
第 25 回上海国際映画祭 最優秀監督賞 最優秀男優賞(フー・ゴー)受賞
第 36 回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門出品
『鵞鳥湖の夜』フー・ゴー×『西湖畔に生きる』ウー・レイ
あなたのさよなら、代筆します。
来し方 行く末
弔辞の代筆業を通じて成長する主人公を描くヒューマンドラマ


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2025年4月25日(金)より新宿武蔵野館、
シネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
夢破れた脚本家がたどり着いたのは、他者の弔辞を綴る仕事だった。
人々の人生の欠片を拾い集め、言葉に託す日々の中で、ふと自分を見つめ直す瞬間が訪れる――
主人公のウェン・シャンは大学院まで進学しながら、脚本家として商業デビューが叶わず、不思議な同居人シャオインと暮らしながら、今は葬儀場での〈弔辞の代筆業〉のアルバイトで生計を立てている。丁寧な取材による弔辞は好評だが、本人はミドルエイジへと差し掛かる年齢で、このままで良いのか、時間を見つけては動物園へ行き、自問自答する。同居していた父親との交流が少なかった男性、共に起業した友人の突然死に戸惑う会社員、余命宣告を受けて自身の弔辞を依頼する婦人、ネットで知り合った顔も知らない声優仲間を探す女性など、様々な境遇の依頼主たちとの交流を通して、ウェンの中で止まっていた時間がゆっくりと進みだす。
フー・ゴー × ウー・レイ、中国が誇るトップスターの共演
中国インディペンデント映画界の俊才リウ・ジアイン監督 14 年ぶりの新作
弔辞作家の日常というユニークな題材を軸に、人々の人生模様や死生観を繊細に織り込んだヒューマンドラマが誕生した。
主演は、華やかな時代劇スターから近年では『チィファの手紙 』( 18/岩井俊二)や『鵞鳥湖の夜
』( 19/ディアオ・イーナン)で内面を掘り下げた演技で芸域を広げる国民的人気俳優のフー・ゴー。同居人のシャオイン役は、『西湖畔に生きる
』( 23 )で圧巻の演技を披露し、本作がフー・ゴーと三度目の共演となるウー・レイ。
卒業制作『牛皮(原題)』( 05 )で、第 55 回ベルリン国際映画祭でカリガリ映画賞と国際映画批評家連盟賞を受賞したリウ・ジアイン監督が、長年の思索を重ねて熟成させた 14 年ぶりの待望の新作。名匠ジャ・ジャンクー(『長江哀歌』『新世紀ロマンティクス』)やディアオ・イーナン(『薄氷の殺人』)も絶賛する、柔らかで洗練された確かな力を感じさせる本作は、第 25 回上海映画祭で最優秀監督賞と最優秀男優賞(フー・ゴー)を受賞した。この春、劇場でその深い余韻を味わってほしい。


- 停滞している人生とやるせない日々に、
ほんの少し、光を見せる。
こういう作品を待ち望んでいた気がします。――カツセマサヒコ (小説家) - 北京郊外の素朴な光と、そこに生きる人の表情が美しい映画。
いなくなった人を思い出すとき、心に浮かぶのは案外、ささいな事柄だったりする。
弔辞作家のウェンと依頼主の会話は、人生がそうした無数の細部から成り立っていることを静かに思い出させてくれる。 ――小沼理(文筆家) - 書く。聞く。知る。悼む。悔やむ。弔う。想う。探す。死ぬ。遺す。続ける。見つける。生きる。創る。
それら全てが、夕方の穏やかな波のように、ひたひたと胸に打ち寄せてくる。これはそれぞれの号泣のあとの物語だ。 ――千種創一(歌人・詩人) - 悲しみはいつも、少し遅れてやってくる。その人がいないことに向き合い、思い返すうちに、これまで受け取ったものがゆっくりと見えてくる――
そんな柔らかく静かな気づきが、わたしの中にも残りました。
――岡本真帆(歌人・作家) - 誰かの想いに触れることで、自らの想いにも触れる。
誰かのために綴った言葉が、めぐりめぐって自分のもとへ届く。
代筆を生業とする者は、そうやって他者と自分の間をただよう。
そのさまが細やかに描かれていて、同業として嬉しくもあり、切なくもあった。
――小林慎太郎(代筆屋・歌人)


- 人が生きていくためには物語が必要だ。弔事は亡き人の物語だが、亡き人のためのものではない。亡き人を送る人たちのための物語だ。
もしかしたら「映画」もまた、この世に生きる誰かのための「弔事」なのかもしれない。――周防正行(映画監督) - 『来し方 行く末』は、どこかの時空を彷徨って、やっと届いた手紙を紐解いてじっくり読んだあと、いろいろな複雑な心境が湧いてくるような映画だ。
そして、見終わって、涙を堪えきれず、「生きていてよかった」と思った。
――リム・カーワイ(映画監督) - 動物園に行くと観察しているようで観察されていると常々感じます。
誰かへのまなざしは自分へのまなざし。そしてそれを見つめるまなざし。
なんとも愛おしかったです。――野崎浩貴(映像作家) - だれもが孤独に闘い彷徨っている。
死は誰しもに訪れるものではあるが、深い悲しみだけが残るものではない。
そっと寄り添う彼の弱さと優しさに、見終えた今も心が震えている。
――佐野弘樹(俳優) - 死んだ誰かについて話す人たちはどこかぶっきらぼうだったり楽しそうだったり様々だ。
語り手の言葉には実感があり、表情やエピソードが素晴らしく豊かでいつのまにか身体が暖かい。
映画って不思議だ。
もうすこし、自分の人生を丁寧に生きたいと思った。――細川岳(俳優)


出演:フー・ゴー[胡歌]、ウー・レイ[呉磊] 、チー・シー[斎溪]、
ナー・レンホア[娜仁花]、ガン・ユンチェン[甘昀宸]
2023 年/中国/中国語/119 分/カラー/1:1.85/5.1ch 原題:不虚此行
字幕:神部明世 配給:ミモザフィルムズ
©Beijing Benchmark Pictures Co.,Ltd
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2025年4月25日(金)より新宿武蔵野館、
シネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開

- 監督:ディアオ・イーナン
- 出演:フー・ゴー, グイ・ルンメイ, リャオ・ファン, レジーナ・ワン, チー・タオ
- 発売日:2021/7/2
- おすすめ度:
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![西湖畔(せいこはん)に生きる [Blu-ray]](https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/P/B0DSJ4YSZT.09._SCMZZZZZZZ_.jpg)
- 監督:グー・シャオガン
- 出演:ウー・レイ, ジアン・チンチン, チェン・ジエンビン, ワン・ジアジア
- 発売日:2025/4/4
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