
マルティネス


2025年8月22日(金)より、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、
アップリンク 吉祥寺ほか全国順次公開
こっそり拾った遺品。
それはちょっぴり変で、とびきり切ない恋の始まりだった――
人生をこじらせたすべての大人たちに捧げるストレンジ・ラブストーリー!
メキシコで暮らすチリ人のマルティネスは偏屈で人間嫌いな 60 歳の男性。会計事務所での仕事やプールでの水泳といった日々のルーティンを決して崩さない。しかしそんなマルティネスの規律的な日々は、会社から退職をほのめかされ、後任のパブロがやって来たことで終わりを迎える。時を同じくして、アパートの隣人で同年代の女性、アマリアが部屋で孤独死していたことが判明する。アマリアの私物に自分への贈り物が残されていたことを知り、次第に彼女に興味を抱くようになるマルティネス。遺された日記や手紙、写真を通してアマリアへの思いを募らせていく内に、マルティネスは心の奥底で眠っていた人生への好奇心を取り戻していく。
監督は本作で長編デビューを果たしたメキシコ出身のロレーナ・パディージャ。パンデミックを通してメキシコにおける若者と高齢者との関係性が変化したことに着想を得て、老いや死、孤独に直面し愛に迷う 60 歳の男性を主人公にしたユニークでほろ苦い人間ドラマを作り上げた。主演は、第 90 回アカデミー賞国際長編映画賞を受賞した『ナチュラルウーマン』 (2017)で印象的な演技を見せたチリ人俳優フランシスコ・レジェス。説得力のある演技と存在感で、偏屈ながらも愛さずにはいられない魅力的な主人公マルティネスを見事に演じた。かわいくて、ちょっぴり変で、じわじわ沁みるオフビートな〈純愛映画〉が日本上陸!


- あった!老いてもなお、死んでもなお、輝き続ける命の映画が。
始まって3カット目でもう好きでした。
愛しい小鳥、愛しい命、愛しいマルティネス。――大九明子(映画監督) - 彼のつまらない人生は60歳にしてやっと転がり始めた。
きっかけさえあれば、転がれる。
気付けたら、その日から変わっていける。まだ遅くない。――荻上直子(映画監督) - 新しい生活は奇妙で胸が踊る。狭いキッチンで自炊を始め、プラネタリウムに行き、同僚にキャンディを差し入れる。
石のように笑わず生きてきた男のささやかで大きな変化は、両手でそっと抱えたいほど美しい。――石山蓮華(ラジオパーソナリティ・電線愛好家) - 亡くなった同世代の隣人が「ソロ活女子」だったことに感化を受けて、定年間近の男がソロ活を真似ていくさまに、ほんの少し口角が上がる。
世の憎悪にも対立にも冷酷さにも希望にさえも疲れはてた身に、この作品は温泉のように効いた。
本物の希望は、一見それらしい姿をしていない。――星野智幸(小説家) - かわいい小物、ハンドクリームの香り、花や料理、プラネタリウムの星──。
仕事一筋だった頑固おやじの人生が“豊かさ”で彩られていく様子は、男性にとって希望の光景だと思います。――清田隆之(文筆家・「桃山商事」代表)




- 8月23日(土)14:05の回@新宿シネマカリテ
●イベント内容:監督登壇挨拶、サイン会 - 8月23日(土)18:00の回@アップリンク吉祥寺
●イベント内容:監督登壇挨拶、サイン会 - 8月24日(日)12:20の回@ヒューマントラストシネマ有楽町
●イベント内容:監督挨拶、サイン入りパンフレット販売(先着販売)
※舞台挨拶は本編上映後を予定しております
※イベント詳細やサイン会実施の有無・参加条件は劇場により異なります。映画公式 HP、 SNS、劇場 HP にて詳細をご確認ください
※舞台挨拶は登壇者の都合により中止、または内容が変更となる場合がございます
出演:フランシスコ・レジェス,ウンベルト・ブスト,マルタ・クラウディア・モレノ 他
原題: Martínez |メキシコ| 2023 年| 96 分|カラー|スペイン語|フラット| 5.1ch| G|
日本語字幕:島﨑あかり|字幕監修:洲崎圭子
後援:在日メキシコ大使館|配給・宣伝:カルチュアルライフ
© 2023 Lorena Padilla Bañuelos