8月29日(日)より開催、ラピュタ阿佐ケ谷特集上映
『孤高の名優 佐藤慶』招待券をプレゼント!
今年5月に惜しくも逝去した日本を代表する名バイプレーヤー・佐藤慶を偲ぶ特集上映が、8月29日(日)よりラピュタ阿佐ケ谷で開催される。
佐藤慶というと「白昼の通り魔」での複雑な内面性を孕んだ通り魔役や、厳格な旧式家庭の長として君臨する「儀式」に主演、大島渚作品には欠かせない存在だったが、「殺人遊戯」の暗黒街のボスや「鬼婆」での野性味溢れる若い男など、どの作品においてもストーリーに厚みと陰影を与える名脇役として存在感を発揮していた。今回のプログラムでは主演作を含む19本を上映、メジャー映画からインディペンデント系まで幅広く活躍した至高の名優・佐藤慶の軌跡を辿る。
本特集上映の招待券を5組10名様にプレゼントします。
ご希望の方は、「『佐藤慶特集・招待券希望(メールご利用の場合は件名)』・お名前・ご住所・電話番号 ・年齢」 を明記の上、こちらのこちらのアドレスか、メールフォームからご応募下さい。
◆応募締め切り:2010年8月26日(木)応募受付分
◆公式サイト:http://www.laputa-jp.com/laputa/program/satoukei2/
※住所未記入で応募される方が増えています。住所がないものは無効にすることもありますのでご注意ください。※応募者多数の場合は抽選となります。
註)ご提供いただいた個人情報は、本プレゼント以外の目的では一切使用いたしません。また、個人情報そのものも招待状発送後一週間で破棄します。当選者の発表は、招待状の発送をもってかえさせていただきます。
なお、当選に関するお問合せへの回答はいたしかねます。予めご了承下さい。
孤高の名優 佐藤慶
独特の佇まい、深みのある魅力的な声――。
役の大小、軽重を問わず、作品に厚みと陰影を与えるその演技者ぶりは、まさに唯一無二――。
映画俳優として圧倒的な存在感を放ち続けた佐藤慶さんを偲んで、出演作品19 本を一挙上映いたします。
トークイベント開催!!
9月5日(日) 19:30~「女医の愛欲日記」上映後 ゲスト:桜マミさん
9月12日(日)15:40~「白昼の通り魔」上映後 ゲスト:川口小枝さん
佐藤慶(さとうけい)
1928年12月21日、福島県会津若松市生まれ。地元市役所に勤務するかたわら演劇にうちこみ、50年に上京。俳優座養成所で学び、『人間の條件第三・四部』(59年)で映画デビュー。翌年の大島渚監督『青春残酷物語』への出演をきっかけに、『日本の夜と霧』『白昼の通り魔』『絞死刑』『儀式』など、同監督作品には欠かせない存在となった。小林正樹監督、新藤兼人監督作品などでも強い印象を残すほか、プログラム・ピクチュア的娯楽映画にも、得がたい脇役、悪役として存在感を発揮。テレビドラマ、舞台の出演も多数。落ち着いた低音の声質をいかしてナレーションの分野でも活躍した。2010年5月2日死去。享年81。
2010年8月29日(日)~10月2日(土)まで、
ラピュタ阿佐ケ谷にて開催!※9月13日(月)は休館
8/29(日) ~31(火) |
12:50/19:00 『人間の條件 第三部』(1959年/小林正樹) 15:00 『青春残酷物語(1960年/大島渚) 17:00 『集団奉行所破り(1964年/長谷川安人) |
9/1(水) ~4(土) |
12:50 『青春残酷物語』 14:50 『集団奉行所破り』 16:50 『鬼婆』(1964年/新藤兼人) 19:00 『極道記者2 馬券転生篇』(1994年/望月六郎) |
9/5(日) ~7(火) |
12:30 『鬼婆』 14:40 『極道記者2 馬券転生篇』 16:50 『日本の青春』(1968年/小林正樹) 19:30 『女医の愛欲日記』(1973年/深尾道典) |
9/8(水) ~11(土) |
12:30 『日本の青春』 15:00 『女医の愛欲日記』 16:30 『いのち・ぼうにふろう』(1971年/小林正樹) 19:00 『白昼の通り魔』(1966年/大島渚) |
9/12(日)、14(火) | 13:00 『いのち・ぼうにふろう』
15:40 『白昼の通り魔』 18:00 『昭和のいのち』(1968年/舛田利雄) |
9/15(水) ~18(土) |
13:00 『昭和のいのち』
16:20 『人間(1962年/新藤兼人) 18:50 『絞死刑』(1968年/大島渚) |
9/19 (日) ~21(火) |
12:30 『人間』
14:50 『絞死刑』
17:10 『座頭市の歌が聞える』(1966年/田中徳三) 19:00 『わが命の唄 艶歌』(1968年/舛田利雄) |
9/22(水) ~25(土) |
12:40 『座頭市の歌が聞える』
14:30 『わが命の唄 艶歌』 16:50 『夢の祭り』(1989年/長部日出雄) 19:10 『殺人遊戯』(1978年/村川透) |
9/26(日) ~28(火) |
12:30 『夢の祭り』
14:50 『殺人遊戯』
16:50 『処刑の島』(1966年/篠田正浩) 18:40 『儀式(1971年/大島渚) |
9/29(水) ~10/2(土) |
12:40/19:00 『日本の悪霊』(1970年/黒木和雄) 14:40 『処刑の島』 16:30 『儀式』 |
人間の條件 第三部 ( 1959年(S34)/人間プロダクション/白黒/105分 )
■監督・脚本:小林正樹/脚本:松山善三/原作:五味川純平/撮影:宮島義勇■出演:仲代達矢、新珠三千代、桂小金治、多々良純、南道郎、田中邦衛、岩崎加根子
五味川純平原作・小林正樹監督の全六部からなる超大作『人間の條件』、第三部に登場するインテリ脱走兵・新城一等兵役で佐藤慶映画初出演。その演技力と独特の存在感で鮮烈な印象を残した。
青春残酷物語 ( 1960年(S35)/松竹大船/カラー/96分 )
■監督・脚本:大島渚/撮影:川又昂/美術:宇野耕司/音楽:真鍋理一郎■出演:桑野みゆき、川津祐介、久我美子、渡辺文雄、小林トシ子、森川信、山茶花究
生きる目的を見失ったまま犯罪に手を染め、破滅していくカップルの無惨な青春..。大島渚監督の第二回作品で、愚連隊の兄貴分役・佐藤慶の冷酷さと凄味は強烈。本作への出演を機に、同監督作には欠かせない俳優に。
集団奉行所破り ( 1964年(S39)/東映京都/白黒/90分 )
■監督:長谷川安人/脚本:小国英雄/撮影:吉田貞次/美術:川島泰三/音楽:津島利章■出演:里見浩太郎、金子信雄、大友柳太朗、内田良平、田中春男、桜町弘子、御影京子
元海賊の八人が奉行所襲撃という無法な計画のもとに結集。女たらしの里見浩太郎、ニヒル浪人・大友柳太朗らの達者な個性派がチームワークよろしく行動開始..という奇抜な悪党譚。佐藤慶もひとヒネリある役で対抗。
鬼婆 ( 1964年(S39)/近代映画協会、東京映画/白黒/102分 )
■監督・脚本・美術:新藤兼人/撮影:黒田清巳/音楽:林光■ 出演:乙羽信子、吉村実子、殿山泰司、宇野重吉、荒谷甫水、松本染升、加地健太郎
相次ぐ戦乱の中、落武者を殺害しては武具を売りさばいて暮らす義理の母娘。ある男の登場がふたりの生活に波風をたてるーー。乙羽、吉村とともに佐藤慶が鬼気迫る演技を展開。パナマ国際映画祭最優秀男優賞を獲得。
極道記者2 馬券転生篇 ( 1994年(H6)/大映/カラー/103分 )
■監督:望月六郎/脚本:佐治乾/原作:塩崎利雄/撮影:石井浩一/音楽:加納秀人■出演:奥田瑛二、青山知可子、一ノ瀬やす子、矢木沢マリ、奈良坂篤、山田辰夫、上田耕一
酒と博打と女に目がない競馬記者の生き様を描くハードボイルド・ギャンブルストーリー。ニューハーフの孫に苦悩する大物やくざを佐藤慶が飄々と演じ、実に秀逸。主演の奥田瑛二とのかけあいも楽しい。
日本の青春 ( 1968年(S43)/東京映画/白黒/129分 )
■監督:小林正樹/脚本:廣澤榮/原作:遠藤周作/撮影:岡崎宏三/音楽:武満徹■出演:藤田まこと、新珠三千代、黒沢年男、酒井和歌子、田中邦衛、奈良岡朋子
戦中派の中年男が、ふとしたことから初恋の女性と、かつて自分にリンチを加えた上官に再会。青春の心の傷が疼きだすーー。原作は遠藤周作の小説『どっこいショ』。憎々しい元上官に佐藤慶が扮して持ち味を存分に発揮。
女医の愛欲日記 ( 1973年(S48)/東映京都/カラー/52分 )
■監督・脚本:深尾道典/撮影:塚越堅二/美術:石原昭/音楽:秋山ミチヲ■出演:白石奈緒美、菅貫太郎、桜マミ、渡辺文雄、戸浦六宏、小松方正、市原悦子
実在の事件をヒントに、異常性愛の快楽に耽溺し、自ら破滅していく女医の姿を描いた大怪作。大島渚監督『絞死刑』のシナリオでも注目を浴びた深尾道典の第一回監督作品で、異色&豪華キャストが集結。
いのち・ぼうにふろう ( 1971年(S46)/俳優座映画放送、東宝/白黒/121分 )
■監督:小林正樹/脚本:隆巴/原作:山本周五郎/撮影:岡崎宏三/音楽:武満徹■出演:仲代達矢、栗原小巻、酒井和歌子、山本圭、中村翫右衛門、勝新太郎、岸田森
吹きだまりに巣食うならず者たちが、ある若者の純愛にほだされ、ひとり、またひとりと命を投げだしていくーー。山本周五郎原作『深川安楽亭』の映画化。大人ムードな無頼漢“生き仏の与兵衛”を佐藤慶が好演している。
白昼の通り魔 ( 1966年(S41)/創造社/白黒/99分 )
■監督:大島渚/脚本:田村孟/原作:武田泰淳/撮影:高田昭/美術:戸田重昌■出演:川口小枝、小山明子、戸浦六宏、小松方正、岸輝子、殿山泰司、観世栄夫、川口秀子
原作は武田泰淳の短篇小説。昭和三〇年代の初頭、関西各地で実際に起きた凶悪事件を題材に、性と犯罪、狂気の交錯を鮮烈なイメージで描いたもの。通り魔・英助に佐藤慶、複雑な難役をみごとに演じきる。
昭和のいのち ( 1968年(S43)/日活/カラー/165分 )
■監督・脚本:舛田利雄/脚本:池上金男/撮影:横山実/美術:木村威夫■出演:石原裕次郎、浅丘ルリ子、辰巳柳太郎、高橋英樹、浜田光夫、浜美枝、中村賀津雄
昭和初期という動乱期を生き抜いたひとりの男の姿を、五・一五、二・二六の歴史的事件にあわせてダイナミックに描いた超大作。日活スタア陣に加え、個性豊かな実力派俳優の共演が風格を添える。
人間 ( 1962年(S37)/近代映画協会/白黒/117分 )
■監督・脚本・美術:新藤兼人/原作:野上弥生子/撮影:黒田清巳/音楽:林光■出演:乙羽信子、殿山泰司、山本圭、加地健太郎、渡辺美佐子、浜村純、観世栄夫
野上弥生子の『海神丸』を大胆に脚色した人間ドラマ。真夏の海を漂流する船の中で、飢餓と不安に苛まれ、極限まで追いつめられる人々の姿を描写する。野蛮なエゴイストの船頭を演じた佐藤慶が迫力満点。
絞死刑 ( 1968年(S43)/創造社、日本ATG /白黒/118分 )
■監督・脚本:大島渚/脚本:田村孟、佐々木守、深尾道典/撮影:吉岡康弘■出演:尹隆道、渡辺文雄、小松方正、戸浦六宏、小山明子、石堂淑朗、足立正生、松田政男
昭和三十三年の小松川女子高校生殺しに材をとったもの。大島作品にはおなじみの面々が顔を揃え、時にドス黒い笑いを誘いながら、国家と個人、日本と朝鮮、死刑制度問題などを鋭く追及する野心作。
座頭市の歌が聞える ( 1966年(S41)/大映京都/カラー/83分 )
■監督:田中徳三/脚本:高岩肇/原作:子母沢寛/撮影:宮川一夫/美術:西岡善信■出演:勝新太郎、天知茂、小川真由美、浜村純、吉川満子、小村雪子、東三千、町田政則
平和な宿場町を脅かす強欲ヤクザと市が対決!勝新太郎主演の痛快時代劇『座頭市』シリーズの一篇。盲目の琵琶法師・浜村純、ニヒルな用心棒・天知茂、佐藤慶のさすがの悪党ぶりと脇を固める俳優陣も秀逸。
わが命の唄 艶歌 ( 1968年(S43)/日活/カラー/109分 )
■監督:舛田利雄/脚本:池上金男/原作:五木寛之/撮影:高村倉太郎/美術:木村威夫■出演:渡哲也、芦田伸介、松原智恵子、水前寺清子、団次郎、藤竜也、山内明、清水将夫
原作は五木寛之の『艶歌』。六〇年代の音楽業界を舞台に、歌手の売込みに奔走する業界人の姿を情感をこめて描いたもの。伝説のディレクター“艶歌の竜”と敵対する佐藤慶のクール&ドライな存在感が絶妙。
夢の祭り ( 1989年(H1)/フジテレビジョン、ヘラルド・エース/カラー/12分 )
■監督・脚本・原作:長部日出雄/撮影:田村正毅/美術:山口修/音楽:横田年昭■出演:柴田恭兵、有森也実、佐野史郎、加賀まりこ、織本順吉、馬渕晴子、北村和夫
熱烈な映画ファンとしても知られる直木賞作家・長部日出雄の第一回監督作品。昭和初期の津軽を舞台に、津軽三味線にとりつかれた若者の青春群像をいきいきと描きあげる。山中に隠れ住む三味線の名人に佐藤慶。
殺人遊戯 ( 1978年(S53)/東映セントラルフィルム/カラー/92分 )
■監督:村川透/脚本:播磨幸治、佐治乾/撮影:仙元誠三/音楽:大野雄二■出演:松田優作、中島ゆたか、佐藤蛾次郎、阿藤海、草薙幸二郎
村川透監督&松田優作主演で、殺し屋・鳴海昌平の活躍を描いたハードボイルド・アクション、遊戯シリーズの第二弾。殺しの依頼人である暴力団組長・佐藤慶もみごとな悪役ぶりを披露。
処刑の島 ( 1966年(S41)/日生劇場プロダクション/カラー/86分 )
■監督:篠田正浩/脚本:石原慎太郎/原作:武田泰淳/撮影:鈴木達夫/音楽:武満徹■出演:新田昌、岩下志麻、三國連太郎、殿山泰司、信欽三、小松方正、木村俊恵
少年時代の暗い過去を拭いさるために、男はふたたびその島に現れたーー。武田泰淳の『流人島にて』を原作に、絶海の孤島で復讐のドラマが展開される。八丈島及び周辺の孤島ロケ敢行も話題に。
儀式 ( 1971年(S46)/創造社、日本ATG /カラー/122分 )
■監督・脚本:大島渚/脚本:田村孟、佐々木守/撮影:成島東一郎/美術:戸田重昌■出演:河原崎建三、賀来敦子、中村敦夫、乙羽信子、小山明子、小松方正、渡辺文雄、戸浦六宏
地方の旧家を舞台に、敗戦後も旧態依然とした家父長制度の中で生きることを強いられた若者たちの苦悩を描く。一家に君臨する祖父を佐藤慶が堂々と演じ、『日本の悪霊』とともにキネマ旬報男優賞を受賞。
日本の悪霊 ( 1970年(S45)/中島正幸プロ、日本ATG /白黒/96分 )
■監督:黒木和雄/脚本:福田善之/原作:高橋和巳/撮影:堀田泰寛/美術:平田逸郎■出演:観世栄夫、渡辺文雄、高橋辰夫、高橋美智子、殿山泰司、土方巽、岡林信康
当時学生の間で大ベストセラーになった高橋和巳の小説を黒木和雄監督が映像化。学生運動の過去をもつインテリヤクザと、生真面目な警部補の入れ替わり劇を佐藤慶が一人二役で熱演する。
料金
一般/1,200円 シニア・学生/1,000円 会員/800円/3回券:2,700円
水曜日サービスデー/1,000円均一
●各回定員入れ替え制 ●上映開始後10分を過ぎての入場は不可。
●午前10時15分より当日の全回分の整理番号付き入場券を発売。
●定員48名になり次第、締め切り。
●作品により画像、音声が必ずしも良好でない場合があります。
http://www.laputa-jp.com/laputa/program/satoukei2/
2010年8月29日(日)~10月2日(土)まで、
ラピュタ阿佐ケ谷にて開催!※9月13日(月)は休館
- 監督:大島渚
- 出演:河原崎健三, 賀来敦子, 中村敦夫, 佐藤慶, 小山明子
- 発売日:2010-09-25
- おすすめ度:
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- 監督:森谷司郎
- 出演:加山雄三, 太地喜和子, 佐藤慶
- 発売日:2010-07-23
- おすすめ度:
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