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2014年 第27回 東京国際映画祭 「アジアの未来」部門 作品賞受賞

ボーダレス
ぼくの船の国境線

『友だちのうちはどこ?』『少年と砂漠のカフェ』『駆ける少年』に連なる
イラン“子ども”映画の系譜に新たな 傑作 の登場!

緊迫する国境沿いの立入禁止区域に放置された朽ち果てた船。鉄条網の向こうの監視を逃れて、その船で寝泊まりをしている少年。
器用に魚介を獲り、お金に換える孤独で静かな日々を過ごしている。その生活がある日、国境の反対側からやって来た突然の闖入者の出現により一転する。
甲板にロープが張られ、その船は言葉も通じない二人が住む二つの世界に変貌する。やがてお互いに警戒しあいながらも交流を持ち始めたとき、また一人あらたな侵入者が現れる。

公式サイト 公式twitter

2015年10月17日(土)より、新宿武蔵野館ほか全国順次公開!

INTRODUCTION

一艘の古ぼけた船に住む少年と、
侵入者たちの言葉を越えた交流を描く感動作

イランとイラクの国境付近の川に浮かぶ船を舞台に、それぞれペルシャ語、アラビア語、英語を話す登場人物は、最初から最後まで言葉によるコミュニケーションをとることができない。1980 年代のイラン・イラク戦争後、今もなお紛争が続く中東の厳しい現実がリアルに描かれる一方で、時代設定や彼らの国籍、年齢について、映画は多くを語ろうとしない。異なる世界を生きる人々の言葉を越えた交流は、まるで現代の寓話のように私たちの心に強く訴えかける。

『ボーダレス ぼくの船の国境線』 『ボーダレス ぼくの船の国境線』場面1

子どもたちの繊細な演技と豊かな表情が織りなす
瑞々しいイラン映画の新星

本作はイラン国内で50 本以上の映画やテレビシリーズで助監督を務めてきたアミルホセイン・アスガリの待望の監督デビュー作。デビュー作ながら、プロの役者でなく地元に住む素人の子供たちを起用することで、彼らの豊かな表情と身振りを見事に描きだしてみせた。監督アドバイザーにアボルファズル・ジャリリ(『少年と砂漠のカフェ』)が名を連ねる。これまで、アッバス・キアロスタミ(『友だちのうちはどこ?』)やアミール・ナデリ(『駆ける少年』)など、子どもを主人公に据えた数々の名作映画を生み出してきたイラン映画史に、またひとつ、心震える傑作が誕生した。昨年の東京国際映画祭でプレミア上映され、観客に深い感動と涙を誘い「アジアの未来」部門作品賞を受賞。イラン映画の新たな才能として、いまもっとも注目される監督である。

CREDIT

監督/脚本:アミルホセイン・アスガリ
エグゼクティブ・プロデューサー:モスタファ・ソルタニ  撮影監督:アシュカン・アシュカニ
美術/衣装:シャマーク・カリネジャロ  録音:メヒディ・サレカーマニ
編集:エスメール・モンセフ  音楽:アミリャール・アルジャマンド
出演:アリレザ・バレディ,ゼイナブ・ナセルポァ,アラシュ・メフラバン,アルサラーン・アリプォリアン
配給:フルモテルモ   配給協力:コピアポア・フィルム 宣伝:岩井秀世/佐々木瑠郁
2014年/イラン/カラー/102分/シネマスコープ/5.1ch/DCP   © Mojtaba Amini
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2015年10月17日(土)より、新宿武蔵野館ほか全国順次公開!

2015/09/22/19:40 | トラックバック (0)
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