今世紀最大のカリスマデザイナー、トム・フォード監督による感動の物語『シングルマン』一般試写会にご招待!
10月2日(土)から公開される映画『シングルマン』は、グッチ、イヴ・サンローランなどで活躍するファッションデザイナーのトム・フォードの初監督作品で、失われた愛への悲痛な想いとその記憶を、美しい映像と演出で描き出した愛と再生の物語である。
長年のパートナーを失い、生きる価値を見出そうとする苦悩する大学教授役にはコリン・ファースが担当し、彼を支える親友チャーリー役にはアカデミー賞常連のジュリアン・ムーアが担当し、本格的演技派同士による競演が大きな見どころの一つとなっている。また、本作でコリン・ファースがヴェネチア国際映画祭、英国アカデミー賞において主演男優賞を受賞、第82回アカデミー賞主演男優賞にもノミネートされたことで注目を集めている。この話題の映画『シングルマン』の一般試写に5組10名様をご招待します。
ご希望の方は、『シングルマン』試写』(メールでご応募の場合は件名)と、「お名前・ご住所・電話番号 ・年齢」を明記の上、こちらのこちらのアドレスか、メールフォーム(要・送り先の追記)からご応募下さい。
◆日時:9月27日(月) 18:00開場 18:30開演
◆場所:九段会館 (千代田区九段南1-6-5)
◆応募締め切り:2010年9月19日(日)応募受付分
◆公式サイト:http://singleman.gaga.ne.jp/
※住所未記入で応募される方が増えています。住所がないものは無効にすることもありますのでご注意ください。※応募者多数の場合は抽選となります。
註)ご提供いただいた個人情報は、本プレゼント以外の目的では一切使用いたしません。また、個人情報そのものも招待状発送後一週間で破棄します。当選者の発表は、招待状の発送をもってかえさせていただきます。
なお、当選に関するお問合せへの回答はいたしかねます。予めご了承下さい。
シングルマン
2010年10月2日(土)より新宿バルト9ほか全国順次ロードショー
世界が認めた。
トム・フォード──再び映画界を照らす輝かしき<新星>!
稀代のファッションデザイナー トム・フォードが描くのは、 自らの生き方をさらけ出し、愛の本質に迫る感動作。
グッチを立ち直らせ、イヴ・サンローランを改革し、2005年には自身の名前を冠したブランドを立ち上げた、稀代のファッションデザイナー、トム・フォード。彼が次なるステージに選んだのは、かねてから惚れこんでいた映画の世界だった。そして遂に完成したフォードの初監督作品が、2009年のヴェネチア国際映画祭を皮切りに、世界中の映画祭で熱狂を巻き起こした。
フォードの出現は、かつてアルモドバル、タランティーノ、テリー・ギリアム、フランソワ・オゾンら不世出の才能が、初めて世に出た瞬間に全世界に与えた衝撃と興奮を思い出させた。当時の彼らのように、映画で何が出来るのか果敢に戦いを挑んだ作品が高く評価され、20の映画祭で14部門受賞、23ノミネートという栄誉に輝いた。
さらに、現代のモード界に君臨するカリスマの、誰も知らない内面をさらけ出した物語に、多くの観客が共感の涙と賞賛の拍手を惜しみなく贈った。フォードが描いたのは、誰もが抱える孤独や喪失感。完璧な成功を手にした彼自身も例外ではなく、物質的な人生に虚しさを覚えて苦悩の日々を送ったという。努力の末にそれらを乗り越えたフォードは、困難な時代である現代にこそ、“今を生きる大切さ”を伝えたいと考え、同じテーマを持つC.イシャーウッドの同名小説に、自らの体験を盛り込んだ脚本を書き上げた。『シングルマン』は、美を創り出すことにかけては天賦の才に恵まれたフォードが、毎日のささやかな瞬間にこそ人生の素晴らしさが宿ることを、奇跡の映像美で描いた感動作である。
愛する者を失った人生に、意味はあるのか。
コリン・ファース、ジュリアン・ムーアの珠玉の演技に魂が共鳴する。
その日は、ジョージにとって特別な一日だった。16年間共に暮らしたパートナーが交通事故で亡くなってから8ヵ月、日に日に深くなる悲しみを自らの手で終わらせようと決意したのだ。ところが、今日が人生最後の日だと思って眺める世界は、ほんの少しずつ違って見えてくる。英文学を教えるLAの大学の授業でいつになく自らの信条を熱く語り、ウンザリしていたはずの隣家の少女との会話に喜びを感じ、かつての恋人で今は親友のチャーリーを訪ねると、身勝手で孤独な彼女に振り回されながらも慰められる。そして一日の終わりには、彼の決意を見抜いていた教え子のケニーの思いがけない行動に心を揺さぶられる。過去に生きていたジョージの瞳に、“今”が輝きだした運命の一日。果たしてその幕切れは──?
ジョージには、『マンマ・ミーア!』『ラブ・アクチュアリー』のコリン・ファース、チャーリーには『ハンニバル』『ブラインドネス』のジュリアン・ムーア。ハリウッドを代表する二人のスターが、台詞では表現できない孤独から悲しみの慟哭、そして静かな幸福までを、自身の人生の一幕を披露するかのようなリアルな演技で、見事に演じ切った。また、ジョージのパートナーのジムに『マッチ・ポイント』のマシュー・グード、教え子のケニーには『アバウト・ア・ボーイ』のニコラス・ホルトと、期待の若手俳優が扮し、それぞれの存在感溢れる美しさを放っている。聴く者の魂の深みに分け入るような抒情的な音楽は、フォードがたっての希望で指名した『花様年華』の梅林茂。
「愛する者がいない人生に意味はあるのか?」──ジョージと同じように、私たちは生きている限り、幾度となく問いかけるだろう。そして、この永遠の問いかけにひとつの希望を与えてくれる、そんな作品が誕生した。
▶トム・フォード監督インタビューはこちら。
2010年10月2日(土)より新宿バルト9ほか全国順次ロードショー
映画化するに値する物語を探して帰り着いた小説
トム・フォードが監督デビューするという計画は、何年も前に持ち上がっていた。もともと熱烈なファンとして映画に精通していたし、スチール写真の撮影、広告キャンペーン、コマーシャルのクリエイティブ監督など過去25年間にわたるファッション業界での仕事は、映画制作に通じるものがあった。だが、語るに値する物語や観客へのメッセージがなければ、彼のイメージやスタイルが逆に映画を殺すこともあり得る。
3年前、監督デビュー作として最適な物語を探していたフォードは、1980年代にクリストファー・イシャーウッドの小説「A Single Man」に感動したことを思い出して再読、最初に読んだ時とは全く異なる感想を抱く。人間ならば誰しも感じる孤独とうまく折り合いをつけ、今を生きる大切さと、些細なことが本当は人生にとって大きなことなのだと理解させてくれる深く精神的な物語であることに気付いたのだ。
新しい設定を盛り込んで自ら書き上げた脚本
フォードは、小説と完全台本の両方の権利を得たが、すぐにそのどちらも彼が作りたかった映画にはならないことに気付く。そこでプロットを一から練り上げ、2年かけて自身で新しい脚本を書き上げた。フォードは原作のエッセンスを維持しつつ、主人公のジョージの1日に様々な出会いを付け加えた。さらに、過去にのみ生き、深い絶望感を振り払うことができないジョージが、1日の終わりに自殺を計画しているという新しいアングルを加えた。ジョージは、1日の終わりには世界を違う目で見始め、今を生きている自分を見出し、世界の美しさに直面する。フォードが書き加えたこの新たな設定によって、人生に与えられた贈り物に感謝するという、今の時代にこそ大切でタイムリーなテーマが浮かび上がった。
また、ジョージはゲイだが、フォードはその点に重きは置いていない。死んだ相手がジョージの妻だったとしても、同じ物語になるように書き上げられた。これはラブストーリーであり、一人の男が人生の意味を探求する普遍的な物語なのだ。
主人公に投影された、誰も知らないフォードの一面
本作には、フォードの自伝的な要素が盛り込まれている。多くの人に訪れる中年期の精神的危機を、フォードも体験したのだ。若い頃に物質世界でかなり成功したフォードは、人生最高のパートナー、2匹の素晴らしい犬、そして多くの友人を手に入れたが、自分の道を見失ってしまったという。いつの間にか、どんな問題も物質で解決できると信じ、人生の精神面を完全におざなりにしてきた自分に気付いたのだ。
フォードは老子の内観法に似た哲学的な探求をすることで、自分自身を取り戻す。インドの伝統哲学を学んでいたイシャーウッドは、「A Single Man」で現代に生きる苦悩を描いている。この小説を読み返したフォードは、それが偽の自分について本当の自分が書いた小説だと感じたのだ。フォードは自分の性格の、ほとんどの人が知らないとても私的な一面をジョージの中に投影した。その結果、ファッションデザイナーとしての彼の作品しか知らない人々が、驚くような映画が完成したのだ。
特別な感受性が必要とされる主人公のキャスティング
フォードはジョージ役を演じられる感受性を持った俳優は、世界にほとんどいないと思っていた。そのため、ジョージ役のキャスティングは難航した。その貴重な一人だと信じるコリン・ファースが、スケジュール的に出演可能になったと知ったフォードは、すぐさまロンドンに飛んで彼を説得した。ほとんど顔も動かさず、セリフを言うこともなく、目だけで思っていることを伝えられるコリンの才能は、フォードを感服させた。
チャーリー役のジュリアン・ムーアの演技もフォードを驚かせた。彼女は「アクション」と声がかかるとすぐにイギリス英語になって、キャラクターに滑らかに入り込むことができる。チャーリーのキャラクターもフォードの手によって、彼の女友達と祖母の集合体に書き変えられた。ジョージとチャーリーの過去も、フォードと女性たちの関係が盛り込まれたために原作とは違っている。
ケニーを演じたニコラス・ホルトは、撮影時はまだ18歳だったが、プロに徹するその真剣な演技で皆を魅了した。しかし、カメラの外では、18歳らしいユーモアあふれる愉快な青年で、現場を和ませていたという。
スクリーンの隅々まで計算し尽くし、こだわり抜いた世界観
LOCATION 〈ロケ地〉
撮影スタッフにとって一番難しかったのは、ロサンゼルスでロケ地を見つけ出すことだった。時代を正しく表す、完全に寂れた大学を見つける必要があったのだ。そしてやっと、パサディナのノートン・サイモン美術館の真向かいにある小さな学校が見つかった。
フォードの要求を満たすジョージの家はさらに難しかった。イギリス人のジョージにふさわしい、モダンだがたくさんの木に囲まれた家が必要だった。さらにカメラを引いたら、彼の全世界が見える美しい建築的なショットが得られる家でなくてはならなかった。
COSTUME DESIGN 〈衣装〉
衣装を担当したアリアンヌ・フィリップスへのプレッシャーは大きかった。少ない時間と予算で、1960年代のファッションについて、完璧な時代考証が必要だったからだ。ファースとホルトの衣装だけは、フォード自身がデザインし、ミラノで作らせたものである。
CINEMATOGRAPHY 〈撮影〉
撮影が始まる数週間前まで、撮影監督は決まっていなかった。スタッフの一人がフォードにエドゥアルド・グラウのDVDを渡し、それを見たフォードが彼に即決する。28歳という若さだったが、素晴らしい目をもち、優れた技術的知識もあり、ヨーロッパ的な感性を気に入られ、大抜擢されたのだ。
COLOUR CONTROL 〈色調整〉
本作では、ジョージの心情を観客に伝えるのに、色使いが重要な役割を果たしている。彼が最低の気分で目覚めた朝は、照明はフラットで、無彩色で表現されている。銀行でジョージが普段からイラついている隣家の少女に偶然出会い、可愛らしくて新鮮な美しさに溢れた彼女の本当の姿に気付いた時から、スクリーン上の色もテンションを上げていく。そして夕方になる頃、ジョージが人生の美しさに引き込まれ始めると、彼の住む世界は完全に鮮やかな色彩に変わっていく。
MUSIC 〈音楽〉
1960年代の映画を観ると、通常その時代に人気のある楽曲が使われているが、フォードにはそれが、少しわざとらしく感じられた。主人公の心の中を描く情感豊かな映画には、当時のヒット曲はふさわしくないと考えたフォードが最初に電話したのは、遠く離れた日本だった。ウォン・カーウァイ監督の『花様年華』のテーマソングが気に入っていたフォードは、作曲を担当した梅林茂とコンタクトを取った。梅林は東京からロサンゼルスに飛び、本作をフォードと一緒に何度も繰り返して観た。梅林はこの映画のために3つのテーマを書いたが、それはまさにジョージの人柄と心の状態を捉えた旋律だった。
▶トム・フォード監督インタビューはこちら。
出演:コリン・ファース,ジュリアン・ムーア,マシュー・グード,ニコラス・ホルト
キャスティング:ジョセフ・ミドルトン、CSA 衣装:アリアンヌ・フィリップス 美術:ダン・ビショップ
編集:ジョアン・ソーベル 音楽:アベル・コルゼニオフスキー 追加音楽:梅林 茂 撮影:エドゥアルド・グラウ
製作:トム・フォード,クリス・ワイツ,アンドリュー・ミアノ,ロバート・サレルノ 原作:クリストファー・イシャーウッド
脚本:トム・フォード,デヴィッド・スケアス 監督:トム・フォード
提供・配給:ギャガ 原題:A single Man 宣伝:メゾン
2009年/アメリカ映画/シネスコ/ドルビーデジタル/10分
(c)2009 Fade to Black Productions, Inc. All Rights Reserved.
公式サイト:http://singleman.gaga.ne.jp/
2010年10月2日(土)より新宿バルト9ほか全国順次ロードショー
- 監督:ロバート・ゼメキス
- 出演:ジム・キャリー, ゲイリー・オールドマン, コリン・ファース, ボブ・ホスキンス, ロビン・ライト・ペン
- 発売日:2010-11-17
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- 監督:マンス・マーリンド;ビョルン・ステイン
- 出演:ジュリアン・ムーア, ジョナサン・リス・マイヤーズ, ジェフリー・デマン, フランセス・コンロイ
- 発売日:2010-11-03
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主なキャスト / スタッフ
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