ウォルター・ヒル (監督) 公式インタビュー
映画『レディ・ガイ』について
公式サイト 公式twitter 公式Facebook
2018年1月6日(土)新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー
80年代の名作マイケル・パレ主演『ストリート・オブ・ファイヤー』やニック・ノルティ、エディ・マーフィ共演『48時間』などのウォルター・ヒル監督が今回描くのはなんと、性転換手術で女にされた殺し屋。主人公フランクを演じるのは、ハリウッド随一の男前女優ミシェル・ロドリゲス。フランクを女に変えた天才マッド・ドクターを演じるのは、名優シガニー・ウィーバー。『エイリアン』以来、戦うヒロインのアイコンとして映画界に君臨してきたシガニーにミシェルが挑む、いわば新旧最強女優対決ともいえる作品である。今回、この思わず耳を疑ってしまう奇抜な設定をスリリングでセクシーなアクション映画へと昇華させた本作『レディ・ガイ』について語ってもらった。
STORY 凄腕の暗殺者が、目覚めると女に?!
狂気の女ドクターを見つけ出し、失くした“モノ”を取り戻せ!!
凄腕の殺し屋フランク・キッチンは、「お前は敵を作りすぎた」とボスに抹殺されそうになる。銃撃戦で意識を失ったフランクは、見知らぬ安ホテルのベッドで目覚める。全身に巻かれた包帯を取って鏡の前に立った瞬間、彼は驚愕する。そこにいたのは、まぎれもない女。フランクは性転換手術を施されていたのだ。ベッドの脇に置かれたテープレコーダーを再生すると、女の声が。声の主は医者で、手術はフランクへの復讐を意味しているという。大切な《もの》を奪われ、女となった殺し屋は、銃と色気を武器に、復讐に立ち上がる――!
映画化まで構想35年!漢(おとこ)映画の巨匠が描く、
ネクストステージの主人公!
――このプロジェクトはどのように始まったのですか?
ウォルター・ヒル 1970年代の後半までさかのぼります。デニス・ハミルが書いた「Tomboy」という原案が、エージェントから送られてきたのです。奇抜な設定のアイデアが気に入りましたね。
――それから映画化まで35年もかかっていますが、どうしてですか?
ウォルター・ヒル しばらく何もしなかったんだ。でも、このアイデアが頭から離れることはなかったよ。1990年ごろ、デニスに電話をかけ、脚本の映画化権を取ったんだ。私が脚本に書き直したんだが、納得のいくものができなくてね。で、またそのままにしておいた。そして、また10年ほど何もしなかったんだ。でもある日、自宅の地下室にいたとき、デニスの原案にふと目が留まったんだ。もう一度読み直した。そしてデニスに電話をかけ、映画化権はまだ空いているか聞いたんだ。そしてもう一度映画化権を買い、脚本に取りかかった。2週間で書き上げたね。そしてその脚本からグラフィックノベルを作り、映画を作った。フランク・キッチンとレイチェル・ジェーン外科医というキャラクターを描くのは、実に面白かったよ。2人は社会的立場も話す言葉も全く違う。だからプロットを削って、できるだけシンプルにしたんだ。
――本作に男優を起用するという考えはありましたか?
ウォルター・ヒル それも検討した。だが男優がこの役を演じると、さらに課題が増えると思ったんだよ。メイクがさらに重要になり、メイクばかりが注目される映画になるのはいやでね。
――手術のシーンはまるでホラー映画のようですね。
ウォルター・ヒル ああ、確かに。手術を受けているフランクの視点から撮っている。手術のシーンは、この映画にとって課題でもなければ、トランスジェンダー政策を支援するものでもない。現代医学を描くには、この方法が適切だろう。
――マンガのコマのようなフレームを、何度も映像に挿入しているのはなぜですか?
ウォルター・ヒル ストーリーが展開する中で、これは現実に日常で起こることではないと示唆するためだ。マンガやグラフィックノベルのように、自由なストーリーにしたかったんだ。
映画『レディ・ガイ』一般試写会プレゼント実施中!(応募締切:12月17日(日)まで)
監督:ウォルター・ヒル『ストリート・オブ・ファイヤー』『48時間』
出演:ミシェル・ロドリゲス『ワイルド・スピード』シリーズ シガニー・ウィーバー『エイリアン』シリーズ
トニー・シャルーブ『ギャラクシー・クエスト』
アンソニー・ラバリア『アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち』 ケイトリン・ジェラード
英題:THE ASSIGNMENT/2016年/アメリカ/英語/96分/カラー/シネスコ/【R15+】
字幕翻訳:渡部美貴
配給:ギャガ・プラス © 2016 SBS FILMS All Rights Reserved
公式サイト 公式twitter 公式Facebook