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第 73 回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門脚本賞
第 73 回ヴェネチア国際映画祭ヒューマンライツ賞受賞
ワン・ビン監督 (『三姉妹〜雲南の子』『収容病棟』)作品

苦い銭

故郷を離れ、彼らは言う。「苦い銭を稼ぎに行くんだ」。

雲南省出身の15歳の少女シャオミンは、バスと列車を乗り継ぎ、遠く離れた浙江省湖州へと向かう。縫製工場で働くためだ。そこは出稼ぎ労働者が住民の80%を占める街。朝から晩まで働いて、ただ働いて。それでもそこには胸に響く一瞬がある。初めて街で働きはじめる少女たちの瑞々しさ、酒に逃げる男、ヤケになる男……。14億が生きる巨大中国の片隅で、1元の金に一喜一憂する彼らの人生を想う。そして気づく。“彼ら”は世界のいたるところに存在する“私たち”。

公式サイト 公式twitter 公式Facebook

2018年2月3日(土)より シアター・イメージフォーラム
ほか全国順次ロードショー

INTRODUCTION

働けど、働けど。

ドキュメンタリーであるにも関わらず、群像劇のような見応えにヴェネチア映画祭が脚本賞“オリゾンティ部門”を授与した『苦い銭』。こんな会話や表情がなぜ撮れる?と常に観客を驚かせ、カメラの存在を消す天才監督と言われるワン・ビン監督の真骨頂といえる作品です。
今回、監督のカメラが捉えたのは、出稼ぎ労働者が住民の 80%を占める街・湖州で働く人々。14億が生きる巨大中国の片隅で、1元の金に一喜一憂する彼ら。そのひとりひとりの人生が胸に迫り、ある意味、“彼ら”は世界のいたるところに存在する“私たち”なのだと気づかせてくれる必見の傑作です。

『苦い銭』
ワン・ビン(王兵) 監督プロフィール
鉄西区』『無言歌』『三姉妹〜雲南の子』『収容病棟』と数々の傑作を発表し、山形国際ドキュメンタリー映画祭、ナント三大陸映画祭、ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門などで最高賞に輝く。美術の分野でも高く評価され、ポンピドゥー・センター(パリ)では 1 カ月以上にわたる回顧展が開催され、今年はドイツのドクメンタ 14 にも招聘される。11 月に開催された東京フィルメックスではロカルノ国際映画祭グランプリの最新作『ファンさん』が特別招待作として上映された。
CREDIT

監督:ワン・ビン(『三姉妹〜雲南の子』『収容病棟』)
撮影:前田佳孝、リュウ・シャンホイ、シャン・シャオホイ、ソン・ヤン、ワン・ビン
編集:ドミニク・オーヴレイ、ワン・ビン
英語題:Bitter Money|中国語題:苦銭|2016年|フランス・香港合作|163分|DCP 5.1 | 16:9 |カラー|中国語| 字幕:樋口裕子|配給:ムヴィオラ
© 2016 Gladys Glover-House on Fire-Chinese Shadows-WIL Productions
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2018年2月3日(土)より シアター・イメージフォーラム
ほか全国順次ロードショー

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2018/01/23/19:48 | トラックバック (0)
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