アッバス・キアロスタミやウォン・カーウァイも高く評価するチベット映画の先駆者ペマ・ツェテン監督の待望の日本劇場初公開作となる本作は、チベットの大草原で牧畜をしながら暮らす、祖父・若夫婦・3人の息子の三世代の家族の姿を通して、近代化によって伝統や価値観が揺らぎつつあるチベット社会の現実と、現実と向き合いながらひたむきに生きる人間の葛藤を描く。第20回東京フィルメックスで最優秀作品賞などを受賞した本作『羊飼いと風船』の、全国共通特別鑑賞券を3組6名様にプレゼントします。
◆応募締め切り:1月10日(日)応募受付分 ※応募者多数の場合は抽選となります。
◆公式サイト:http://www.bitters.co.jp/hitsujikai/
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第76回 ヴェネチア国際映画祭Sfera 1932 Award スペシャルメンション
第20回 東京フィルメックス 最優秀作品賞
第23回上海国際映画祭 最優秀監督賞/最優秀脚本賞
羊飼いと風船
チベット映画の先駆者ペマ・ツェテン 待望の初の劇場公開作
2021年1月22日(金)より、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー!
神秘の地・チベット――
変わりゆく時代の狭間で生きている人たちがいる。
神秘の地・チベットの大草原。牧畜をしながら暮らす、祖父・若夫婦・3人の息子の三世代の家族。昔ながらの素朴で穏やかな生活をしていたが、近代化によって受け継がれてきた伝統や価値観は少しづつ変わり始めていた。そんなある日、子どもたちのあるいたずらによって、家族の間にさざ波が起き始める……。信仰との向き合い方、牧畜民として生きる厳しさ、伝統的な役割を強いられてきた女性たちの選択――それぞれの想いは交錯し、チベットの空に浮遊していく。
キアロスタミ、ウォン・カーウァイも絶賛した
チベット映画の先駆者ペマ・ツェテン監督、初の日本劇場公開作!
監督は、作家としても高い実績をもつ、チベット映画の先駆者ペマ・ツェテン。故郷・チベットの市井の人々に寄り添う眼差しで作品を生み出し、これまでに国内外の映画祭で40以上の賞を受賞。イランの名匠アッバス・キアロスタミや中国のウォン・カーウァイも、その才能に惚れ込み高く評価した。本作もヴェネチア国際映画祭をはじめ、世界中の映画祭に出品され「小説を読むかのような豊かなタペストリー、なかなかこんな映画には出会えない!」(Asian Movie Pulse)「賢明で、叙情的なユーモアに満ちている」(FIVE FLAVOURS)など絶賛評が並んだ。そして、もはや常連となった東京フィルメックスでは、その高いクオリティと詩的な世界観が評価され、「オールド・ドッグ」(11)、「タルロ」(15)に続き、審査員満場一致で3度目の最優秀作品賞に輝いた。本作が、待望の日本劇場初公開作品となる。
大自然のなかで生きる、説得力のある演技
物語を彩る撮影や心揺さぶる音楽
母親役を演じるのは、舞台俳優のソナム・ワンモ。複雑な心の揺れを見事に演じている。そして父親役を演じるのは、ペマ監督作品の常連であるジンバ。一家を支える大黒柱のたくましさ、その陰で苦悩する姿が印象深い。さらに演技経験のない子どもたちの天真爛漫な姿が生き生きと輝く。撮影の1ヶ月前から一緒に過ごしたことで、この家族が確かにそこに生きているという説得力を持たせている。また、撮影は監督の故郷である青海湖の近辺で主に行われた。撮影・リュー・ソンイエが作り出す、詩的で幻想的な映像美には思わず息を呑み、ペイマン・ヤズダニアンが奏でる心揺さぶる旋律が、物語を大きく盛り上げている。
配給:ビターズ・エンド 英題:BALLOON 原題:気球
2019年/中国/102分/チベット語/ビスタ
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