韓国 主要映画賞 10 冠!
現代を生きる女たちの烈しくもあたたかい超弩級の人間ドラマ!
三姉妹
2022年6月17日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、
新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー!
烈しくて、痛くて、あたたかい。いまを生きる女たちの絆の物語。
韓国・ソウルに暮らす三姉妹。長女ヒスクは別れた夫の借金を返しながら、しがない花屋を営んでいる。一人娘には疎まれ相手にされなくても“大丈夫なフリ”をして日々 をやり過ごす。次女ミヨンは熱心に教会に通い聖歌隊の指揮者も務める模範的な信徒。高級マンションに暮らし“完璧に”家庭でも振舞うが、そんな日常は次第にほころびを見せ始める。三女ミオクは劇作家としてスランプに陥り自暴自棄となって昼夜問わず酒浸りの日々 を送り、夫の連れ子である息子の保護者面談に“酔っていないフリ”で乗り込む始末。性格、仕事、生活スタイル、全てが異なる人生を送る彼女たちは、父親の誕生日を祝うために久しぶりに一堂に会し、蓋をしていた幼少期の心の傷と向き合うことになる――。
第 16 回大阪アジアン映画祭の特別注視部門に出品され、上映後には SNS 上で絶賛のコメントが並び、日本の慧眼を持つ映画祭の観客の心を掴んだ作品が、いよいよ待望の正式公開となる。
本作は『オアシス』(02/イ・チャンドン監督)で第 59 回ヴェネツィア映画祭の新人賞であるマルチェロ・マストロヤンニ賞に輝き、以後もパク・チャヌクやホン・サンスといった韓国の名匠監督たちとタッグを組み世界を魅了してきた名優ムン・ソリが、その脚本に感銘を受け、主演を務めるとともに共同プロデュースを買って出た、現代を生きる烈しくもあたたかい人間ドラマ。
韓国の主要映画祭である、第 42 回青龍映画祭(最優秀主演女優賞・最優秀助演女優賞)、第 57 回百想芸術大賞(最優秀助演女優賞)、第 41 回韓国映画評論家協会賞(最優秀主演女優賞・最優秀助演女優賞)、第 30 回釜日映画賞(最優秀助演女優賞)の女優部門で次々に受賞を果たし、韓国映画界を席捲。またイ・チャンドン監督は「非凡な映画。何を想像しても、それ以上。」と絶賛のコメントを寄せている。
監督は、イ・チャンドン監督がその手腕を激賞する鬼才監督イ・スンウォン。「韓国を代表する女性俳優たちと一 緒に、深みのある女性たちの物語を作りたい」との思いから脚本を執筆。 長女ヒスクを演じたのは、韓国の名バイプレイヤーであるキム・ソニョン。日本でも一大ブームとなったドラマ「愛の不時着」で北朝鮮の人民班長ナ・ウォルスク役を人情味あふれながらもコミカルに演じたことで話題となったが、今回も悲哀に満ちながらもどこか可笑しみを感じさせる熱演を披露。ムン・ソリは完璧な人間として気丈に振る舞いながらも徐々に仮面が剥がれていく次女ミヨンを演じている。三女ミオクには、長年トップモデルとして第一線で活躍し、2015 年の韓国で年間一位の興行収入を記録した『ベテラン』で映画デビューを果たしたチャン・ヨンジュが抜擢された。
- なんて痛い、なんて優しい世界なのだろう。
ヒスクの絶望、ミヨンの意地、ミオクの苦悩。
一つ一つが、わたしのものだと感じた。これは、
わたしの物語なのだと。だから、彼女たちの闘いに、
彼女たちが勝ち取ったものに、ラストシーンの美しさに
胸の震えが止まらなかった。――あさのあつこ(作家) - 三人の女優がとにかくすごい。
三人の演技に引きこまれすぎて彼女たちはもう他人とは思えず、
どうか世界が彼女たちにも私たちにも生きやすい場所であるようにと、
真剣に祈ってしまう。――角田光代(作家) - これまでどんな物語でも出会わなかった場面の数々に頭がクラクラし、身体が熱くなった。
まだ見ぬ妹たちに幸せな未来を約束するためにも、今戦おう――。
『三姉妹』はこれからも作られていく無数の姉妹の物語たちを、
幸福な光で照らしていくにちがいないだろう。 ――柚木麻子(作家) - 目をそむけたいほどヒリヒリ痛いのに、クスクス笑いが止まらないのは、
まぎれもなく監督と演者のセンスと力量。
不幸を不幸と、悲しみを悲しみと、怒りを怒りとしてしか描かないことの幼稚さを突かれてドキッとさせられます。 ――山内マリコ(作家) - 三姉妹の姿が美しくも恐ろしくもあり、震えるように泣いた。
涙が乾いて浮かんできたのは彼女たちの堂々とした顔、顔、顔。
自分を生きる。生半可じゃない。――占部房子(俳優) - 三姉妹を演じる女優陣の厚みある確かな人物像に惹き込まれました!
人は前を向き生きながら、ふと振り返れば、同じ時間を生き、手を繋いで走ってくれた人の存在に心満たされます。
過去に立ち向かった先で、溢れ出す三姉妹の涙に、心が揺さぶられました。
――和田光沙(俳優)
- ストレートなカタルシスがあった。
誕生会での次女のあの叫びを、
自分も叫びたかった人は、けっこうな数いるにちがいない。
とくに家長権力が強大だった時代に子供時代を送った中高年には。
叫びたかった相手はすでに鬼籍に入っていたり、
たとえ、叫べていたとしても、
相手は自分の怒りを理解できなかったのが、現実の大半である。
だからこそ、あのシーンは立ち上がりたいほどのカタルシスだった。
――姫野カオルコ(作家) - 3人がそれぞれ悩みを抱え、
3人がそれぞれ大丈夫なふりをして生きる。
同性だからこそ、プライドがあり、
ほんとは甘えたいのに、気になるのに、頼りたいのに、頼ってほしいのに、大丈夫なふりをしてしまう。
わたし自身も三姉妹。
姉と妹に会って話がしたくなった。。
痛くて滑稽でとても愛おしい映画。――大島葉子(俳優) - 「きれい」とはほど遠いけれどこれは「愛の物語」だ。
三姉妹はそれぞれ乱暴で、冷酷で、卑屈で、愛し方も不器用。
だけど懸命に生きていて、時々笑ってしまいながら大好きになった。
家族にかけられた呪いにもがき、打ち勝ち、前に進もうとする素晴らしい映画。
――深緑野分(作家) - 少しも素敵な人にはなれないし、やることなすこと、裏目に出てしまう。
それでも、そんな人たちにだけ、見える光があるのだ。
そう思わせてくれる最高の映画でした。――近藤史恵(作家)
製作: キム・サンス 、 ムン・ソリ
音楽 パク・キホン(『大統領の理髪師』)
出演:ムン・ソリ(『オアシス』、『ペパーミント・キャンディー 』、『お嬢さん』)、
キム・ソニョン(「愛の不時着」、『マルモイ ことばあつめ』)、チャン・ユンジュ(『ベテラン』)、
チョ・ハンチョル(「海街チャチャチャ」「ヴィンチェンツォ」)
2020年 /韓国 /韓国語 /2.00:1/カラー (一部モノクロ)/5.1ch/115分 /原題:세자매/字幕翻訳:中西美絵
配給:ザジフィルムズ ©2020 Studio Up. All rights reserved.
2022年6月17日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、
新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー!
- 監督:ホン・スンワン
- 出演:ムン・ソリ,
パク・ヒョンシク,
ペク・スジャン,
キム・ミギョン,
ユン・ギョンホ - 発売日:2020/2/5
- おすすめ度:
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