新作情報

第76回 カンヌ国際映画祭 コンペティション部門 正式出品
第95回 ナショナル・ボード・オブ・レビュー 外国語映画トップ5
アリーチェ・ロルヴァケル監督(『幸福なラザロ』)最新作
主演 ジョシュ・オコナー(『チャレンジャーズ』)

墓泥棒と失われた女神

『墓泥棒と失われた女神』画像 『墓泥棒と失われた女神』場面画像1

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2024年7月19日(金)Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、
シネスイッチ銀座ほか全国順次公開

INTRODUCTION

墓泥棒が探すのは、お宝か愛か――。

80年代、イタリア・トスカーナ地方の田舎町。忘れられない恋人の影を追う、考古学愛好家のアーサー。
彼は紀元前に繁栄した古代エトルリア人の遺跡をなぜか発見できる特殊能力を持っている。
墓泥棒の仲間たちと掘り出した埋葬品を売りさばいては日銭を稼ぐ日々。
ある日、稀少な価値を持つ美しい女神像を発見したことで、闇のアート市場をも巻き込んだ騒動に発展していく……。

監督は、フェリーニ、ヴィスコンティなどの豊かなイタリア映画史の遺伝子を確かに受け継ぎながら、革新的な作品を発表し続けているアリーチェ・ロルヴァケル。カンヌ国際映画祭において『夏をゆく人々』(15)でグランプリ、『幸福なラザロ』(19)では脚本賞を受賞。マーティン・スコセッシ、ポン・ジュノ、ソフィア・コッポラ、グレタ・ガーウィグ、アルフォンソ・キュアロンらがファンを公言したり、製作のバックアップに名乗りをあげるなど、世界中の映画人がその唯一無二の才能に惚れ込んでいる。

『墓泥棒と失われた女神』場面画像2 『墓泥棒と失われた女神』場面画像3
コメント
  • 岨手由貴子さん(映画監督)
    喧騒のあとに訪れる寂しさ。
    それが心地よくて、ロマンティックで、ずーっと反芻しています。
    搾取構造ですら骨張らない寓話のようなムードに、心を奪われました。
  • 山中瑤子さん(映画監督)
    ああ!なんて震えるほど美しい映画。
    今もどこかで宝が埋まっている地層のように、幾重もの語り口に導かれ、とんでもないラストと出会ってしまった!
  • 小野正嗣さん(作家/仏文学者)
    人間は生きていくために、ときに深い闇の底まで幻想や神話を探して降りていく。
    その逡巡に揺れる道程を、これほど美しく、陽気に、切なく描くことができるのだとは!
    ロルヴァケルの映画を観るとは、不穏だが心地よい淡い光のごとき郷愁に胸をつかまれることでもある。
  • 白井晃さん(演出家/俳優)
    どこに連れて行かれるか分からない展開に戸惑っているうちに、イタリア的な祝祭の渦に巻き込まれていつの間にか胸が熱くなる。
    人生はあたかも一時的な夢であるかのように。
  • 荒俣宏さん(作家)
    失われた過去の宝に執着する墓泥棒は、自分の人生も恋も地下でしか掘り当てられない。
    しかも、みんな壊れた状態で。芥川が書いた「蜘蛛の糸」よりも哀しい結末に絶句。
  • 山内マリコさん(小説家)
    足元を少し掘れば、古代文明の遺物がざくざく。
    世界史と直結した土地では、きっとなんだって起こりえる。
    混沌こそが豊潤なのだと、にぎやかに謳う。
    なんてイタリア映画的!
『墓泥棒と失われた女神』場面画像4 『墓泥棒と失われた女神』場面画像5
  • 松田青子さん(小説家)
    墓と駅。”遺跡”を”自分のもの”にするのは一緒なのに、こんなにも目的と意味合いが違うこと。
    私たちに残された物語の余白の中で、自分はじゃあどう生きていこうか考える。
  • 柴田聡子さん(シンガー・ソングライター/詩人)
    この映画を見た後、とても幸福だった。
    言い表す言葉を思いつかない、それはこの世のどこにもあるように思えない、そんな幸福で満たされた。
    この映画を作った人たちが居ることが、ほんとうに日々を過ごす励みです。
  • 鴻巣友季子さん(翻訳家/文芸評論家)
    墓泥棒の考古学者が探しているのは、本当はなんなのだろう?
    これは、消えた”あの人”を取り戻す旅なのではないか。
    生と死を行き来する明るくもの哀しいジンガリの歌声の余韻がつづく。
  • 大城道則さん(考古学者)
    古代墓の禁断の扉が開かれる瞬間、そこに我々は過去へのロマンを感じる。
    しかし外気に触れた壁画の「鳥」=「古代人の魂」が瞬時に色あせる場面は、過去とは誰のものなのかを観る者に問いかける。
  • 小川紗良さん(文筆家/映像作家/俳優)
    死を掘り起こしながら、生をたどって彷徨う男。
    寓話のようなその世界で、失われたものこそ輝いて見える。
    この映画そのものが、人のための物ではないかのような神秘に包まれていた。
  • 山崎まどかさん(コラムニスト)
    より未来的な価値観が、いにしえの世界と世知辛い現代と共存しているところにロルヴァケルの新しさを感じる。
    彼女は豊かな女性監督の潮流の中心人物になりつつあるのだ。
  • 久保玲子(映画ライター)
    『アッカトーネ』のヴィットーリオを想わせる主人公が渓谷を登ってくるだけで、ロルヴァケル映画が始まる興奮が沸き立つ。
    イタリア映画の至宝の記憶を蘇らせながら、墓泥棒と現代アート界の闇を織り交ぜた芳醇なロルヴァケル寓話が揺らめく。
    エトルリアの女神の眠りを妨げてしまったオルフェは果たして愛しい人との赤い糸を手繰り寄せることができるのか!?
  • スズキエイミさん(現代美術家)
    本作の赤い糸とは、墓泥棒である主人公の失った愛する人が纏うニットの糸である。
    ギリシャ神話の悲劇のラブストーリーを基に繰り広げられる物語の最果て。
    追いかけた赤い糸の行方の先にあるものとは。愛か死か。
『墓泥棒と失われた女神』場面画像6 『墓泥棒と失われた女神』場面画像7
CREDIT
監督・脚本:アリーチェ・ロルヴァケル(『幸福なラザロ』『夏をゆく人々』)
出演:ジョシュ・オコナー,イザベラ・ロッセリーニ,アルバ・ロルヴァケル,
カロル・ドゥアルテ,ヴィンチェンツォ・ネモラート
2023 年/イタリア・フランス・スイス/カラー/DCP/5.1ch/アメリカンビスタ/131 分/原題: La Chimera/映倫G
配給:ビターズ・エンド
© 2023 tempesta srl, Ad Vitam Production, Amka Films Productions, Arte France Cinéma

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2024年7月19日(金)Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、
シネスイッチ銀座ほか全国順次公開

2024/07/13/18:53 | トラックバック (0)
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