いつか映画の“顔”になるように──。

入江悠監督や冨永昌敬監督ら、これまで数々の映画監督を輩出してきたシネマ・ロサが、新たな角度で才能を掘り起こすべくスタートさせた新しい上映企画、それが『the face』だ。今回スポットを当てるのは、潜在的魅力を持つ若手俳優。毎回、1名の若手俳優をセレクトし、映画のフィールドでどんな足跡を残してきたのか、これからどんな活躍が期待できるのか、スクリーンで確かめてもらおうという企画となっている。

初回は、俳優「品田 誠」

記念すべき第1回目に選ばれたのは、俳優「品田誠」。 主演した短編映画「Lemon&Letter」(梅木佳子監督)では、ミラノ国際フィルムメーカー映画祭、ベルリン国際フィルムメーカー映画祭で最優秀主演男優賞(外国語映画部門)を受賞した、新進気鋭の若手映画俳優だ。東京国際映画祭で注目を集めた「飢えたライオン」(緒方貴臣監督)など話題作の公開も控えている、まさに旬の俳優の一人。
自身も監督として短編を発表し、出身地の北海道で「品田誠映画祭」が開かれるなど、自主映画界ではひときわ注目を集めている。今回は彼の主演作品を中心に、自らが監督を務めた作品も合わせた全12作品を連日日替わりで上映する。
なお、本特集では「役者割」というユニークな割引が実施される。劇団やTV、CMなどなど、1度でも役者の経験がある方は劇場窓口で自己申告すれば、一般料金から400円引きの1,100円で鑑賞できるそう。是非この機会に俳優・品田誠の魅力と才能に触れてみて欲しい。

品田誠コメント
「どうすれば何も持たず、経験もない20歳の男が俳優になれるだろう？」そんな問いを抱え、僕は5年半前に北海道から身一つで上京してきました。
スカウトされたわけでもない、踏みならされた道はありませんでしたが、演技の深淵を覗きたくて、ひたすらもがきつづけたこれまでの作品達です。役者、演技の力を考える1週間にもできればと思います。1本でも1人でも多くの方に届くことを願いま す。劇場でお会いしましょう。