四畳半革命~白夜に死す~
「おかしな監督映画祭」と「シネマアートン下北沢」が連動して企画された本作。
70年代学生運動の闘士たちの友情、恋愛、確執、そして別離。
まだオトナじゃなかったあの頃、でもオトナには出来ない事が出来たあの頃……。
そんな時代を描く青春バイオレンス映画を、「おかしな監督映画祭」で特別賞を受賞した世志男監督が描く。
【おかしな監督映画祭とは?】
『10分間、主演女優指定、撮影日数2日』の条件の元、新進気鋭の若手から熟練職業監督までが参加する短編映画の映画祭『おかしな監督映画祭』。現在第五回まで続いているこの映画祭に三回出品、毎回高い評価を得ているのが監督・世志男である。
08年6月14日~7月4日、連日20:30より
シネマアートン下北沢にてレイトショー公開
監督プロフィール
世志男(せしお) (3月30日生まれ/牡羊座/A型) 俳優、演出、脚本、監督。
劇団醜団燐血(gekidanshu-danlynch)主宰、現在は活動停止中。
最近はプロデュース公演や役者で活躍中。映画監督にも挑戦し今年で短編3本目の「blue」を作り終えたばかり。今回「四畳半革命~白夜に死す~」で初めての長編映画に挑戦。
過去の受賞 【演劇】 |
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2002年1月 | 王子小劇場の2001年における佐藤佐吉賞のなかで年間特別賞(劇団醜団燐血)、優秀男優賞 |
2003年2月 | 日本演出者協会主催若手演出者コンクール優秀賞 「鬱」(原作ハムレット)脚色・演出 |
【映画】 | |
2004年1月 | おかしな監督映画祭2(全15作品)初監督!水原部門女優賞(総合票4位) 「消えた灯」監督、脚本、編集、主演 |
2005年1月 | おかしな監督映画祭3(全15作品) 特別賞(総合票3位) 「衝動」 監督、脚本、編集 |
2006年1月 | おかしな監督映画祭4(全15作品) 3位(受賞無し) 「blue」 監督、脚本、撮影、編集 |
2007年2月 | おかしな監督映画祭5(全16作品)3位 風賞 アートン賞 「風雅~fuga~」監督、脚本、編集 |
学生運動も煮詰まり出した70年代初頭。社会を変える思想に酔い、熱意に満ちた学生グループの中に、思想を持たず暴力のみに身を任せる一人の男がいた。過激派とも違う、その男・直也は暴力しか自分を表現する術を持たなかったのだ。そんな彼に近付き、自らの思想のために利用しようとするグループのリーダー・陽介。彼の元、確固たる信念も持たないまま、次々と力任せに反対勢力を潰してゆく直也だった。
だが、ある時、直也は反対勢力の復讐に遭い、誤って相手を殺してしまう。自分も深手を負い、彷徨うように待へ逃げ出す直也。そこで彼を助けてくれたのは、売春バーの二階に住み着いている娼婦・アッコだった。
アッコは変わり行く社会から取り残されたような生活を送る、貧しい娼婦だった。生まれた直後に捨てられ親も居らず、足が不自由、学校にも行った事がないアッコ。売春バーの二階で身体を売るだけの日々。だが彼女の純粋無垢な笑顔は、彼女の親代わりの売春バーのママを始めとし、多くの人に愛されていた。それは直也も例外ではなかった。彼女の部屋で隠遁生活を送るうち、直也もだんだんと彼女にひかれてゆく。暴力学生と純粋無垢な娼婦の恋。直也の中に徐々に暴力以外の何かが芽生えてゆく……。
その頃、陽介は殺人犯となってしまった直也を警察より先にみつけようと躍起になって探していた。思想グループの中に殺人犯がいたと知れれば、グループはすぐに支持を失う。部下である女闘士・香を籠絡してまで、執拗に直也を探す陽介。
直也はアッコの夢のために、学生運動を止める決心をする。また、アッコの夢を叶えるためには金が必要だった。陽介に今までの事と引き換えに、と多額の金を要求する陽介。「ちょっと出てくる」という直也にアッコは「男の人は出てゆく時、皆同じ顔をする」と答える。それでもアッコは今度こそは…と信じて直也を待つ。
取引場所に現れたのは陽介ではなく、香だった。それまで頑なに暴力を否定してきた香だったが、陽介のため…と、初めて暴力に頼ることとなる。香の手に握られていたのは、金ではなく、ナイフだった…。直也の腹に深深と突き刺さるナイフ。直也が最後に見たのは、白夜のように眩しい太陽だった。
「言いたいことは山程ある。
しかしこの映画は忘れていたあの頃
――ただひたすらに、がむしゃらに、小さな小さな、たったひとつのことを伝えたくて映画を撮り続けていた20代――を思い出させてくれた。
ありがとう。久々に“直球映画”に挑戦してみたくなった。」
映画「光の雨」監督・高橋伴明
●出演
アッコ…結木彩加(ゆうきさやか) (有)エイトライン所属、グラビア等で活躍中
主な作品:デジタル写真集「Rapid growth G cup! SAYAKA Part 1」
横山直也…三元雅芸(みもとまさのり)
主な出演作品:ドラマ/ 『結婚披露宴』『ライオン丸G』『ウルトラマンマックス』
映画/『イチカバチカ』『デスノート 前編』『デスノート 後編』
ゲームソフト/『龍が如く 見参!』『龍が如く2(声優としても)』『戦国バサラ2』『龍が如く(声優として)』『真・三国無双4』『風雲 新撰組』etc他多数
舞台/ 08年4月劇団クラゲ荘公演「魂を握りつぶした男」主演
江藤香…山田慶子 / 中丸陽介…藤内正光
/ 島本裕司…本城ケイタ / 河本太一…前田万吉
河本勝彦…前田広治 / ママ…里見瑶子 / 船乗りさん…春田純一(特別出演)
その他、西入美咲、山本滋久、運蓄進(うんちくしん)
●スタッフ
◆プロデューサー:かわさきひろゆき ◆脚本:小松公典 ◆企画:岩本光弘 ◆録音:広正翔
◆撮影:渡辺世紀 ◆撮影助手:荒木憲司 ◆助監督:宝田雅資,太田美乃里,小島一洋
◆スチール:渡辺恵子 ◆メイキング:前田万吉 ◆アクションコディネーター:坂田龍平
◆制作:間宮結 ◆制作協力:小中健二郎,吉田剛也,大高正大,下村芳樹,深澤俊幸
◆衣裳:かわさきりぼん ◆音楽:園田容子 ◆美術:OKACINEMAinCINEMA ARTONE
◆協力:シネマアートン下北沢/劇団超新星自由座/SPD事務所/劇団クラゲ荘/PINK AMOEBA/劇団醜団燐血/おかしな監督映画祭実行委員会/(株)ジル・エンタープライズ/(有)ピー・エル・ピー/(株)TOKYO U.T./(有)エイトライン
◆スペシャルサンクス:島津健太郎,富永研司,伊藤俊,藤榮史哉
製作協力:おかしな監督映画祭実行委員,シネマアートン下北沢
製作・配給/OKACINEMAinCINEMA ARTONE
2008/DV/70分
http://yojyohan.com/
08年6月14日~7月4日、連日20:30より
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