映像業界で起きた……とある実話を基にしたテレビ朝日映像初の「長編オリジナル映画」
ありきたりな言葉じゃなくて
2024年12月20日(金)より全国公開
新人脚本家 が “彼女” に出会った
青春から遠くも近くもない 32 歳の藤田拓也は、町中華を営む頑固な父と愛想のいい母と実家暮らし。ワイドショーの構成作家として毎日徹夜でナレーション原稿を書き散らす日々が続いている。そんなとき、先輩の売れっ子脚本家の推薦によって、ようやく念願の脚本家デビューが決まった。「脚本家」の肩書を手に入れ浮かれた気持ちでいる拓也の前に現れたのが、鈴木りえだった……。
脚本家の青年と、どこにでもいる普通の“彼女”が出会い――。
この度、テレビ朝日のグループ会社として、報道情報番組やバラエティ番組など数多くの番組制作を手掛けてきた「テレビ朝日映像」が、【映画プロジェクト】を発足させ 65 年の歴史の中で初めて長編オリジナル映画の制作に挑戦しました。
2021 年より始動された【映画プロジェクト】は、代表取締役社長兼エグゼクティブプロデューサー・若林邦彦の「テレビ朝日映像社員をオスカー監督に」という言葉をきっかけに、リスクをとってでも挑戦するという決意のもとに生まれたプロジェクトです。「この会社を使ってみんなの夢を叶えてほしい」という呼びかけに対し、これまで見たことのない、海外でも楽しめる作品作りを目指し、45 の企画が集まり、その中から本作となる“映像業界で起きた実際の出来事”を基にした企画が選ばれ、映画が誕生いたしました。
脚本家デビューが決まった構成作家の主人公・藤田拓也役は、前原滉。『沈黙の艦隊』(23/吉野耕平監督)、『笑いのカイブツ』(24/滝本憲吾監督)や連続テレビ小説『らんまん』(23/NHK)、『クラスメイトの女子、全員好きでした』(24/読売テレビ)、『スカイキャッスル』(24/テレビ朝日)など、ドラマや映画のオファーが引きも切らない活躍を見せています。
拓也が出会った“彼女”鈴木りえ役は、小西桜子。『初恋』(20/三池崇史監督)、『佐々木、イン、マイマイン』(20/内山拓也監督)で第 42 回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞し、その後も『スイートモラトリアム』(23/TBS テレビ)や『必殺仕事人』(23/テレビ朝日)などのドラマ・映画でも幅広く活躍中。
さらに、監督・脚本を務めるのは、渡邉崇。テレビ朝日映像に入社後、『ワイド!スクランブル』のディレクターを 12 年間務めたのち、『人生の楽園』などのドキュメンタリー番組や web ムービーの演出を手掛け、ドラマ『レンタルなんもしない人』(20/テレビ東京)のプロデューサーとしても活躍。2019 年には世界的ショコラティエ・辻口博啓を追ったドキュメンタリー映画『ル・ショコラ・ドゥ・アッシュ』で監督デビューを果たし、サン・セバスティアン国際映画祭やシアトル国際映画祭など、これまでに世界 5 カ国、10 の映画祭で正式上映され高い評価を得ています。
そしてついに、本作で満を持してオリジナル映画のメガホンを取りました。
若林 邦彦(テレビ朝日映像 代表取締役社長兼エグゼクティブプロデューサー)
3年前の4月の終わり、私は日比谷の映画館で『ノマドランド』を見ていました。数日前にアカデミー賞作品賞、監督賞、主演女優賞をとった映画でした。いい映画でした。
そしてその時私は同時に「そうか、私たちも映画を作ろう」と思いつきました。
『ノマドランド』のように、半ドキュメンタリー的なタッチはテレビ朝日映像のディレクターたちが最も得意とするところだと思ったからです。だとするならテレビ朝日映像の社員がオスカーをもらったっていいじゃないか、と妄想しました。自前の企画で、自前の脚本で、自前の監督で、そしてなにより自前の製作費でこの映画はスタートしました。
あれから3年半。
『ノマドランド』とは似ても似つかない自前の映画がようやく出来上がりました。
「テレビ朝日映像社員からオスカー監督を!」
それが私たちの合言葉でした。
そんな前代未聞の試みのささやかな第一歩が私たちのこの映画「ありきたりな言葉じゃなくて」です。
渡邉 崇(テレビ朝日映像社員 脚本・監督)
高校生のころ、映画監督になりたいという夢を持ち、それから 27 年も経って、やっとオリジナルの映画を監督する機会が巡ってきた。まさか、自社出資によるプロジェクトで夢が叶うとは……!
手探り状態からスタートした映画作り。「ないものねだり」ではなく、「あるもの探し」をテーマに、チームで脚本に取り組みました。
演出部も新人だらけ……。でも、出演者のみなさんにも助けられて、この映画は完成を迎えました。
何度か、脳みそねじ切れるんじゃないかというぐらい、考えて悩んだこともありました。でもそういう状態が好きです。きっと主人公の拓也も。
人の気持ちを捉えて、ありきたりじゃない言葉で表現しようともがく拓也とりえ。2人の姿から、他人を分かろうとするのを諦めない気持ちを、観客のみなさんに受け取ってほしいです。
テレビ朝日映像とは
テレビ朝日グループの制作会社として 365 日、コンテンツを発信し続けるクリエイター集団です。
番組制作を手掛けている『クイズプレゼンバラエティーQ さま!!』『とんねるずのスポーツ王は俺だ!!』などでは、“笑いの物語”を…『大下容子ワイド!スクランブル』『スーパーJ チャンネル』などでは“喜びや哀しみ、あるいは怒りの物語”を…そして放送開始から 40 年以上、長寿番組としてギネス世界記録に登録されたトーク番組『徹子の部屋』では、“芸能人の人生という物語”を映し出します。
テレビ朝日映像の仕事は、喜怒哀楽といった「こころ」を、映像に、精一杯詰めることです。具体的には企画作業に始まり、リサーチ、ロケ撮影、編集、ナレーション、音響効果…各過程で驚くほど多くの人々が関わり、時に笑い、時に苦しみながら、作品が完成します。
たった 1 秒の映像に詰まった感動や興奮…つまり“みんなのこころ”。これこそがテレビ朝日映像、最大の財産です。
脚本・監督:渡邉崇 原案・脚本:栗田智也
エグゼクティブプロデューサー:若林邦彦 プロデューサー:丸山佳夫 企画:陣代適
キャスティングプロデューサー:山口良子 撮影:長﨑太資 照明:後閑健太
録音:山口満大 音楽:小川明夏、加藤久貴 スチール:柴崎まどか
製作:テレビ朝日映像 制作プロダクション:テレビ朝日映像 配給:ラビットハウス 宣伝:ブラウニー
上映尺:105 分 映倫:G ©2024 テレビ朝日映像