足立 フミ

　年末年始にかけてエラく水気の多かった我が家です。しかも全ていい年した男の涙で…。
　年末には再放送のドラマ版セカチューに毎日涙が止まらなかったうちの旦那さん、41歳。
　そして年明け早々には、私の腹で着々と成長している赤子のエコー写真を肴に元旦からグデグデに酔っ払い、初孫愛おしさに感極まって、 今すぐその気持ちを伝えようと電話口でしゃくり上げる程の号泣を晒したうちのパパ、60歳。 ちなみにママはこの貴重なエコー写真を虫ケラ写真と呼びます。 まだ微妙に人間の形をしとらんような赤子なんぞは虫ケラにしか見えないのだそうです。
　そして今回、待望の映画版セカチューに散々茶々を入れつつも、要所要所の涙所は避けられず、またもグシュグシュになった、 やはりうちの旦那さん。もうすぐパパ。

　何にせよ男の子ってのは本当に泣き虫です。

　泣き虫野郎の号泣シーンこそ、実際にも映画の中でも涙を誘うものですが、 我が家の男共の号泣はいささか度が過ぎたようで（サクの方がずっと大人だったよ）私とママはすっかり萎えてしまいました。
　年明け早々意地悪な気持ちで男共の涙をせせら笑っているようでは良いママにはなれそうにないので、 新年に誓って今年は綺麗な涙を流していきたいものです。