プレゼント

アントニオ猪木映画初主演・“あるがままに”演じた意欲作
『ACACIA-アカシアー』非売品プレスシートプレゼント!

『ACACIA-アカシアー』プレスシート6月12日(土)から公開される映画『ACACIA-アカシアー』は、辻仁成が自著「アカシアの花のさきだすころ―ACACIA― 」を自ら映画化した意欲作だ。
息子を失った元覆面プロレスラーと親の愛情を知らない少年の交流を通して、父の愛とは何かを問いかけるヒューマンドラマである本作の主演には、自身も愛娘を8歳で亡くした経験を持つアントニオ猪木を抜擢。強い父性像に体当たりの演技で挑んでいるのが大きな見どころとなっている。この映画『ACACIA-アカシアー』の非売品プレスシートを5名様にプレゼントします。

ご希望の方は、「『ACACIA』プレス希望(メールでご応募する場合は件名)』・お名前・ご住所・電話番号 ・年齢」 を明記の上、こちらのこちらのアドレスか、メールフォーム(要・送り先の追記)からご応募下さい。

◆応募締め切り:2010年6月12日(土)応募受付分
◆公式サイト:
http://www.acacia-movie.com/
※住所未記入で応募される方が増えています。住所がないものは無効にすることもありますのでご注意ください。※応募者多数の場合は抽選となります。
註)ご提供いただいた個人情報は、本プレゼント以外の目的では一切使用いたしません。また、個人情報そのものも招待状発送後一週間で破棄します。当選者の発表は、招待状の発送をもってかえさせていただきます。
なお、当選に関するお問合せへの回答はいたしかねます。予めご了承下さい。

ACACIA

-アカシアー

http://www.acacia-movie.com/

6月12日(土)より、角川シネマ新宿、
ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー

INTRODUCTION

息子を失った元プロレスラーと、親の愛情を知らない少年。
孤独なふたりが出会い、ともに過ごしたひと夏の希望と勇気の物語。

『ACACIA-アカシアー』1さびれた団地の用心棒をつとめる初老の元覆面プロレスラー、大魔神。彼は息子に充分な愛情を注げなかった悔いを胸の底に秘めて生きてきた。そんな彼の家に転がり込んできた少年、タクロウ。母親に置き去りにされ、誰にも心を許さないタクロウが、大魔神の前ではなぜか素直になれた。あたたかい団地の住人たちとアカシアの木々に見守られ、束の間、親子のように暮らすふたり。かけがえのない時を重ねるうち、それぞれが本当の家族と再会し、過去の痛みを乗り越える勇気を手にしていく——。 作家、ミュージシャン、映画監督として、ボーダーレスに表現活動を続ける辻仁成の6年ぶりの監督作『ACACIA』は、父の愛とは何かを問いかけるヒューマンドラマ。家族がバラバラになり、離れて暮らすようになっても、父が息子のことを考えない日はない。その思いはどうしたら届くのか。空いてしまった心の穴は埋められるのか。高齢化社会にひそむ孤独や、子どもを取り巻くいじめの問題など、様々な世代の人間が抱える現実を見すえながら、映画はいつの時代もゆるがない人間の絆を描き出す。

誰も見たことがないアントニオ猪木がここにいる。

『ACACIA-アカシアー』2日本のプロレス黄金時代を築き、不滅の闘魂を燃やし続ける男、アントニオ猪木。圧倒的な存在感を放つ本作の主人公、大魔神を演じられるのは、彼以外にいない。そう確信していた辻監督のオファーを、アントニオ猪木は「引き受けよう。男に二言はない」と快諾。映画初出演ながら、類まれなるスター性と純粋な眼差しで、日本の男たちが失いかけている強い父性を体現してみせた。目尻に深いしわを寄せて微笑み、大きな体を折り曲げて縫い物をし、哀しい過去を思い出して立ちすくみ、霧に包まれたリングの上に佇むその姿——。スクリーンに焼き付けられたアントニオ猪木=大魔神の一挙一動は、観る者すべての胸を大きく揺さぶるだろう。

もうひとりの主役、タクロウには、林凌雅。いじめられっ子が大魔神から愛情とプロレスを伝授されて逞しく成長していく様をいきいきと演じ、映画に明るい光をもたらす。主人公二人を取り囲む人々には、日本映画界を支える実力派が集結した。大魔神の別れた妻に石田えり。今は新しい家族と暮らすタクロウの父に北村一輝。親よりも女として生きる母に坂井真紀。タクロウに老いとは何かを教える団地の住人に、松竹映画の青春スターとしてデビューして以来、半世紀もの映画キャリアを誇る川津祐介。

また、舞台となる函館の港町風情も本作の重要なキャラクターである。函館は辻監督が思春期を過ごし、これまで幾度となく小説や映画の舞台に選んできた土地。『ACACIA』ではすべての撮影を函館で行い、風の渡る草原や海峡を望む廃虚といった、観光名所のきらびやかさとは対極にある素朴な風景を切り取った。映画のラスト、その詩情あふれる光景は、持田香織が歌う主題歌「アカシア」と一体となり、観客の心にやさしい余韻を残す。

Story
『ACACIA-アカシアー』3

山と海からの風が渡る港町。その片隅に、時代から取り残されたような団地が並んでいる。元覆面プロレスラーの大魔神(アントニオ猪木)は、そこで年老いた住人たちの話し相手や用心棒をつとめながら、ひとり静かに余生を送っていた。ある初夏の日、彼の前にタクロウという名の少年(林凌雅)が現れる。同級生たちにいじめられていた彼に、大魔神はプロレスを教えてやった。後日、タクロウが今度は母親(坂井真紀)に連れられてやって来る。母親は大魔神にタクロウを押し付けると、タクロウの父の居場所が書かれたメモを残して去っていった。

タクロウは、父は既に他界したと聞かされて育った。母は子育てよりも恋愛に夢中だ。遊び相手はゲームだけ。誰にも心を許さない彼だが、大魔神のやさしさに包まれていると素直になれた。やがて団地の暮らしにも馴染んできた頃、タクロウは大魔神のトランクの中に子ども用の覆面と古い家族写真を発見し、大魔神に妻子がいたことを知る。

ある日、大魔神はタクロウの父に会いに行く。奇しくも父の木戸春男(北村一輝)は、団地の老人たちを担当するケースワーカーだった。新しい妻と2人の娘と暮らす春男は、タクロウの成長した姿を知らない。それでも息子の存在を忘れたことはなく、心の奥の思いを腹話術の人形に向かって吐露するのだった。

時を同じくして、大魔神のかつての妻、芳子(石田えり)が団地を訪ねてくる。不在の大魔神のかわりに対応したタクロウに向かって、芳子は夫婦の亡くなった息子、エイジのことを語り始める。そしてエイジの死が、当時現役だった大魔神と芳子の間にいかに大きな溝を作ったのかも……。

相手が抱えている哀しみを感じながら、大魔神とタクロウは親子のように寄り添い、絆を深めていった。タクロウはプロレスを教わりながら逞しさを身につけ、大魔神はそんなタクロウにエイジの面影を重ねる。過去の痛みを乗り越え、現実に向き合う勇気を、ふたりは手に入れようとしていた。そして、大魔神はタクロウと春男を、タクロウは大魔神と芳子を引き合わせようとする——。

6月12日(土)より、角川シネマ新宿、
ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー

インタビュー

辻仁成監督インタビュー

――なぜこの作品を映画化されたのでしょうか?きっかけを教えて下さい。

『ACACIA-アカシアー』4分には離婚によって一緒に暮らすことのできない子供がいます。その子へ何か作家として思いを届ける方法がないか、と模索していた中で、この作品の構想を思いつきました。映画を作ったことで、その子の心の葛藤や孤独をたくさん考えるきっかけももらえました。子供にたくさんの寂しさを与えてしまったことを撮影の最中にずっと感じていました。自分がいつまで生きるかわからないので、生きている間に、毎日思っている気持を、届けたいと思ったのが最初のきっかけでしたが、映画が公開になる今は、撮影前よりも複雑な心境になっています。

――登場人物と、キャスティングについて。猪木さんの起用理由などお答え下さい。

学生時代からずっとファンだったということもひとつの要因です。ものすごい存在感の人じゃないとこの役はつとまらない、と思っていました。そこに、猪木さんが出現したので、ファンだったこともあって、僭越ながら声をかけさせてもらいました。みんなが知る猪木さんとは違う別の面の猪木さんをぜひ、知ってもらいたいという思いもありました。シリアスな役ですが、コミカルな普段の猪木さんにはない一面を強くだすことで、観客を驚かすことも可能だと考えました。猪木さんとは面識がなかったのでシリアスな面があるかどうか、実際に会うまで確証は持てませんでしたが、アリ戦で見せたあの闘魂の中に、ぜったい人には見せない悲しみや、孤独や、苦悩を持っている人だと見抜いていました。実際、猪木さんは娘さんが8歳のときに亡くなっています。その影を隠して人々の勇気と笑いと喜びを与えている人なのです。今は見抜けてよかったと思っています。撮影中もずっと、マルチェロマストロヤンニのような存在感でスタッフを圧倒していました。

――撮影について。函館を舞台にした理由、こだわりなどにお答え下さい。

ぼくは多感な時期を函館ですごしています。『海峡の光』や映画「ほとけ」など函館を舞台にした作品はたくさんあり、地理にも、人間にも明るい街だったのです。そしてもっとも映像的な日本の都市だと思います。函館観光大使としても、この町をもっと世界に広めたいと思っていました。頭の中には、ぼくだけの函館の地図があります。函館にはずっとこだわって生きて生きたと思っていたので、この作品の構想を描いた時は迷わず、函館を撮影地に選んでいました。

――本作品のテーマや、監督の想い・メッセージがありましたらお答え下さい。

人は一人では生きてはいけない動物です。でも、あらゆる人間が一人で生まれてきて、一人で死んでいきます。孤独はすべての人間が持っています。そして、生きるということはつねに不条理であり、つねに困難であり、つねにしんどいものです。それでも人は他人と出会うことで、喜びや、幸せや、人生の意味を知ります。そういうものを映像で描いてみたかったのです。血を分けた人間とでさえも、なかなか理解し合えない悲しみを抱えることがあります。それでも人間は、憎しみを許すことができるし、悲しみを思い出にすることもできるし、不愉快を愉快にだって変化させることも可能です。ささやかな人間の可能性の中に、人間の本質的な素晴らしさを見ることもできます。人間は生まれながらに悲しい動物であるのは当たりまえですが、暗闇の中に光りを灯すことができるのもまた人間なのです。

主演・アントニオ猪木インタビュー

  
――映画初主演・演技について

『ACACIA-アカシアー』5がきたとき正直、最初は躊躇した。「主役?」と驚いたよ。まさか自分が演じるなんて考えてもいなかったしね。以前、『がんばれ!ベアーズ』に1シーンだけ出演したことがあったけど、本格的に演技をするというのは初めてだから。でもいろんな事にチャレンジすることは面白いし、「迷わず行けよ」ということで、最終的に辻監督と話をして出演を決めた。
セリフを覚えることについては、ストレスはあまり感じなかったね。ただ、撮影ギリギリまで覚えなかったり、現場で覚えることもあったから、監督は不安を感じていたかもしれない。
俺は俳優ではないから、同じシーンで何度も芝居をやると“気”が落ちてくるので、プロレスと同じでなるべく一発勝負でやるようにした。そこを監督も分かってくれていたから、監督からの演技への注文はそれ程なかったと思う。自分では“あるがままに”の気持ちで演じさせてもらい、いい経験をさせてもらった。

――今回の役どころについて

今までの自分の人生と重なる部分も多少はあった。映画では息子を亡くす役どころだったが、俺も最初の結婚で生まれた娘を8歳で亡くして、俺もあまり悔いは残さない生き方をしてきた方だけど、(役どころと一緒で)若い頃はプロレスに夢中になって突っ走っていたから、子供とあまり一緒にはいられなかったんでね。そのあたりは非常に共感できるというか。
だから、俳優としては素人の自分だけど、台本を読んでみてちょっと違うんじゃないかなと思ったところは、オレ流にセリフを変えて演じさせてもらった。

Production Note
語り手:佐藤公美アソシエイトプロデューサー、平原大志制作担当、久保田博紀助監督

◆作品の成り立ち

2007年11月、監督から知人を通じて佐藤アソシエイトプロデューサーへ連絡が入った。「今度映画を撮ります。制作に際し、力を貸して頂けませんか?」その時点で、すでにアントニオ猪木さんと北村一輝さんの出演はほぼ決まっていて、シノプシスもほぼ原型はできあがっていた。スタッフも主に過去の監督作品に携わった人たちで決まっていたので、演出・制作に関して紹介することとなり、平原制作担当と久保田助監督の参加が決まった。
3人とも辻監督との仕事は初めてだったため、最初は心配だった。正直、少々先入観を持っていたのであまりの違いに驚いた。第一印象から信頼がおける監督だった。
早いタイミングで函館へのロケハンをおこなった。2008年3月下旬頃でまだ雪が残っていた。監督はスタッフ愛の強い人で、ボランティアスタッフにまで気さくに声をかけていた。総勢50名以上いる全てのスタッフの名前を覚えていて、ニックネームまでつけていた。自分たちでさえ、全員の名前をすぐには覚えられなかったのに。

◆函館の風を感じながらの撮影

キャスト・キャラクター・セット・色味など、最初から監督の世界観が明確で、スタッフからの意見も取り入れながら撮影は進んでいった。
監督から、ロケハンの時から船を使って撮影がしたいという希望があった。函館のフィルムコミッションや現地の方々の協力も仰いで、元青函連絡船だった摩周丸での撮影が決まった。
室内の撮影については都内のセットをおさえていたが、監督から、猪木さんの役としての気持ちが切れないようにと、行ったり来たりするよりも函館で全て撮影した方がいいのでは、という提案があった。また撮影だけではなく、街の空気や文化など全てを含めて“函館の風を感じながら撮影したい”という監督の強い希望もあって、最終的に全篇函館撮影が決まった。
大魔神たちが住む団地が決め手だった。元々、今回の舞台となる架空の町“臥牛(がぎゅう)市”のイメージは、潮のかおりがする港町としてできあがっていた。中々これという団地がみつからなかった。監督のイメージする日本っぽくない、異国情緒のある団地を何度も探し、ようやく見つかった。その団地はたまたまタイミングよく一区画全てが空き家となっていたため、撮影で使用することができた。その隣には使われていない学校があって、実際の団地と廃校の体育館の中で、庭の一部まで含めた実寸のセットを作り、この両方をうまく使いながら撮影は進められた。臥牛市という架空の町と、この団地を中心として車でほぼ20分程度のところで全て撮影をすることができた。

◆天気も含めて函館やスタッフに愛された辻監督

撮影期間は、2008年6月21日~7月22日までの27日間。函館は霧の多い街。梅雨はないという情報だったが、水蒸気が街を包んで霧が晴れず、全く天気が読めなかった。しかし撮影自体は通常の現場より早く終わることが多かった。朝まで撮影ということはほとんどなく、夜中前には終わっていたほど順調だった。猪木さんは現場では盛り上げ役になってくれた。待ち時間が長くなったり、現場の空気が静かになると、必ず猪木さんが自ら冗談やダジャレを言って盛り上げてくれた。猪木さんは細かいところまで全体を見ながら、空気によっては「大魔神」から「アントニオ猪木」となって常に声を出してくれた。そんな中、この作品の見せ場でもある、猪木さんの男泣きのシーン。朝から気持ちを作っていてスタッフが声をかけることができないほどの緊張感が漂っていた。見事一発OKどころか、猪木さんは当初想像されていた時間よりも長く、何分も泣き続けていた。スタッフはみんな、猪木さんから息を呑むほど、感激していた。また映画終盤のリングシーンは、猪木さんをよく知るスタッフ曰く、もしかしたら今後は見ることができないと言っても過言ではないとのことで、非常に貴重なシーンになった。
現場ですごかったのは差し入れ。毎日のように猪木さんからの豪華な差し入れがあった。美味しい菓子、果物、カニが続き、撮影の終わり頃には感覚が麻痺してしまった。また監督からも、地元である函館の本物のいかそうめんを食べさせたいとスタッフにご馳走してくれたり、すき焼き弁当やワインの差し入れなど、とにかく充実した食生活を送ることができ、太ってしまったスタッフが出たほど珍しかった。
『ACACIA-アカシア-』は、いい意味で緊張感があってまとまりのある現場だった。辻監督は “監督らしい監督”。スタッフみんなが監督を慕い、「監督の撮りたいものを自分たちも撮りたい」という想いが強かった。なかには「監督、もっとわがままを言っていいのに!」という声があがったほど。“霧”という天敵に左右されることが多い現場だったが、ほぼスケジュール通り撮影を終了できた。そういった意味も含めて、天気や函館という街や人々、そしてキャスト、スタッフに愛された辻組の現場だった。

C R E D I T

出演:アントニオ猪木 林 凌雅 北村一輝 坂井真紀 川津祐介 石田えり
監督・脚本:辻 仁成
製作:スカンヂナビア,竹中グリーンプロジェクト,jinsei film syndicate,ウォーターワン
プロデューサー:杉澤修一 アソシエイトプロデューサー:佐藤公美/岩淵 規/片岡 利歌
原作:辻 仁成 「アカシアの花のさきだすころ -ACACIA-」(新潮社刊) 主題歌:「アカシア」(唄:持田香織)
撮影:中村夏葉 音楽:半野喜弘 美術:原田恭明 録音:橋本泰夫 照明:常谷良男 編集:大重裕二
スクリプター:岩倉みほ子 助監督:久保田博紀 制作担当:平原大志 支援:文化庁
配給・宣伝:ビターズ・エンド
(2008/日本映画/100分/カラ―/Dolby-SR/アメリカンヴィスタ)
(C)『ACACIA』製作委員会
公式サイト:http://www.acacia-movie.com/

6月12日(土)より、角川シネマ新宿、
ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー

アカシアの花のさきだすころ―ACACIA― (単行本) アカシアの花のさきだすころ
―ACACIA―
2010/05/25/08:44 | トラックバック (0)
プレゼント ,新作情報
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