前原 滉を主演、大友 花恋をヒロインに迎えた、
戸田彬弘監督が描くオリジナル群像劇
散歩時間
~その日を待ちながら~
2022年12月9日(金)新宿シネマカリテ他にて全国公開
10 代から 40 代まで世代も職業も異なる登場人物たちが過ごす
「しし座流星群」が降った一夜を描く群像劇
舞台は2020年11月17日。婚約をしたものの、コロナの影響で結婚式をすることができなかった20代の亮介(前原滉)とゆかり(大友花恋)。引っ越しの整理もままならない二人だが、都会から離れた町に住む真紀子(柳ゆり菜)の自宅で友人たちがお祝いパーティーを開いてくれることになり、秀和(中島歩)や圭吾(篠田諒)、そして真紀子の知り合いのYoutuberちひろ(めがね)らが集まる。しかし、自分の意見に合わせるばかりで、本音を話さない夫に不安を募らせていたゆかりは、彼の隠し事を知ってしまい、祝いの席に不穏な空気が漂ってしまう。
同じ空の下、様々な人物がやり切れない想いを抱えて毎日を過ごしている。急増するデリバリー案件に答えながら出演舞台が中止になる日々を送る30代の若手俳優の片岡(アベラヒデノブ)、帰省できず里帰り出産のわが子を抱くこともできない40代のタクシードライバーの淡路(高橋努)、そして、学校イベントのほとんどが中止となり、長年の恋心さえも伝えられずにいる中学3年生の光輝(山時聡真)と鈴(佐々木悠華)。
この日は、しし座流星群がピークを迎える日──恋人や親友、我が子との間でさえも曖昧になっていく他者との繋がりに、それぞれが葛藤を抱えながらも、たしかな一歩を踏み出そうとする彼らの空に、流れ星が降り注ぐ。
「何かあったら」と、漠然とした不安が蔓延していた 2020 年。新型コロナウィルスの感染拡大により急激に生活様式が変わり、やりたかったことが叶わない現実に直面し、自然と社会の速度が緩やかになった日々 を、“世界中の誰しも”が過ごしていた。映画『散歩時間~その日を待ちながら~』は、自分や家族と対峙する静かな時間を過ごしながら「これまで」と「これから」を考える、そんな散歩するようなゆっくりとした時間の中で生まれたオリジナル群像劇。10 代から 40 代まで世代も職業も異なる登場人物たちが、いつかきっと訪れる明るい未来へ一歩を踏み出す姿を、2020 年の「しし座流星群」が降る一夜に乗せて描き出す。
監督を務めるのは、直木賞作家・道尾秀介原案の映画『名前 』(18)や『13 月の女の子 』(20)、『僕たちは変わらない朝を迎える 』(21)など、若手俳優や群像劇の演出に定評のある戸田彬弘。自身もコロナで 2 度劇団公演が中止となり、苦しい想いをした部分が作品に反映されている。脚本は香取慎吾主演ドラマ「誰かが、見ている」(Amazon プライム・ビデオ/20)で三谷幸喜氏との共作に抜擢されたガクカワサキが担当。監督が SNS で脚本担当を募集した際、私たちの生活の延長に主人公たちが存在するような筆力に信頼を寄せ起用した。
主演に注目の実力派俳優・前原 滉、ヒロインに大友花恋など、若手からベテランまで、個性豊かな役者陣が集結!
群像劇の主人公となる、コロナ禍で結婚式を挙げることが叶わなかった夫の亮介役に、映画『あゝ、荒野 』(17)や『由宇子の天秤 』(21)、『さかなのこ』(22)など話題作に続々出演する若き注目の実力派俳優・前原 滉。その妻・ゆかり役には『リップヴァンウィンクルの花嫁 』(16)、映画『君の膵臓をたべたい 』(17)などに出演する他、ドラマやバラエティでも活躍をする大友花恋。そのほか柳 ゆり菜、中島 歩、篠田 諒、めがね、山時聡真、佐々木悠華、アベラヒデノブ、そして高橋 努といった、監督が信頼する若手からベテランまで様々 な俳優が名を連ね、10 代から 40 代のキャラクターたちと近い実体験を持った役者たちが、リアリティのある息遣いを見事に演じている。