アメリカの大手映画レビューサイト「ロッテン・トマト」で
満足度100%を記録しているカルト映画が日本初公開!
懲罰大陸★USA
2015年8月29日(土)より新宿シネマカリテほかにてレイトショー
≪世界のどす黒い危険な闇映画≫第3弾
国家による暴力を告発したその衝撃的内容により米国メディアから圧倒的な批判を受けたフェイクドキュメンタリーの嚆矢的作品が日本初公開!
日本では『傷だらけのアイドル』(67年)で知られる、BBC出身のイギリスの映像作家、偽ドキュメンタリーの巨匠、ピーター・ワトキンスの超問題作が40年以上の時を経て遂に日本初上陸。ワトキンス監督がアシスタントとして参加した、世界的に疑似ドキュメントの傑作と評されている歴史改変SF戦争映画『イギリスは占領された!?』(64年/監督:ケヴィン・ブラウンロー/トニー・リチャードソンが出資)同様、強烈なインパクトを放つ作品であり、けっして気分の良くなるエンタテインメント作品ではない。
1970年、ベトナム反戦運動の激化を背景に、ニクソン大統領はマッカラン国内治安維持法を発令、アメリカ政府は反政府的・危険分子とみなした者たちを一方的に拘束している。州刑務所および連邦刑務所の収容キャパシティが超える中、拘束された者たちは一方的な裁判にかけられ、二者択一の選択を迫られる。求刑通りの懲役を全うするか、カリフォルニアにある「ベアーマウンテン国立お仕置公園」にて人間狩りの標的として3日間を過ごすか――。
ワトキンス監督は70年のオハイオ州ケント大学での州兵によるベトナム反戦デモ学生射殺事件をきっかけに、フェイクドキュメンタリーのスタイルで本作を製作、カリフォルニアのエルミラージュ・ドライレイクにてほぼ素人のキャストと最小限のクルーによって撮影された。製作費は95,000ドル。内容はすべてフィクションであり、ワトキンス監督の目的は本作によって人々に問題意識や関心を持ってもらい、ポジティヴで活発な議論を促すことだった(はず)。しかし作品は国家への批判と受け取られ、徹底的にネガティヴにとらえられた。カンヌ映画祭を経てニューヨークでの公開時には、そのあまりの衝撃的内容により米国メディアが即反応、総攻撃を浴びた。劇場は4日間で公開を打切った。本作のテレビ放送を一度検討したハリウッドのテレビプロデューサーは「本作を放送すれば5分で国家権力が乗り込んでくる」と発言、またPBS主催のセミナーに参加した全米のテレビ局の面々は「どんなことがあっても本作をアメリカのテレビで放送出来ることはない。永遠に放送しない」とコメント。その言葉通り、いままで一度も放送されていない。
製作:スーザン・マーティン<『ハーツ・アンド・マインズ ベトナム戦争の真実』(74)>
音楽:ポール・モーシャン サウンドミックス:ヒロキ・ヤモト、ウェイン・ナカツ
撮影:ジョーン・チャーチル<『ギミー・シェルター』(70)>
撮影補佐:ピーター・スモークラー<『ギミー・シェルター』(70)>、リチャード・ウェルズ
美術:デヴィッド・ハンコック 編集:ピーター・ワトキンス、テリー・ホーデル
出演: パトリック・ボランド,ケント・フォアマン,カルメン・アルゲンジャノ,
ルーク・ジョンソン,キャサリン・クイットナー,スコット・ターナー
1971年/アメリカ映画/スタンダードサイズ/カラー/88分/原題:PUNISHMENT PARK(お仕置き公園)
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提供・配給:キングレコード 宣伝:ビーズインターナショナル 配給協力:アーク・フィルムズ
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