永作博美主演最新作!伊吹有喜の同名ロングセラー小説を、気鋭監督タナダユキが映画化。突然死んだ母親は、大切なことを伝えそびれた夫と悩める娘に母の人生が詰まった一冊のレシピを遺した。母が遺したレシピに導かれて、母の人生の旅をする49日間の感動の物語。本作『四十九日のレシピ』の一般試写会に5組10名様をご招待します。
◆会場:シネマート六本木 (東京都港区六本木3-8-15)
◆『四十九日のレシピ試写』(メールでご応募の場合は件名)と、「お名前・ご住所・電話番号 ・年齢」を明記の上、こちらのアドレスか、メールフォームからご応募下さい。
◆応募締め切り:2013年10月23日(水)応募受付分※応募者多数の場合は抽選となります。
◆公式サイト:http://49.gaga.ne.jp/
註)ご提供いただいた個人情報は、本プレゼント以外の目的では一切使用いたしません。また、個人情報そのものも招待状発送後一週間で破棄します。当選者の発表は、招待状の発送をもってかえさせていただきます。なお、当選に関するお問合せへの回答はいたしかねます。予めご了承下さい。
母が遺したのは人生のレシピでした。
2013年11月9日(土)新宿バルト9・有楽町スバル座 他
全国ロードショー
母が遺したレシピに導かれ、母の人生を旅する、
49日間の感動の物語。
遺言は、「四十九日の大宴会」でした――。
誰の人生にも必ず訪れる、大切な人との永遠の別れ。けれども、熱田家の母・乙美(おとみ)は、あまりにも突然逝ってしまった。夫の良平は何ひとつ感謝を伝えられず、人生の壁にぶつかり悩める娘・百合子は、女として今こそ聞きたいことがあったのに、母はもう居ない――。
そんな折、熱田家に派手な服装の少女イモと、日系ブラジル人の青年ハルが現われる。生前の乙美に頼まれ、残された家族の面倒を見に来たのだというイモは、乙美がとある「レシピ」を書き遺していることを伝える。それは、料理や掃除など日々の家事にまつわる知恵や、健康や美容に関するアドバイスが、楽しいイラスト付きで描かれた手作りの<暮らしのレシピカード>だった。レシピに従って、少しずつ暮らしを立て直し始める父と娘は、その中の1ページに“自分の四十九日には大宴会をして欲しい”という、生前の乙美の希望を見つける。
こうして、母の遺したレシピにいざなわれ、娘と父、イモ、ハルの4人での“四十九日の大宴会”までの奇妙な共同生活が始まるが――。
娘の百合子には、『八日目の蝉』で日本アカデミー賞主演女優賞を受賞、今や日本映画を代表する演技派女優となった永作博美。実母亡き後の義理の母である乙美の想いに触れて、人として女として本当の幸せとは何かに気付いていく百合子の変化は、観る者の胸を打つ。無骨で口下手だが気持ちは熱く真っ直ぐな父の良平に石橋蓮司。乙美の生前の願いを伝え、レシピの存在を教えるイマドキ女子のイモに二階堂ふみ、四十九日の大宴会の準備を手伝う日系ブラジル人の青年に岡田将生、今最も期待される二人の若手俳優が不思議なキャラクターを生き生きと演じ、スクリーンにユーモアを添える。そして優しすぎて人を傷つけてしまう百合子の夫に原田泰造。さらにベテラン女優の淡路恵子が、ひと癖ある役で魅せてくれる。
原作は伊吹有喜のロングセラー小説。監督は気鋭監督タナダユキ。死と真っ直ぐに向き合うことで、生きることの素晴らしさを際立たせる。主題歌は、CMで話題になった「のうぜんかつら」がヒットを記録したシンガーソングライターの安藤裕子。
何でもない毎日の何でもない雑事を、心をこめてこなす母のレシピは、“人生を愛するための処方箋(レシピ)”だった。母が家族に遺した深く大きな愛が、観る者をしっかりと抱きしめてくれる感動作が、ここに誕生した――!
映画化にあたり
伊吹有喜による小説「四十九日のレシピ」にプロデューサー陣が惚れ込み、独特の感性が人気の気鋭監督タナダユキに映画化をオファーしたところから今作の制作はスタートした。脚本は監督が信頼を寄せる黒沢久子に決定。原作で描かれている“ハルとイモは生まれ変わりかもしれない”というファンタジー的要素は、映像化するにあたりより地に足の着いた人間として脚色。“現代の日本の家族の在り方”を描きながら、“家族それぞれが自分の人生に向かって生きていく”物語として映画化されることとなった。
初日から親子になりきった、永作博美と石橋蓮司
今作で初めて親子を演じた永作博美と石橋蓮司。撮影中、石橋が「会った瞬間に娘のように思えた」と言うほど二人の相性は抜群であり、監督も「本作の主演は永作と石橋でなければ成立しなかった」と語るほど、二人の“親子”としての存在感は現場を引っ張った。
凛とした芯を持つ百合子には、『八日目の蝉』で日本アカデミー賞助演女優賞ほか2011年度の映画各賞を総ナメにした演技力に加え、観客の共感を預けられる女優として永作を抜擢。監督も「彼女の持つ透明感と強さが百合子にぴったりだった」と語っている。
また、頑固で無口な日本ならではの「親父像」でありながらも、可愛げと茶目っ気を併せ持つ良平役には、制作陣全員が石橋蓮司以外には考えられなかったと声を揃える。石橋自身は「(受け身の役は珍しいので)今回の役は難しい」と言いながらも、日本の田舎の頑固親父をチャーミングに演じあげた。
二人ともこの上なくプロフェッショナルな俳優であり、監督の丁寧な演出に呼応しながら、共に作品を作っていったという。
作品をカラフルに染め上げた、個性豊かなキャラクターたち
百合子と良平を取り巻く人々も、日本映画界を代表する最高のキャストが揃った。
日系ブラジル人の青年ハルという難役に挑戦したのは、岡田将生。現場でポルトガル語の指導を受けながら、健やかで優しいハルを演じた。監督は「初めてお会いしたときにすごく素直でピュアな印象を受けたので、そのイメージをそのまま活かせば素晴らしいハルになると思った」と語っている。
熱田家に最初に乗り込んでくる少女イモ役のキャスティングは、クセの強い役柄故に難航するかと思われたが、二階堂ふみは本読みのときからイモというキャラクターをしっかりと作り込んでおり、「その感じがすごくよかったので、そのままお願いした」と監督は語っている。原作では、“自信のなさを化粧や衣装で武装している”という意味でガングロ少女だったイモだが、今回の映画化では時代性を考えロリータファッションに変更。もともとロリータが大好きな二階堂だったからこその変更であり、二階堂が自ら率先してスタイリングのアイディアも出し、彼女にしか出来ないイモを作り上げた。
百合子の夫・浩之役のキャスティングで一番大切だったのは、情けなく、ダメなところが満載ながらも、最終的には憎めない素直さをもっているという役柄への説得力。そこで、芝居ができて、本人の持つ実直さや真面目さが役にぴったりハマった原田泰造に白羽の矢が立った。監督も「現場で原田さんの芝居を見て、百合子はこの人とだったら、この先の人生を一緒に考えていけるだろうと確信を持てた」と語る。
また、歯に衣を着せぬ物言いが特徴の良平の姉・珠子役を演じたのは、大ベテランの淡路恵子。現場に淡路が登場すると、いい意味で現場の空気が締まり、淡路の佇まいと芝居を見た石橋が、「さすがだなあ。自分なんかまだまだだ」と言うほどだったと言う。
美しい川のある町でのロケ撮影
原作者の伊吹有喜がイメージした“東京以外の地方にある、どこにでもある風景”で本作を撮りたいという制作陣の思いから、ロケ地は主に岐阜県瑞浪市が選ばれた。物語の舞台となる家は、目の前に生死の境目のメタファーとなる大きな川がゆったりと流れ、すでに“百合子部屋”と呼べるような増築された部屋がある古い家屋に決定。本作中で印象的に使われる趣のある橋も、家から500メートルほど離れた場所にあるという、まさにベストなロケ場所だった。夏祭りのシーンでは現地のエキストラが大勢集まり、11月の極寒の日に深夜まで撮影が続いたが、素足に下駄に浴衣という装いながら、誰ひとり文句を言う事もなく撮影に協力してくれた姿を見て、スタッフ全員その熱意に感動したという。 また物語のクライマックスである大宴会のフラダンスシーンは、狭い日本家屋の中で3日ほどかけて撮影が行われた。フラ指導の先生が見守る中、大人数のキャストとエキストラがひしめき合う大変な撮影となったが、去り行く人を優しく送り出す“四十九日の大宴会”が見事に映像化されている。
第二の主役、乙美の遺した「暮らしのレシピ」
本作の第二の主役とも言える、乙美の遺した「レシピカード」は、原作者伊吹有喜の会社員時代の経験が元になっている。入社3年目で新部署に異動になり、後輩から教えてもらうあれこれを一度で覚えるために「カード」に書き留めていたという伊吹は、「社会人3年目ともなると失敗は許されないので、一度聞いたことを忘れちゃいけないという切実な気持ちでカードを作っていました。乙美さんは親を早くに亡くした女性。“自分は親から教えられる常識を知らない”という思いは、より絶望感があり、より切実にカードを書き残したんじゃないかと思います」とレシピカードの誕生秘話について語る。
映画に登場するレシピカードは、料理のレシピを料理家のなかしましほ、絵はイラストレーターの七字由布が担当。二人の著書『ごはんですよ』『おやつですよ』が大好きだったというタナダ監督たっての希望だった。「なかしまさんの本は、手順がすごく簡単なのに、書いてある通りに作ると本当に美味しい。劇中で出てくる料理とレシピは、是非なかしまさんにやってもらいたいと思っていました。七字さんの絵も、ちょっと懐かしい感じがしてすごく好みなんです。イギリスに住んでいらっしゃるのですが、本当に頑張ってくださって、劇中に出てくる絵手紙も全部描いてくださって。ポチコという柴犬の物語が絵手紙に登場したりするんです」と監督は語る。料理以外の生活の知恵は、助監督をはじめとするスタッフが総出で集めた。その結果、もうひとつの主役ともいえる「レシピカード」が映画を素敵に温かく彩っている。
現代の日本に、この作品を送り出す意図について。
今の日本に『四十九日のレシピ』を送り出すことについて、タナダユキ監督はこう語る。「最初にこの映画を作ろうと思ったときに、“助けたり助けられたり”という人間関係は必ずしも家族じゃなくても成り立つのではないか、という考え方を大事にして作ろうと思いました。本作で描かれているハルやイモなどは、一瞬だけ目の前に現れて人生をかき回して帰っていくだけのキャラクターかもしれない。でも、家族だから全てを分かり合えるわけでもないし、世の中には色々な人との関わり方があると思う。この映画が2013年に世の中に出る意味はそこにあるような気がします」。
「決して押しつけがましくないが、映画全体で語ってくれるのがタナダユキ監督の真の強さ」とプロデューサーは語るが、家族の再生と幸せの在り方を静かに提示する、現代日本の処方箋(レシピ)のような傑作が誕生した。
永作博美,石橋蓮司,岡田将生,二階堂ふみ,原田泰造,淡路恵子
内田 慈,荻野友里,中野英樹,小篠恵奈,執行佐智子,赤座美代子,茅島成美
監督:タナダユキ 脚本:黒沢久子 原作:伊吹有喜「四十九日のレシピ」(ポプラ社刊)
音楽:周防義和 主題歌:安藤裕子「Aloha ‘Oe」(cutting edge)
エグゼクティブプロデューサー:小西真人 企画・プロデュース:武田吉孝 プロデューサー:星野秀樹,黒澤 格,木幡久美
音楽プロデューサー:安井 輝 キャスティングプロデューサー:元川益暢 ラインプロデューサー:新野安行
撮影:近藤龍人 照明:藤井 勇 録音:小川 武 美術:林 千奈 装飾:湊 博之 衣裳:宮本茉莉 ヘアメイク:竹下フミ
編集:宮島竜治 スクリプター:増子さおり 音響効果:中村佳央 助監督:安達耕平 制作担当:村山亜希子
フードコーディネート:なかしましほ イラスト制作:七字由布 フラダンス指導:椿 仁実
製作:映画「四十九日のレシピ」製作委員会 配給:ギャガ © 2013 映画「四十九日のレシピ」製作委員会
http://49.gaga.ne.jp/
2013年11月9日(土)新宿バルト9・有楽町スバル座 他
全国ロードショー
- 監督:タナダユキ
- 出演:永山絢斗, 田畑智子, 窪田正孝, 小篠恵奈, 田中美晴
- 発売日:2013/04/21
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- 映画原作
- (著):伊吹 有喜
- 発売日:2011/11/2
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