今月の注目作
(2003 / アメリカ / アレハンドロ・ゴンサレス・ イニャリトゥ)
顔を洗って出直して来ます……

百恵 紳之助

 ・・・すんません。ユメウツツで観たので何も感想なしです。ホント何も言えないくらいグラングラン浜田& 浪花状態に首ゆらして船漕いでました。(プロレスファン以外誰も分からないですね)もう完全に開き直ります。

 いやねー、中高校生くらいの頃までは観る映画の情報はほとんど頭に入っていましたよ。愛読していた雑誌「ロードショー」の 「今月の封切り作品」というコーナーの特選マークのついていた映画を観に行っていたから。(関係ないけど一番好きだったコーナーは 「ニャンニャンロード―ショー」!)そこにはその映画の見所やストーリーがかなり詳しく掲載されてたんです。そしてその映画を観に行くと、 今度は予告編で気に入った映画を調べて面白そうならまた観に行くという流れになっていて、 当時は映画を観る前から観る映画の内容をほとんど知っているということが当り前だったんです。けど、 いつの頃からか映画雑誌や情報誌すらも読まなくなってしまうと新作映画の情報はほとんど予告編でしか入ってこなくなってしまいました。 その予告編も今では大嫌いですよ。なぜなら非常に眠たくなるから。なぜこんなことを書くのかというと、この「21g」を観て、 映画の内容を全然知らなかったことをとてつもなく後悔したからなんです。・・・後悔じゃないか。「これ、 こんな風に作られていることを知らないと、内容ほとんど分からないんじゃねぇ?」と思ったからだ。単に筆者がバカだからかも知れないけど・・ ・。

 「21g」は時間軸がバラバラで進行する映画です。いきなり好みの問題を言ってしまうとこの類いの映画が大の苦手なのです。 「パルプフィクション」以外まともに楽しめたことがない。すぐに訳がわからなくなってしまうんです。 時間軸バラバラということが最初から分かっていればまだいいですけれど、それすら知らないと、「あ、時間軸バラバラなんだぁ!? そうなんだぁ!」と気付くまでにも時間がかかってしまうというか・・・。しかもこの作品、バラバラにもほどがあるんじゃないですかー! 「ここまで細切るゥ!?」と突っ込みの一つも入れたくなるですよ。ミンチですよ。もう正直言うと、心臓病で死にかけてるショーン・ ペンが割と最初に出てくるので、そいつの夢かな?なんて思ってしまったくらいです。これはもう、 筆者にとっては完成図の分からないジグソーパズルをやっているようなもの。ですから途中何度も睡魔が襲ってきて、 「この字幕読んだから次の字幕まで寝よ・・・」なんてメチャクチャ朦朧とした状態での鑑賞となってしまったのです。で、 みんな分かっているのだろうかと客席を見回すと、一応真剣に観ているようであり、俄かに「分かってないの、俺だけ?」 と不安も倍増するのですが、襲ってくる睡魔に勝てず細切れのこの映画をさらに自分で細切れにしてしまったのです。

 ある交通事故がきっかけで命を落とした男の妻、そしてその命を奪った人間、命を落とした男から臓器提供を受ける心臓を患った男、 そんな三人が出会ってしまってという話は普通に描いても十分面白そうだと思うんですが、 これだけ細切れで時間軸をバラしているのだから製作者側にはそれ相応の意図があるのだろうけど、ホントさつぱり分からなかった・・・。 「細切れ過ぎる・・・。細切れ・・・細切れ・・・ブタのバラ肉・・・」と頭の中でつぶやきながらまたユメウツツの世界です。

 でもまぁなんとか、ホントになんとか中盤の後半あたりから細切れも少しづつ長くなってきて、 頭の中で繋がったり繋がらなかったりしてくるのですが、そうするとちょっと喜んでいる自分を惨めに感じつつ、 今度は登場人物の行動がさっぱり分からないということに気付くのみなのです。「なんで、ショーン・ ペンは心臓の提供者の奥さんにこんなに入れ込んでるんだっけ?」とか「ナオミの野郎、さっきは告訴しても意味がないって言ってたけど、 なんで殺せって言ってるんだっけ」とかよく理解できない箇所が噴出してくるのだけれど(当り前だ)、当然映画は待ってはくれず、 完全に置いてけぼりを喰らってしまうしかないのでありました。

 ラストにショーン・ペンの言葉でタイトルの「21g」の意味のようなものも説明されますが、 こんな状況ではほとんど意味が分からなかったし、覚えてもいないです。ホントすいませんと謝りたくなるくらい分からなかったのであります。 ただ、ラストその運命の三人が出会うところはなぜか異様に恐ろしかった。なぜあんなにも怖かったのか、 それを確認するためにももう一度観てみよう思う作品ではあったので、「バーカ、つまんねーよ」とはとても言えず、「すいません、 出直してきます・・・」といった気分でありながら「うーん、深いかも・・・」などという難しい顔を作って映画館をあとにいたしました。いや、 でもホントにこの監督さんの名前をソラで言えるくらいにならないと観てはいけないかななどと思いつつ、もう一度観てみます・・・。

(2004.6.14)

2005/05/01/12:17 | BBS | トラックバック (1)
21g ,今月の注目作 ,百恵紳之助
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パルプフィクション A TakaのSanJose(サンノゼ)英語語学留学日記

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