今年で10回目を迎える東京フィルメックスは、作家性あふれる作品と気鋭の作り手たちを積極的に紹介する映画祭として、多くのファンから支持を得てきた。
今回は「映画の未来へ」を合言葉に、世界的に大きく注目されているアジアから才能豊かな新鋭作家の最新作を集めたコンペティションや、カンヌ映画祭で大きな注目を集めた作品が特別招待作品として上映される。評価の高い作品を日本で初めて観ることができる貴重な機会に、ぜひ足を運んでみてほしい。
この第10回東京フィルメックスのコンペティションで唯一の邦画として上映される、柴田剛監督の『堀川中立売』招待チケット(11/26上映)を5組10名様にプレゼントします。
堀川中立売 ( 日本/2009/130分/監督:柴田 剛 )
「おそいひと」(04)の柴田監督が、京都を舞台に大胆なパラレルワールドを描く。ヒモ生活を送る信介はホームレスのツトムと出会って奇妙な展開に巻き込まれ、式神と妖怪の闘いが勃発する。現代の混沌を投射する刺激的な作品。
ご希望の方は、「『堀川中立売』チケット希望(メールでご応募する場合は件名)』・お名前・ご住所・電話番号 ・年齢」 を明記の上、こちらのこちらのアドレスか、メールフォーム(要・送り先の追記)からご応募下さい。
◆応募締め切り:2009年11月12日(木)応募受付分
◆公式サイト:http://www.filmex.net/
※住所未記入で応募される方が増えています。住所がないものは無効にすることもありますのでご注意ください。※応募者多数の場合は抽選となります。
註)ご提供いただいた個人情報は、本プレゼント以外の目的では一切使用いたしません。また、個人情報そのものも招待状発送後一週間で破棄します。当選者の発表は、招待状の発送をもってかえさせていただきます。
なお、当選に関するお問合せへの回答はいたしかねます。予めご了承下さい。
第10回東京フィルメックス / TOKYO FILMeX 2009
2009年11月21日(土)~11月29日(日)まで、
有楽町朝日ホールほかにて開催
10月31日(土)~11月6日(金)まで、
シネマート六本木にてプレイベント開催!
http://www.filmex.net/2009/preevent.htm
第10回記念 東京フィルメックスの軌跡
~未来を切り拓く映画作家たち
2000年にスタートした国際映画祭「東京フィルメックス」が、2009年11月の開催で第10回を迎えます。東京フィルメックスではこの10年間に、アジアの若手の才能を続々と発掘・支援し、日本の観客に紹介を続けてきました。
一方で、シネマート六本木は開館以来「韓流シネマ・フェスティバル」「台湾シネマ・コレクション」「タイ式シネマ☆パラダイス」など独自の切り口による特集上映で、アジア映画ファンの根強い支持を集めてきました。
今年10回の節目を記念したプレイベントとして、過去の東京フィルメックス上映作品のうち、受賞作品を中心としてセレクト上映します。映画文化の未来を見 据えてきた映画祭の「軌跡」を再確認するとともに、常に未来を切り拓いてきた数々の映画作家たちの現在を見つめ直します。
10/31(土) | 13:00『ふたりの人魚』 16:00『ブリスフリー・ユアーズ』 19:00『トロピカル・マラディ』 |
11/1(日) | 13:00『亀も空を飛ぶ』 16:00『ふたりの人魚』 19:00『シークレット・サンシャイン』 |
11/2(月) | 13:00『地球を守れ!』 16:00『バッシング』 19:00『おそいひと』 |
11/3(火) | 13:00『あひるを背負った少年』 16:00『アザー・ハーフ』 19:00『ふたりの人魚』 |
11/4(水) | 13:00『地球を守れ!』 16:00『シークレット・サンシャイン』 19:00『サバイバル・ソング』 |
11/5(木) | 13:00『トロピカル・マラディ』 16:00『あひるを背負った少年』 19:00『アザー・ハーフ』 |
11/6(金) | 13:00『サバイバル・ソング』 16:00『ブリスフリー・ユアーズ』 19:00『トロピカル・マラディ』 |
トークショー
10月31日(土): 「トロピカル・マラディ」上映終了後…西島秀俊さん(俳優)
11月2日(月): 「おそいひと」上映前…柴田剛さん(映画監督)
11月3日(火): 「ふたりの人魚」上映終了後…藤井省三さん(中国文学者・東京大学教授)
ふたりの人魚
( 中国/2000/83分/監督:ロウ・イエ )
第1回(2000年)最優秀作品賞 中国映画第6世代のロウ・イエ監督第3作。上海の街中を流れる蘇州河を舞台に、ヒッチコックの『めまい』を想起させるミステリアス・ラブストーリー。
※第10回東京フィルメックス・コンペティション審査員 ※特別招待作品として、『春風沈酔の夜』(09)を上映。
ブリスフリー・ユアーズ ( タイ/2002/125分/監督:アピチャッポン・ウィーラセタクン )
第3回(2002年)最優秀作品賞『コダック VISION アワード』
ミャンマーからの非法移民たちが国境近くの森の中で過ごす自由な時間を自然主義的な映像で描写する。2002年のカンヌ映画祭で「ある視点」賞を受賞。
地球を守れ! ( 韓国/2003/118分/監督:チャン・ジュヌァン )
最後まで何が起こるかわからない一級のエンターテインメント。細部にこだわり、トラッシュ・ムービーを装いつつ、さりげなく韓国社会を描写している。
おそいひと
( 日本/2004/83分/監督:柴田剛 )
極めて独創的な題材をパワフルに映像化。障害者と介護者の関係、日常に存在する性の問題を避けることなく描いている。※コンペティション作品として、『堀川中立売』(09)を上映。
トロピカル・マラディ
( タイ、フランス、イタリア、ドイツ/2004/118分/監督:アピチャッポン・ウィーラセタクン )
第5回(2004年)最優秀作品賞 呪いにより人間がトラに変身する、という民間伝承がこの作品の背景になっている。衝撃のラストを含む、観る者に様々な解釈を可能にする作品。
亀も空を飛ぶ ( イラン、イラク/2004/97分/監督:バフマン・ゴバディ )
第5回(2004年)審査員特別賞『コダック VISION アワード』/同 アニエスベー観客賞
衝撃的なストーリー展開とダイナミックな映像で見る者を圧倒する。ニュース映像では決して伝えられないイラクの現状と幻想的なシーンの対象も見事。
※ コンペティション作品として、『ペルシャ猫を誰も知らない』(09)を上映。
バッシング
( 日本/2005/82分/監督:小林政広 )
第6回(2005年) 最優秀作品賞
現代日本において突如として起こる“バッシング”を正面から捉えた力作。監督が好んでロケ地として使用する北海道の荒涼とした風景も絶妙。
あひるを背負った少年 ( 中国/2005/100分/監督:イン・リャン )
※デジタル上映
第6回(2005年)審査員特別賞『コダック VISION アワード』
イン・リャン監督長編デビュー作で、ロングショットの映像スタイルから非凡なセンスを感じる。中国の農村と都会との経済格差もさりげなく反映されている。
アザー・ハーフ ( 中国/2006/111分/監督:イン・リャン )
※デジタル上映
第7回(2006年)審査員特別賞『コダック VISION アワード』
イン・リャン監督第2作。ドキュメンタリーとドラマを見事に融合させたこの作品は、中国の地方都市に暮らす人々の生活の記録という意味でも重要と言える。
シークレット・サンシャイン
( 韓国/2007/144分/監督:イ・チャンドン )
第8回(2007年)クロージング作品 鋭い社会批判を含んだ一種のサスペンス映画とも言える本作は、見る者の安易な予想を裏切りつつ、強烈な緊張感を最後まで持続させる屈指の傑作。
サバイバル・ソング
( 中国/2008/94分/監督:ユー・グァンイー )
※デジタル上映
第9回(2008年)審査員特別賞『コダック VISION アワード』
登場人物たちと1年間共同生活を送った監督は個々の人物に密着し、社会発展の影で消えてゆく昔ながらの生活を安易な感情に陥ることなくカメラで記録する。
10月31日(土)~11月6日(金)まで、シネマート六本木にて開催!
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