経営していた会社を倒産させたため、流れついた茨城で様々な偽名を使い分けながら自堕落な生活を送る男の前に、彼を「お父さん」と呼ぶ女子高生が現れ、一緒に暮らすようになるのだが……。主演は、素性を隠す主人公・正男を名バイプレイヤー・津田寛治が、不思議な女子高生・笑子に、本作で映画初主演を果たした駒井蓮が演じる。直木賞作家・道尾秀介による書き下ろし原案の映画化で、第13回大阪アジアン映画祭ではクロージング作品にも選出された本作の舞台挨拶付き完成披露試写会に10組20名様をご招待します。
ゲスト:津田寛治、駒井蓮、松本穂香、木嶋のりこ、金澤美穂、西山繭子、戸田彬弘監督、DEN(谷本賢一郎×道尾秀介)予定
※登壇者は諸事情により変更する可能性がございますので、あらかじめご了承ください
◆会場:飯田橋 神楽座 ( 東京都千代田区富士見2-13-12 KADOKAWA富士見ビル1F )
◆『名前 試写』(メールでご応募の場合は件名)と、「お名前・ご住所・電話番号 ・年齢」を明記の上、こちらのアドレスか、メールフォームからご応募下さい。
◆応募締め切り:5月28日(月)応募受付分 ※応募者多数の場合は抽選となります。
◆公式サイト:https://namae-movie.com/
註)ご提供いただいた個人情報は、本プレゼント以外の目的では一切使用いたしません。また、個人情報そのものも招待状発送後3ヶ月で破棄します。当選者の発表は招待状の発送をもってかえさせていただきます。なお、当選に関するお問合せへの回答はいたしかねます。予めご了承下さい。
直木賞作家・道尾秀介原案
名前
行き場のない二人は、家族になった――
経営していた会社が倒産し、茨城にやってきた中村正男。様々な他人の名前を周囲に偽って使い、体裁を保ちながら自堕落な暮らしを送っていた。ある日素性がバレそうになり窮地に陥っていた正男のもとへ、彼を「お父さん」と呼ぶ女子高生・葉山笑子が突然現れる。笑子のペースに振り回されながらも、親子のような生活に束の間の平穏を見出す正男。しかし、笑子がある事情から正男のことを、自分の生き別れた父親だと思っていることに気づき、自分の消してきた過去のことを考え始める。正男には死産した娘がいたのだった……。そして心を閉ざして高校生活を送ってきた笑子も、演劇部で主演のひとりに抜擢され、少しずつ変わっていく。
2018年6月30日(土)より新宿シネマカリテ他全国公開
直木賞作家・道尾秀介が書き下ろしたオリジナル原案を元に映画化された本作は、親子の在り方や思春期の心の揺れ動きを描き出した切なくも温かな余韻を残すヒューマン・ミステリー。第13回大阪アジアン映画祭のクロージング作品に選出された期待作だ。
嘘を重ねて生きる主人公・正男を演じるのは、北野武監督『ソナチネ』で映画デビューを飾り、メジャー・インディペンデント問わず数多の作品に出演し、今や日本映画界に欠かせない存在となった名バイプレイヤーの津田寛治。ある秘密を心に秘めた女子高生・笑子には『セーラー服と機関銃-卒業-』で映画デビュー後、CMやドラマで鮮烈な印象を残している若手注目度No.1女優、駒井蓮。笑子の大人びた表情や隠された激しいもがきを見事に演じきっている。さらに筒井真理子、松本穂香、勧修寺保都、内田理央、池田良、木嶋のりこ、川瀬陽太、波岡一喜ら経験、個性ともに豊かな役者陣が脇を固めている。
本作の監督は、『ねこにみかん』などの監督、「THE VOICE」などの演出を務めた新進気鋭の作家・戸田彬弘。劇作家、脚本家、プロデューサーとしての顔も持ち、多方面で活躍中だ。戸田監督が培ってきた演劇も取り入れた斬新な演出が光る、瑞々しい絆の物語です。
2018年6月30日(土)より新宿シネマカリテ他全国公開
- 純粋にストーリーを楽しめた!特に目を引いたのは、新人の駒井蓮さんの素朴で初々しくも自然な演技。
彼女は表情や仕草など非常に魅力的。これから要注目の女優さんだと感じた。
親世代の男性は 彼女のような娘が欲しいと思うんじゃないだろうか。
――奥 浩哉(漫画家) - 人間が悩み、苦しむ姿は、他人から見ると可笑しかったり、美しかったりする。そんな人間が、戸田監督もほっとけないんだな。そして物語が先行ではなく、人間が先行で物語を創っている。そこが好き! ――近藤芳正(俳優)
- 恋人でも友達でも家族でもない。ふたりのあいだの空気がとてもいい。正男はしょうもない奴だけれど、笑子を「女子高生」とか「子供」とかいう記号で捉えない。笑子もまた、相手が大人だからといって物怖じしない。人と人が出会う時、本当は名前も記号も必要ないのかもしれない。なんでもない場所が少しだけ特別な場所に見えてくる夜明けのシーンを見ながら、そんなことを考えた。
――瀬戸山美咲(劇作家・演出家) - あなたがだれなのか、わたしは知らない。わたしがだれなのか、あなたは知らない。けれども、まだだれでもないふたりだからこそ育めるものがあることを、わたしたちの躰と本能は知っている。まだ名づけることができないたいせつな感情に「名前」をつけようとする、これは慎ましくも勇敢な物語である。
――相田冬ニ(ライター) - 戸田監督の演出力と道尾秀介氏のミステリーが、見事に融合した映画「名前」。津田寛治さんとダブル主演の座を射止めた駒井蓮さんは、新人らしからぬ繊細な演技で、不思議・不安定・不完全な少女をリアルに演じていた。彼女の揺らめく表情を、ずっとずっと、見ていたいと思った。駒井蓮さん。彼女の「名前」もまた、是非ご記憶を。――安田真奈(映画監督・脚本家)
- いい映画というものは、素敵なウソをつく。孤独な二人の世界のウソが重なる時、ニセモノの関係はホンモノになる。かつて、映画と演劇は密接な関係にあった。いま戸田彬弘という才能が日本映画に必要なのは、映画と演劇の境界線の〈本当〉を生きる稀有な監督の一人だからだ。駒井蓮の〈可能性〉がスクリーンの中で輝いている。俳優の演技の向こうに、溢るる真情を映し出す戸田さんの世界が僕は大好きだ。――深作健太(映画監督・演出家)
- 主人公のおじさんと女子高生の笑子(えみこ)が、過去から生じる孤独や、現在から生じる焦燥。そして、未来への不安を感じ、思い、考え、行動をする。 そんな彼らへの、戸田監督の想いと眼差しは、時に突き放し、ときに暖かく見守る。 やがて、おじさんは、 一皮剥け、笑子も成長をし、二人は自我に目覚め、希望をも見いだしていく。そして、それらの描写には余分なものは一切なく 、的確に描かれ、実に心地いい。なんとも、 いい映画でした。
――松井良彦(映画監督 / 映画「追悼のざわめき」等) - 雨、水面、霞む緑。どこか熱帯を思わせる美しい映像が、静かにこっちの呼吸を奪いに来る。息苦しいのはそれだけじゃない。だっておかしいじゃないか。登場人物たちは名前を軽んじ過ぎている。人間誰しも名前を呼んで欲しいんじゃないのか。でも確かに、名乗らずに臨む酒席の開放感ったら無いもんな…そんな気持ちで見続けて、気づけばあの渡し舟に乗って自分の名前を叫びたい気持ちになっていた。以上、大九明子でした!――大九明子(映画監督)
比嘉梨乃,真広佳奈,小槙まこ,戸畑心,柿本朱里,アベラヒデノブ,田山由起,竹下かおり,
信國輝彦,松林慎司,稲荷卓央,波岡一喜,川瀬陽太,田村泰二郎,西山繭子,筒井真理子
監督:戸田彬弘 原案:道尾秀介 脚本:守口悠介
製作統括:井川楊枝 プロデューサー:前信介 企画協力:狩野善則 音楽:茂野雅道 撮影:根岸憲一
録音:鈴木健太郎 MA:吉方淳二 音響効果:國分玲 助監督:平波亘 制作担当:森田博之 スチール:北島元朗
主題歌:「光」DEN(谷本賢一郎×道尾秀介)
制作プロダクション:グラスゴー15
製作:MARCOT/GLASGOW15/チーズfilm/一般社団法人茨城南青年会議所
2018/日本/カラー/5.1ch/114分 ©2018映画「名前」製作委員会 配給:アルゴ・ピクチャーズ
2018年6月30日(土)より新宿シネマカリテ他全国公開
- 監督:三木孝浩
- 出演:松下奈緒, 古田新太, 津田寛治, 白石隼也, 平泉 成
- 発売日:2018/09/07
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- 監督:河瀬直美, A.T., 萩原健太郎
- 出演:山田孝之, 石井杏奈, AKIRA, 小林喜日, 駒井蓮
- 発売日:2018/06/15
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