井口 昇監督/『スレイブメン』

井口 昇 (監督) 映画『スレイブメン』について【5/6】

2017年3月10日(金)シネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国ロードショー!

公式サイト 公式twitter (取材:深谷直子)

『スレイブメン』場面6 『スレイブメン』場面7
――彩乃役の奥田佳弥子さんはいかがでしたか?

井口 奥田さんはまだ出演作が何もないときにワークショップに参加して、だから最初はすごく素人っぽい女の子だったんですけど、アドリブで出てくる言葉のボキャブラリーとか仕草とかが面白かったんですよ。球を投げたら変な返し方をする子だなって印象があって、演技経験はないけど女優向きだなって思いました。撮ったときの表情の作り方もいいし、あとは声が単純に薬師丸ひろ子に似ているなって(笑)。「この台詞を薬師丸ひろ子ふうに言ってくれる?」ってやってもらったりして。僕だけでしたけどね、分かってるの(苦笑)。ホワッとしているようでいて芯もあるし、こわさを出せるところもあるんじゃないのかな?とも思って、振り幅を持っていろんな顔を出せるといいなと思いながら演出していました。

――お姉さん役の味岡ちえりさんもカッコよかったですね。アクションもキマっていました。

井口 ありがとうございます。味岡さんは元々舞台の役者さんなんですよね。でもあんまり殺陣とかはやったことはないらしくて。いろいろ戸惑われていたとは思いますね。

――監督のワークショップだとアクション演技の指導もあるんですか?

井口 いや、今回はそこまでは。味岡さんにも最初はアクションをやらせようとは全然思っていなかったですけど、脚本を書いているときに、お姉さんが敵側についてしまうというのを思い付いて、それは話にふくらみが出るなあと思って、そういう役をお願いしました。

――津田寛治さんは最初から最後まで悪役に徹して怪演を見せてくれましたね。

井口 そうですね。津田さんにはもう5本・6本ぐらいは出演してもらっていて、気心が知れているというか。演技に疑問を持たない方ですね。「こんなことをやってほしい」と言うと、「はいっ、わかりました!」って(笑)。すごく好奇心旺盛で、本当に芝居をすることが好きなんだなあっていつも思いますね。今回の撮影は津田さんのスケジュールがお忙しいときで、1日しか参加できないということだったんですよ。なので後半のスーツ・アクションはマスクをした代役に演じてもらって、声だけ吹替で津田さんにしゃべってもらおうと思って、そういう展開の台本に変えたんです。でも撮影の数日前に津田さんが「やっぱり出れます!」ってスケジュールを空けてくれたんですよ。そこで逆に困ったのが、マスクをして顔を見せない設定にしてしまったから、せっかくの津田さんの顔が見えないなあと。それで急きょ、台詞を言うときはマスクを上げて顔を出すということにしました。

――それでああいうお芝居に(笑)。確かに顔が見えなくてはもったいないですよね。

井口 そうなんです(笑)。

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スレイブメン
出演:中村優一,奥田佳弥子,味岡ちえり,岩永洋昭,小田井涼平,部亮平,津田寛治
監督・脚本:井口 昇
主題歌:BRATS「脳内消去ゲーム」 エグゼクティブプロデューサー:菅野征太郎、余田光隆
プロデューサー:青木亨、坂岡功士、麻生英輔、福井真奈 撮影:ふじもと光明 録音:小林圭一
美術:池田正直 特殊造型:奥山友太 スレイブメン衣裳:梅森充 アクション監督:カラサワイサオ
衣裳:ヨシダミホ ヘアメイク:リョータ VFXスーパーバイサー:鹿角剛
モーショングラフィックデザイナー:野島達司 VFX:アーティスト:大畑智也 整音:湯脇房雄
音響効果:井上奈津子 編集:デモ田中 キャスティング:北田由利子 助監督:伊藤良一、冨田卓
制作担当:榎本靖 音楽:福田裕彦 企画:G-STAR.PRO
製作:2016「スレイブメン」製作委員会(GUILD、TBSサービス)
制作:ワンダーヘッド 配給・宣伝:SPOTTED PRODUCTIONS ©2016「スレイブメン」製作委員会
公式サイト 公式twitter

2017年3月10日(金)シネマート新宿、
シネマート心斎橋ほか全国ロードショー!

2017/03/12/19:55 | トラックバック (0)
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