ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 グランプリ受賞!
田辺・弁慶映画祭 2021 映画.com 賞受賞!
PARALLEL
2022年9月25日(日) ~9月29日(木)まで、テアトル新宿ほかにて劇場公開!
これは残酷な世界に生きる、悲しくも美しいふたりの愛の物語
幼少期に両親から虐待を受けていた舞(楢葉 ももな)は、その過去の記憶と折り合いをつけられずにいた。ある日、舞はアニメキャラクターのコスプレ姿で殺人を繰り返す殺人鬼(芳村 宗次郎)に遭遇する。不思議と舞に興味を惹かれたコスプレ殺人鬼は自分の正体を隠し、舞に近づいていくのだった。舞は心の傷を、殺人鬼は自分の本当の姿を隠しながらも、二人は次第に仲を深め、見えない"何か”によって強く惹かれあっていく。しかし、お互いが隠している本当の姿を知ることは、別れを意味していた。
新悦・田中大貴監督の長編デビュー作となる映画『PARALLEL』は、“心に傷を抱えた少女”と”アニメの世界に行きたい殺人鬼”の恋愛模様を描く、異色のスプラッター×ラブストーリー。
世界のクリエイターが注目するゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2021 ではグランプリを受賞したほか、インディーズ映画の登竜門である田辺・弁慶映画祭 2021 でも映画.com 賞を受賞するなど、その突き抜けた作品世界が話題を呼んだ。先日行われた渋谷での 1 日限定の上映会では、チケット販売開始当日に全席完売し、急遽追加上映が行われるほどの人気ぶりをみせた。主演にはモデル・女優として活躍し、本作が長編映画初主演となる楢葉ももなと、CM「CHILL OUT」に出演する芳村宗治郎の二人が抜擢されている。
公開初日となる9月25日にはドラマ・ CM・舞台と多方面で活躍中の女優・岡本玲、翌日26日には映画『PARALLEL』に熱いコメントを寄せている俳優・田中要次、 27日には『激怒』が公開中の映画評論家・デザイナーの高橋ヨシキと映画大好き芸人のジャガモンド斉藤の2名など、スペシャルゲストが連日登壇!さらに、上映前には監督とキャストによる舞台挨拶も連日実施される。
- 日本ファンタ系映画の救世主現る!!監督のみならず、兼務パート半端ないインディーズ映画にして、このクオリティーの高さに脱帽!グロさを光と色彩が中和しているかのようなバランス感覚がイイ!二次元的要素を持ちながらもエグいのもイイ!そして、危うきヒロイズムが胸を締め付ける……。日本が「ジャラパゴス」と馬鹿にされるなら、逆手に貫いた上でそれを粋だと言わせる方法だってあるよっ!と思わせてくれた。
配信ドラマに押されがちな昨今の日本映画の危機を救済してくれそうな、田中大貴監督の未来に期待したい。だから我が国よ、日本映画界よ、二度と彼のような才能を食い物にするべからず!彼の想像力を育む環境を与えたまえ!
――田中要次/俳優 - 世界各国に殺人鬼スリラーの映画というのはあり、それぞれの国のカラーを映し出すものだ。
であれば、今作はとても日本的な恐怖心理を切り取っている異色作だ。ヒューマン・スプラッターとでも言うのか。手作りで撮りあげたこの若い作家さんに脱帽。――内田英治/映画監督 - この映画が面白いと言い切ってしまうことはとてつもないリスクを背負うことになる。それでもあえて言おう。めちゃくちゃ面白いと。
ただし、見たあとにあなたがどうなってしまうかまでは責任負えないので悪しからず。――佐藤佐吉/映画監督・脚本家・俳優 - この映画の中で幾度か起こる奇跡。
美しく切ないそのシーンの数々に心を奪われ、最後は落涙していた。
この上なく純度の高いラブストーリーを、もう一度スクリーンで思う存分味わいたい。――五箇公貴/プロデューサー
- この映画には「いま、ここ」のギリギリが写し取られている。自分たちが暮らす「いま、ここ」の現実はそこまで殺人的で窒息的だ。だからアニメの世界へと越境を試みることは自然の成り行きとも言える。エロスとタナトスの拮抗がもはやLEDの彼岸のニルヴァーナにしか残されていないとしたら、何をためらう必要があるというのだろう?――高橋ヨシキ/映画評論家・デザイナー
- 純粋さと暴力。人生の意味と無意味。仮面と素顔。アニメと現実。相反して見えるものがひとつに絡み合った暗い濁流が観客を押し流す!
――藤津亮太/アニメ評論家 - 現代人は、ほぼ全員ペルソナ(仮面)を被っている。そしてペルソナ同士で仮そめの交流を図る。言ってみれば、現代社会は、壮大なる仮面舞踏会であるのだ。
また、現代人のコスプレは、(神のやつし)である。それゆえに時にコスプレイヤーは神の怒りを体現する場合がある。コスプレが踊り狂うイベントは神への饗宴でもあるのだ。――山口敏太郎/オカルト研究家 - “善”と“悪”とは、各々が衝突し、混合され、曖昧な均衡を保ちながらグラデーションを構成することで“灰色”な存在となる。視点が変われば、“善”は“悪”となり、“悪”もまた“善”と成り得るからだ。だが、“正義”はどうだろう。悪しき存在にとっての“正義”であっても、“正義”は“正義”なのだ。斯様な現代社会を象徴するが如き、おぼろげで不確かな公明正大の在処がこの映画にある。
――松崎健夫/映画評論家
- この腐敗した世界への苛立ちが、ネオンライトに照らされ、流露させられてゆく。
物語はほとんどの時間が夜の闇に染められているが、孤独な者同士が身を寄せ合った瞬間に、純然たる太陽の輝きが瞳を差す。映画とは、暗がりのなかで繰り広げられる光の幻術にほかならないのだと、『PARALLEL』は告げている。
――児玉美月/映画執筆家 - 魔法少女の仮面が、時にかわいく、時に悲しく、時に残酷に、観客に迫る!
令和に生まれた、この真っ赤なラブストーリーを堪能せよ!あと電ノコの武器、超かっこいいぃぃ!!!――前野朋哉/俳優・監督 - 自分を理解してくれる唯一の相手が、コスプレ殺人鬼だったとはなんと皮肉な……!と思いかけたが、果たして自分には真の意味での理解者がいるのか?と少しばかり考えてしまった。ふと顔を上げると、真っ黒なテレビ画面に見慣れない表情をした自分が映っていた。
なぜだか別人がそこにいるように感じた。テレビの中のもう1人の自分がじ~っとこちらを見つめていて、何か言いたげだった。
相手に合わせて色んな仮面を付け替えながら、みんな生きているのかもしれない。この映画、他人事ではない。――ジャガモンド斉藤/映画大好き芸人 - 何も変わらない。強いものはあらゆる手を使い罪から逃れ、弱いものはさらに弱いものを傷つけ慰めにする。
沢山の欲と歪みと理不尽にまみれた現代の日本の当たり前。それを破壊し希望を掴もうとする登場人物たちの切実な「変身」は、血とネオンに彩られ、善と悪を飛び越え、きらきらと輝いていた。
――飯塚貴志/アクションフィギュア映画監督
ふじおあつや,ミネオショウ, 灯敦生(特別友情出演)
監督・脚本・撮影・照明・編集・特殊造形・ VFX・プロデューサー:田中大貴
音楽:加藤賢二 音楽プロデューサー:菊地智敦 音楽制作:ライトトラックス
カラリスト:足立 悠介 アクションコーディネート:遊木康剛 特殊メイク:戸塚美早紀
録音:Samadova Tahmina,岡田真一,石浜あゆみ 音楽:加藤 賢二
音楽プロデューサー:菊地 智敦 音楽制作:ライトトラックス カラリスト:足立 悠介
リレコーディングミキサー・サウンドデザイナー:Kensuke Itoh(1175 Boylston Studio)
アクションコーディネート:遊木康剛 特殊メイク:戸塚美早紀
ポスターデザイン:岡田大悟 ネオンアート制作:山内沙也果
挿入曲『ノクターン』 作曲:HOMMヨ 作詞:ニイマリコ