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アピチャッポン・
イン・ザ・ウッズ 2016

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2016年1月9日(土)~2月5日(金)まで、
シアター・イメージフォーラムにて開催
同時上映:幻の傑作『世紀の光』劇場初公開!

アピチャッポン・イン・ザ・ウッズ2016“世界映画の21世紀最大の才能”と称されるタイの天才、アピチャッポン・ウィーラセタクン。
初長編作『真昼の不思議な物体』(00)で、2001年山形国際ドキュメンタリー映画祭優秀賞を獲得したのを皮切りに、『ブリスフリー・ユアーズ』(02)がカンヌ国際映画祭ある視点賞、『トロピカル・マラディ』(04)がカンヌ国際映画祭審査員賞、そして『ブンミおじさんの森』(10)では、カンヌ国際映画祭のパルムドール(最高賞)を獲得し、映画作家としての才能を世界に知らしめ、同時に美術作家としても「ヨコハマトリエンナーレ」(11)への参加やヒューゴ・ボス賞ノミネートなど世界的に活躍している才人だ。日本では、東京フィルメックスでも度々紹介されており、『ブリスフリー・ユアーズ』が第3回最優秀作品賞、『トロピカル・マラディ』が第5回最優秀作品賞を贈られているので、作品を観たことがないという人でも彼の名前をどこかで耳にしたことがある人は少なくないのではないだろうか。

そのアピチャッポン監督の待望の最新作『光りの墓』が2016年3月に日本で公開されるのに合わせ、年明けの1月9日から渋谷のシアター・イメージフォーラムで、これまでの全ての劇場長編作とアートプログラム(中編・短編)の傑作選を加えた特集上映が開催される。アピチャッポン監督の全長編作品が一挙にスクリーンで上映されるのは国内初の試みとのことで、ファンならずとも見逃せない貴重な機会と言えよう。

また、この特集上映と同時開催で、ファンの間で特に人気が高かったにもかかわらず、様々な事情で日本では公開されていなかった幻の傑作『世紀の光』(06)も公開される。この作品は地方の緑豊かな病院を舞台にした前半部と、近代的な白い病院を舞台にした後半部で構成されており、舞台を変えながらある医師と患者の会話や恋の芽生え、といったエピソードが前半部と後半部で反復されながら描かれる。対比的な映像世界の中で同じようなストーリーを描くことで、アピチャッポン監督が浮き彫りにしようとしているモノは一体何なのか?独特な映像と音楽が生み出す心地好いリズムに浸りながら、劇場でぜひ感じ取って欲しい。

『世紀の光』 『世紀の光』2

『世紀の光』 SYNDROMES AND A CENTURY
2006|タイ、フランス、オーストリア|105分|DCP 字幕:寺尾次郎 字幕協力:吉岡憲彦
製作・監督・脚本:アピチャッポン・ウィーラセタクン
配給:ムヴィオラ © 2006, Kick the Machine Films Co Ltd (Bangkok)

上映タイトル一覧

『真昼の不思議な物体』 Mysterious Object at Noon|2000|タイ|モノクロ|35mm|83分
山形国際ドキュメンタリー映画祭インターナショナル・コンペティション 最優秀賞&NETPAC 特別賞受賞/全州国際映画祭グランプリ受賞

『真昼の不思議な物体』タイ北部の村で行商人の女性が、撮影クルーに促され、一つの架空の物語を語り始める。その続きを象使いの少年たち、伝統演劇の劇団員たちなど、様々な人々がリレー形式で即興的に語り継ぎ、物語は二転、三転しながら思わぬ方向に進んでいく……。驚くほどの自由なイマジネーションと同時に緻密に考えられた構成で、世界を仰天させた記念すべき長編初監督作品。©Kick the Machine Films

『ブリスフリー・ユアーズ』 Blissfully Yours|2002|タイ|カラー|35mm|125分
カンヌ国際映画祭ある視点賞/東京フィルメックス映画祭最優秀作品賞/テサロニキ映画祭グランプリ/ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭監督賞&国際批評家連盟賞 ほか

『ブリスフリー・ユアーズ』ミャンマーからやって来た不法労働者のミン、そのガールフレンドの若い女性ルン、ミンを何かと気づかう中年女性オーン。ミンとルンとは森の中をさまよいながらひと時を一緒に過ごす、偶然同じ時に不倫相手と森に入ったオーンは姿を消した相手の男を探すうちにミンとルンと遭遇する…。ジャン・ルノワール監督の不朽の名作『ピクニック』にもたとえられた至福の映画。©Kick the Machine Films

『トロピカル・マラディ』 Tropical Malady
2004|タイ、フランス、イタリア、ドイツ|カラー|35mm|118分
カンヌ国際映画祭審査員賞/東京フィルメックス映画祭最優秀作品賞/サンパウロ国際映画祭批評家賞/カイエ・デュ・シネマ2004 年ベスト1 ほか

『トロピカル・マラディ』愛し合う二人の青年の日常がみずみずしく描かれる前半から、一転、不穏な空気に包まれる後半。冒頭には日本の作家、中島敦の「山月記」の一節が引用され、アピチャッポン作品を貫く重要な要素の一つである“変容”が最も顕著に表現されている。観客に森の中に迷い込んだかのような感覚を与える撮影と音響は圧巻。カイエ誌ベスト1 にも輝いた傑作。©Kick the Machine Films

『ブンミおじさんの森』UNCLE BOONMEE WHO CAN RECALL HIS PAST LIVES
2010|イギリス、タイ、ドイツ、フランス、スペイン|カラー|35mm|114分
カンヌ国際映画祭パルムドール/アジア・フィルム・アワード最優秀作品賞/カイエ・デュ・シネマ2010 年ベスト1 ほか

『ブンミおじさんの森』腎臓の病に冒され、死を間近にしたブンミは、妻の妹ジェンをタイ東北部の自分の農園に呼び寄せる。そこに19年前に亡くなった妻が現れ、数年前に行方不明になった息子も姿を変えて現れる。やがて、ブンミは愛するものたちとともに森に入っていく…。美しく斬新なイマジネーションで世界に驚きを与えた、カンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)受賞作。〈シネマライズ提供〉©Kick the Machine Films

アートプログラム<中・短編集>/7作品・104分

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2016年1月9日(土)~2月5日(金)まで、
シアター・イメージフォーラムにて開催
同時上映:幻の傑作『世紀の光』劇場初公開!

ブンミおじさんの森 スペシャル・エディション [DVD] ブンミおじさんの森 スペシャル・エディション [DVD]
  • 監督:アピチャッポン・ウィーラセタクン
  • 出演:タナパット・サーイセイマー, ジェンチラー・ポンパス, サックダー・ケァウブアディー, ナッタカーン・アパイウォン, チィラサック・クンホン
  • 発売日:2011/09/23
  • おすすめ度:おすすめ度4.5
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2015/12/31/15:08 | トラックバック (0)
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