シネマ☆インパクト
ありえない!!
豪華絢爛13人の個性派監督が大集結!!!
「シネマ☆インパクト」は、ワークショップではない。選ばれた精鋭監督達が、限られた時間と予算の中で”映画作り”を凌ぎ合う映画の格闘場だ。さらに、役者としてスタッフとして参戦した戦士達のエネルギーを吸収し炸裂し、誕生した作品群。必見!!!
―シネマ☆インパクト プロデューサー 山本政志-
2012年9月1日(金)~14日(金)まで、オーディトリウム渋谷にて公開
初日各監督による舞台挨拶あり
●「シネマ☆インパクト」は、いわゆる”ワークショップではありません。したがって、受講生に”映画”を教えたりしません。「シネマ☆インパクト」は、限られた時間と予算の中で、13人の監督が”映画作り”をしのぎ合う格闘場です。そこに、出演者やスタッフとして参加した人々のエネルギーを吸収し炸裂し、誕生したのが今回の作品群です。
●各監督は、事前に作品内容を決定して「シネマ☆インパクト」に参加したわけではありません。おぼろげなアウトラインはあっても、あくまで”おぼろげ”な状態です。全期間2週間のうち、前半で出演者へのインタビューやエチュードや演技練習を重ね、参加者のキャラクターを掴んだ結果、”おぼろげ”が形になっていきました。後半は、出演者は内容に合わせたリハーサル、スタッフは制作準備に追われ、またたく間に撮影に突入していきます。始まってから撮影終了するまで、まさに”怒涛”の2週間です。
●予算内であれば、撮影期間も上映時間も制限はありません。制作期間の最短は、大森立嗣監督の2 日、最長は山本政志監督の3日半。上映時間の最長は鈴木卓爾監督の86分です。1期では、2つの場所を撮影する事だけが全作品共通・唯一の条件です。その二つの場所、「坂道」「三叉路」は、第一弾の大森立嗣監督に選んでもらいました。
●メインスタッフには、続々とスペシャリストが参加しています。撮影は、『雷桜』(廣木隆一監督)、『ヘブンズストーリー』(瀬々敬久監督)の鍋島淳裕が、照明の三重野聖一郎『津軽百年食堂』(大森一樹監督)、『アントキノイノチ』(瀬々敬久監督)と共に、『この森を通り抜ければ』(瀬々敬久監督)に、『NANA』(大谷健太郎監督)、『あしたの私の作り方』(市川準監督)の鈴木一博が、「胸が痛い」(深作健太監督)に、『リンダリンダリンダ』『苦役列車』(山下敦弘監督)の池内義浩が、『アルクニ物語』(山本政志監督)に参加。美術は、巨匠磯見俊裕が、『ポッポー町の人々』(鈴木卓爾監督)、『2.11』(大森立嗣監督)、『アルクニ物語』(山本政志監督)に協力参加。編集は、『大鹿村騒動記』(阪本順治監督)、『家族X』(吉田光希監督)の早野亮が、深作健太作品を除く全作品を担当。また、助監督には『ピュ~ぴる』の松永大司を始め、『-×-(マイナスカケルマイナス)』の伊月肇、『動物の狩り方』の森英人、『chain』加治屋彰人ら次世代自主映画監督陣が参加し、脇を固めています。
シネマ☆インパクト第1期5作品、堂々完成!!
現在の日本映画界を代表する監督たちと、若き俳優・スタッフたちが、いま!!!!映画の暴動を巻き起こす!
占拠されたビルの中、集団は狂気と破壊と祝祭へと向かう。従来の力強さに自由なタッチが導入された大森立嗣監督の新世界!
監督:大森立嗣 撮影:深谷敦彦、録音:島津未来介、編集:早野亮
放射能が地上に降り注いで故郷を奪った。映画からはフィルムがなくなろうとしている。そんな瓦解しそうな世の中に、ほぼ発狂した‘シネマインパクト’が忽然と現れ、僕は映画を作った。誰にも望まれてない映画を作る覚悟を自分自身に、そして参加者に問いました。無力な自分への怒り、壊れかけの社会へ抗い、傷つき、ひねくれ、憎しみ、それでも笑い、もう一度立ち上がる覚悟です。僕は暴動の映画を作りました。シネマインパクトは映画の暴動になればいい。 (大森立嗣)
目に見えない放射能に怯え戸惑いながら生き方を探る人々。瀬々敬久監督が描く原発事故後の日本!
監督:瀬々敬久 撮影:鍋島淳裕、録音:島津未来介、編集:早野亮、音楽:川瀬陽太
始まりは、詩を書き、その朗読で競い合う「詩のボクシング」。映画のヘソも彼らの声である、その詩。制作受講者はそこから脚本を書く。すべてが化学反応の場所。今、ここで起こることだけで映画を作る。疲れは尋常でなかった。なにせ皆、こちらのパワーを吸い取ろうと野心満々なのだ。それでいて良いのは各人バラバラなこと。てんでバラバラでまだ何者でもないデタラメな集団で生み出した映画、冗談でなく少し誇りに思っている。 (瀬々敬久)
大地震の発生から1年後、ポッポー町の人々を通して、鈴木卓爾監督が新たなフィクションの在り方を問う野心作!
監督:鈴木卓爾 撮影:鎌刈洋一、録音:島津未来介、編集:早野亮
今回の企画を受けた時、「よし群像劇だ」と思った。制作者側が一切キャストを選ばず、自発的に参加した全13人の俳優と7人の制作志望者と共に、脚本もなく手探りで映画は作られた。物語の人物達が住む架空の町の名前を「ポッポー町」と名付けた。ポッポー町は日本中どこにでもあるような町で、この町の時間軸は2011年3月11日から一年後の未来だ。これは現実の撮影日でもあった。現実の響きを映像と音響に記録しつつ、どこまで我々のフィクションとグルーブが持ち堪え、ファンキーに弾めるか?が試された。 (鈴木卓爾)
どうしようもない女と、どうしようもない男の、どうしようもない愛。深作健太監督が、常識とモラルを撃つ!
監督:深作健太 撮影:鈴木一博、録音:島津未来介、編集:洲崎千恵子、音楽:MOGMOS
参加した受講生達の笑顔と心意気に打たれた。いま邦画ブームを支えるのはTV局主導の作品ばかり。本当の映画人が消えかけている今、日本映画に新しいムーヴメントを作るのは、自ら現場に飛び込み、表現する、体験参加型の映画なんじゃないだろうか。シネマインパクトに「希望」が見えるのは、 そこに集まる受講生の真摯な明るさにある。これからも傑作と、素敵な笑顔が生まれ続ける事を切に求めてやまない。 (深作健太)
非常事態に突入した現在、一室に閉じ込められた8+1人の50年間の物語。食と性と暴力とリサイクル、山本政志監督製激毒寓話。
監督:山本政志 撮影:池内義浩、録音:島津未来介、編集:早野亮、音楽:Dr.Tommy
特別鑑賞券発売中(劇場窓口、各プレイガイド)1回券1200円、3回券2900円