田中絹代 生誕100年
絹100%プロジェクト
日本には、忘れられない女優がいる――
田中絹代 生誕100年を記念し、プロジェクトが発足!
今年2009年は、日本が世界に誇る女優・田中絹代の生誕100年にあたる。この特別な年を記念すべく、松竹株式会社が「絹100%プロジェクト」を発足させた。
“最も日本的な美しさを備えた女性”“映画と結婚した女性”と称された田中絹代の魅力を改めて再確認する上映会をはじめ、DVD、放送、各種イベントなど、様々な企画が予定されている。
第10回東京フィルメックス特集上映にて、田中絹代主演8本を上映!
第10回東京フィルメックス特集上映の一つで、「1930年代」をフィーチャーする「ニッポン★モダン1930 ~もう一つの映画黄金期」では、島津保次郎、五所平之助、清水宏、小津安二郎、溝口健二といった名匠たちの作品を集め、短編を含む全27作品(内、英語字幕付上映21本、ニュープリント3本)が上映される。
この特集上映の最終日となる11月29日が、田中絹代の誕生日(1909年11月29日生)にあたることから、主演作品「愛染かつら」「おぼろ駕籠」「西鶴一代女」が一挙に上映。多くの巨匠監督たちに愛された田中絹代の魅力に触れる“絹代デー”をお見逃しなく!
田中絹代と巨匠たちの名作、HDリマスターで初DVD化!
「愛染かつら(総集編)」「マダムと女房/春琴抄 お琴と佐助」
「マダムと女房」(C)1931松竹
「愛染かつら」(C)1938松竹
日本映画史上最大のヒット作とされる伝説的なメロドラマ「愛染かつら」(38年)、日本初のオールトーキーとしてエポックメイキングの名作「マダムと女房」(31年・五所平之助)、谷崎潤一郎原作の映画化「春琴抄 お琴と佐助」(35年・島津保次郎監督)など、女優として開花した20代の田中絹代を代表する名作が、HDリマスターでついに蘇る。
●発売:11月22日/各3,990円(税込) 発売・販売元:松竹株式会社 映像商品部
< その他、関連情報 >
◆東京国立近代美術館フィルムセンター
12月20日まで、遺品や資料などの特別展示、約90作品を特集上映
◆「田中絹代ぶんか館」生誕地・山口県下関市にオープン
2010年2月に日本初の単独女優記念館として開館、映像・写真・遺品などを展示予定
下関の名門廻船問屋の家系の生まれ。幼少時に父を失い、移住先の大阪で入門した琵琶少女歌劇団で芸才を発揮。14才で映画界に入ると清純派スターとして人気急上昇、早々に松竹の看板女優となる。代表作『彼と田園』(28年)、『マダムと女房』(31年)、『伊豆の踊子』(33年)、『春琴抄・お琴と佐助』(35年)、『浪花女』(40年)のほか、空前のヒット作『愛染かつら』(38年)は今も語り草。戦後47、48年に『不死鳥』『夜の女たち』他が評価され、新設の毎日映画コンクールで連年女優賞を獲得、翌49年占領下の日本から日米親善芸術使節として渡米するなど大きな話題となった。
その後も小津安二郎(『宗方姉妹』(50年)、『彼岸花』(58年))、溝口健二(『西鶴一代女』(52年)、『雨月物語』(53年))、成瀬巳喜男(『銀座化粧』(51年)、『流れる』(56年))、木下惠介(『楢山節考』(58年))など巨匠監督に迎えられ、数々の芸術性の高い名作に出演、晩年には『三婆』『サンダカン八番娼館・望郷』(ともに74年)で、老いの人生を臆せず演じきってベルリン国際映画祭では最優秀女優賞に輝いた。一方、日本最初の女優監督として『恋文』(53年)、『月は上りぬ』(55年)など6本もの作品を手がけたことは、国際的にも高い評価を受けている。
- 監督:野村浩将
- 出演:田中絹代, 上原謙, 岡村文子, 高杉早苗, 河村黎吉
- 発売日:2009-11-22
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春琴抄 お琴と佐助 [DVD]
- 出演:田中絹代
- 発売日:2009-11-22
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主なキャスト / スタッフ
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