
Rotten Tomatoes 98% FRESH!!
第 39 回インディペンデント・スピリット賞ジョン・カサヴェテス賞受賞
2023 年サンダンス映画祭正式出品
フォーチュンクッキー


公式サイト 公式 𝕏 公式Facebook 公式Instagram
2025年6月27日(金)よりシネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、
渋谷ホワイトシネクイント、アップリンク吉祥寺ほか全国公開
フォーチュンクッキーが運んでくる幸せの予感……?
甘くてほろ苦い、ジム・ジャームッシュにインスパイアされたインディーズ映画
カリフォルニア州フリーモントにあるフォーチュンクッキー工場で働くドニヤは、アパートと工場を往復する単調な生活を送っている。母国アフガニスタンの米軍基地で通訳として働いていた彼女は、基地での経験から、慢性的な不眠症に悩まされている。ある日、クッキーのメッセージを書く仕事を任されたドニヤは、新たな出会いを求めて、その中の一つに自分の電話番号を書いたものをこっそり紛れ込ませる。すると間もなく 1 人の男性から、会いたいとメッセージが届き……。
フォーチュンクッキーをきっかけに、孤独な女性が新たな一歩を踏み出す姿をオフビートなユーモアを交えて描いた『フォーチュンクッキー』。アメリカのインディペンデント・シーンを索引し、世界中の映画ファンを魅了し続けるジム・ジャームッシュや、フィンランドの名匠アキ・カウリスマキの作品を彷彿とさせながら、「アメリカのインディペンデント映画を刷新した」(Los Angeles Times)と話題を呼び、第 39 回インディペンデント・スピリット賞ではジョン・カサヴェテス賞を受賞。映画批評サイト Rotten Tomatoes では批評家たちから 98 %という高い支持を得た。
映画初出演アナイタ・ワリ・ザダ × 大人気俳優ジェレミー・アレン・ホワイト
監督はロンドン・フィルム・スクールで映画を学んだ、ババク・ジャラリ。前作『Land(原題)』(18)が第 68 回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門に出品されるなど、着実にキャリアを築いてきた。主人公ドニヤを演じるのは、本作で映画初出演ながら主演を飾ったアナイタ・ワリ・ザダ。ドニヤと同じくアフガニタン出身で、国営放送のテレビ局のジャーナリストだった彼女は、役への熱意で見事公募から選ばれ、「心を打つ演技」(The Times)と批評家から絶賛された。キーパーソンを演じるのは、今最もハリウッドで注目される俳優の一人、ジェレミー・アレン・ホワイト。大人気ドラマシリーズ『一流シェフのファミリーレストラン(原題:The Bear)』(22-)で大ブレイクを果たし、同作で 3 年連続となるゴールデングローブ賞テレビ部門の主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞。『アイアンクロー』(23)では、プロレス界の伝説フォン・エリック一家の四男を演じ、最新作ではロック界の重鎮ブルース・スプリングスティーンを演じることが報じられるなど、数々の話題作も待機中だ。本作の脚本を気に入りキャスティングされたジェレミーは、心優しい自動車整備士のダニエル役を演じ、物語に甘く華を添えている。


- フォーチュンクッキーに書かれた「運命の言葉」を、あなたはデタラメだと思うかもしれない。でもその紙切れに書かれた一文が、運命を動かすきっかけになるかもしれない。ここではない、もう少しマシなどこかへ、連れて行ってくれるかもしれない。出会いと希望さえ、信じていれば。
――竹田ダニエル(ライター・研究者) - 食品製造工場好き必見!!フォーチュンクッキー工場のライン作業が見れる!!
もちろん、うちは釘付け!!そこで働くドニヤもライン作業のような毎日を送っていたが自分を解き放ち、毎日が小さく変化し、穏やかに眠れる日が訪れそうな。
誰だって幸せになっていいんやから!ビビらず解き放てフォーチュンクッキーに。――むらきゃみ(Aマッソ) - モノクロの映像が彼女の強さと怯えある眼差しをひきたたせる。彼が “I really wanted one” と言った時、なぜか映像がカラーになってみえた。
――高橋ヨーコ(写真家) - 言葉は、時に鋭いが、祈りも希望も込められる魔法のようなもの。真実として受け取っても良いし、受け取らなくても良い。でも自分自身を本当に幸せにするのは言葉よりも行動で、その先にある思いがけない偶然なのかもしれない。――YUUKI(マルチクリエイター)
- 目指す場所だけに幸福はあるのだろうか。「幸せになりたい」と沖へ漕ぎだすこと自体、それはすでに幸福なのかもしれない。人生を噛みしめてこぼれた欠片が、波間に浮かんで輝いている。幸せとは、きっとこれのことである。
――伊藤亜和(文筆家)


- 今日を生き延びるために、睡眠薬やカウンセリングを必要とする彼女の内側は、「運」が文字通り生死を分けてきた外側の現実に、確実につながっている。それでも光を放ち続ける希望の明るさに、胸を打たれた。――望月優大(ライター)
- 慣れた手つきで仕事をこなし、なんとなく腹を満たすための食事をとる。
誰しもが孤独で、ドニヤもその1人だ(そして私も)。
フォーチュンクッキーは今日もぼんやりと甘く、率先して、少しだけ先の未来を夢見ている。――haru. (クリエイティブディレクター) - 素直がいちばん滋味深い。
アパートの片隅で「ダイヤモンド・デイ」を歌うまっすぐな声に心が震え、
澄み渡る裸の顔にものすごく魅了されました。――三浦哲哉(映画研究/評論) - ドニヤが肌の色や国籍、言語など、人間が作り上げたさまざまな「色」を取り払って、初めて目にできた光景と新たな出会い。心に爽やかな風と美しい余韻を残してくれる映画だ。――長倉洋海(写真家)
- 主人公の殻を破るきっかけが、国境を越えて異国に根付いた日本発の小さな占い煎餅であることを喜びたい。幸せのヒントはほんの小さなひとかけらであり、それを見逃さない行動が大切なのだろう。――中町泰子(神奈川大学国際日本学部講師)
- 何も言わずに相手の顔をじっと見たり、口だけ動かしてニヤリとしたり、かと思えば、わりとはっきりものを言うドニヤは、かっこいいのにどこか応援したくなるキュートさがあって、彼女が笑うとめちゃくちゃうれしくなってる自分がいました。もし友達だったらすごく信用できる人だと思います。
それから、出てくる人たちの話す短いことばが全部フォーチュンクッキーに入れてもいいような格言に聞こえてきて、いちいちじわじわきます。誰もお世辞を言ったり愛想笑いをしたりしないからでしょうか?ミランダ・ジュライの本を読んだときともちょっと似ているような、不思議としあわせな気持ちになる映画でした。――福永紋那(OH! MY BOOKS 店主) - 変わり映えのない日常の中にこそ、キラリと光るかけがえのない瞬間がある。
目まぐるしい日々の中で見落としがちなスウィートなその刹那を、孤独と葛藤の中でユーモラスに描いた大傑作!――DJサモハンキンポー(DJ、CHA CHA CHA BOOKS店主) - 何かを得るには何かを失う覚悟が必要。そうは言っても失うのはこわい。失うくらいなら退屈な人生で構わないと思う。けれども眠れない夜はやって来る。咳をしてもひとり。寂しくないなんてウソ。どうしようもないくらい愛したい。――oyumi(イラストレーター・漫画家)


脚本:カロリーナ・カヴァリ、ババク・ジャラリ
出演:アナイタ・ワリ・ザダ,グレッグ・ターキントン,ジェレミー・アレン・ホワイト
2023年/アメリカ/英語、ダリー語、広東語/91分/モノクロ/1.37:1/5.1ch
原題:FREMONT 字幕:大西公子 配給:ミモザフィルムズ
© 2023 Fremont The Movie LLC