映画祭情報&レポート

第26回レインボー・リール東京
(東京国際レズビアン&ゲイ映画祭)

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2017年7月8日(土)~17日(⽉・祝) 計10⽇間
7⽉8⽇(⼟)〜14⽇(⾦)、シネマート新宿
7⽉14⽇(⾦)〜17⽇(⽉・祝)、スパイラルホールにて開催!

『第26回レインボー・リール東京(旧・東京国際レズビアン&ゲイ映画祭)』 LGBT(セクシュアル・マイノリティ)をテーマにした国内外の作品を上映する国際映画祭『レインボー・リール東京(旧・東京国際レズビアン&ゲイ映画祭)』が、7⽉8⽇(⼟)から17⽇(⽉・祝)までの10⽇間にわたって、シネマート新宿と南⻘⼭のスパイラルホールの2会場で、今年も開催される。

26回⽬を迎える今年は、⽇本初上映作品を多数含む全13プログラムを上映。海外⻑編作品では、トロント国際映画祭で「本年度、最も⼤胆でセクシーな映画」と絶賛された『アンダー・ハー・マウス』や、 孤児を養⼦にして育てるゲイカップルを描き、タイの映画賞に多数ノミネートされた感動のファミリードラマ『ファーザーズ』など、世界各国の映画祭で話題となった珠⽟のドラマやドキュメンタリーを厳選した。
また、 ⼥優の東ちづるさんが企画からキャスティング・プロデューサーまでを務めた記録映画『私はワタシ 〜over the rainbow〜』や、 LGBT 映画の⽀援・振興を⽬的に設⽴された APQFAA(Asia Pacific Queer Film Festival Alliance)に加盟する映画祭が推薦する短編6作品を集めた『QUEER×APAC 〜APQFAA 傑作選 2017〜』など、⽇本を含むアジア・太平洋地域の新しい才能も取り上げている。
近年、大きな変化を見せ始めているLGBTを取り巻く環境や、彼らの「今」が感じられる作品を通して、LGBTに対する理解と関心を深めてみてはいかがだろうか。

上映タイトル一覧
17歳にもなると 【英題】Being 17【原題】Quand on a 17 ans

【監督】アンドレ・テシネ 2016|フランス|116分|フランス語、スペイン語 ★⽇本初上映

『17歳にもなると』ワガママなダミアンは 17 歳。⺟と⼀緒にフランスのピレネー⼭脈近くの街で軍⼈の⽗の帰りを待っている。ダミアンと農家の養⼦トマは衝突を繰り返していたが、トマの⺟が⼊院したことで、ダミアンの⺟がトマを⼀時的に引き取ろうと提案する。フランスの巨匠アンドレ・テシネが『トムボーイ』(第 20回上映)の監督セリーヌ・シアマを脚本に迎えて⼿がけた⻘春ラブストーリー。 2016年ベルリン国際映画祭コンペティション部⾨出品。
僕の世界の中⼼は 【英題】Center of My World【原題】Die Mitte der Welt

【監督】ヤーコプ・M・エルヴァ 2016|ドイツ、オーストリア|115分|ドイツ語、英語 ★⽇本初上映

『僕の世界の中⼼は』サマーキャンプから帰ってきたフィルは、双⼦の姉妹と⺟の間に険悪な空気を感じ取る。家での居⼼地が悪くなり、残りの夏休みを⼥友達のカットと遊び歩くフィル。新学期が始まると、そこには謎めいた新⼊⽣のニコラスが。カットの忠告をよそに、フィルはニコラスと恋に落ちるが…。軽快でポップな演出と重厚な家族のドラマが融合。 2015年東京国際映画祭で最優秀男優賞(『ヒトラーの忘れもの』)を受賞したルイス・ホフマン主演。
ファーザーズ 【英題】Fathers

【監督】パラトポル・ミンポーンピチット 2016|タイ|96分|タイ語 ★⽇本初上映

『ファーザーズ』交際 13年のプーンとユクは、孤児の少年を養⼦として引き取り育てている。⼩学校に上がった少年は、同級⽣から⽗が⼆⼈いることをからかわれ、実の⺟について興味を持ち始める。そんな時、⼀家のもとに児童権利保護団体のスタッフが現れ、プーンとユクは少年のために⼤きな決断をすることを迫られるが…。偏⾒にさらされながら家族愛を貫こうとするカップルを描き、タイの映画賞に多数ノミネートされた感動のファミリードラマ。
迷い⼦たちの物語 【英題】Tale of the Lost Boys

【監督】ホセリト・アルタレホス 2017|台湾、フィリピン|90分|英語、タガログ語、中国語、アタヤル語 ★⽇本初上映

『迷い⼦たちの物語』妊娠した恋⼈をマニラに置いて台北を訪れたフィリピン⼈の整備⼯アレックスは、偶然出会った台湾⼈の医⼤⽣ジェリーと意気投合する。⼆⼈は⺟との関係に悩んでいた。⺟に置き去りにされたアレックスと、ゲイであることを保守的な少数⺠族の両親に告げられずにいるジェリー。⼆⼈はジェリーの家族に会いに彼の故郷・宜蘭へ向かうが…。フィリピンのクィア映画界の⾰新者ホセリト・アルタレホスが国際共同製作に初挑戦した野⼼作。
アンダー・ハー・マウス 【英題】Below Her Mouth

【監督】エイプリル・マレン 2016|カナダ|92分|英語 配給:シンカ ★⽇本初上映
※上映後、エイプリル・マレン監督による Q&A を予定しています。

『アンダー・ハー・マウス』屋根の修理⼯ダラスは数々の⼥性を渡り歩くプレイガール。ファッションエディターのジャスミンと出会ったことで、彼⼥の⼈⽣は⼀変する。⼆⼈は⽬が合った瞬間から惹かれ合い、すぐに熱い情事へと発展するが、ジャスミンにはフィアンセがいた…。トロント国際映画祭で「本年度、最も⼤胆でセクシーな映画」として絶賛された話題作が⽇本上陸。⼥優でもあるエイプリル・マレンが監督を務め、すべて⼥性クルーによって製作された。 © 2016, Serendipity Point Films Inc.
フィニッシュ・ホールド 【英題】Signature Move

【監督】ジェニファー・リーダー 2017|アメリカ|82分|英語 ★⽇本初上映

『フィニッシュ・ホールド』移⺠問題を扱うパキスタン系の弁護⼠ザイナブは、仕事と趣味のルチャリブレ(メキシコ式プロレス)のトレーニングで忙しい毎⽇を送っている。⼀⽅、未亡⼈であるザイナブの⺟は家から出ようとせず、趣味といえばメロドラマを⾒ることと娘の結婚相⼿を探すことだけ。ある⽇、ザイナブはルチャリブレの元レスラーの⺟を持つメキシコ系のアルマと出会い、急接近するが…。多⺠族都市シカゴを舞台にしたロマンティックコメディ。
たぶん明⽇ 【英題】Maybe Tomorrow【原題】Baka Bukas

【監督】サマンサ・リー 2016|フィリピン|83分|英語、フィリピノ語、タガログ語 協⼒:⼤阪アジアン映画祭 ※上映後、サマンサ・リー監督による Q&A を予定しています。

『たぶん明⽇』アレックスは20代の映像クリエイター。レズビアンであることをオープンにしているアレックスだが、親友のジェスに対してだけは別だった。アレックスは⼦供の頃からひそかにジェスに恋⼼を抱いていたのだ。ところがジェスがレズビアンをテーマにしたアレックスの番組企画を知ってしまい、⼆⼈はお互いへの気持ちに向き合うことになる。本作が⻑編デビューとなる新進監督サマンサ・リーが、マニラの若者たちの⽇常を瑞々しく描く。
マッド・メアリー 【英題】A Date for Mad Mary

【監督】ダレン・ソーントン 2016|アイルランド|82分|英語 ★⽇本初上映

『マッド・メアリー』ナイトクラブでの暴⾏により刑務所に半年間服役し、地元に戻ったメアリー。そこでは親友シャーリーンが結婚式を控え、メアリーがブライズメイドを務めることに。式に同伴する相⼿がいないメアリーは「ツレ」探しに奔⾛するが、結果はさんざん。孤独な気分を募らせるメアリーの前にミュージシャンのジェスが現れて…。 2017年アイルランド・アカデミー賞で最優秀映画賞を受賞した、イタイタしくもチャーミングな友情と恋のドラマ。
キキ ―夜明けはまだ遠く― 【英題】Kiki

【監督】サラ・ジョルディノ 2016|スウェーデン、アメリカ|94分|英語 ★⽇本初上映

『キキ ―夜明けはまだ遠く―』現在のニューヨーク、セクシュアル・マイノリティの中でもマイノリティである有⾊⼈種の若者たちは、社会の抑圧と闘いながら独⾃のパーティーシーン「キキ」を形成している。 4年間にわたって撮影された本作は、圧巻のダンス映像に加え、数多くのインタビューからアンダーグラウンドのカルチャーに迫る。 2016年ベルリン国際映画祭でテディ賞最優秀ドキュメンタリー賞を受賞し、世界の映画祭で⾼く評価された必⾒の⼀作。
私はワタシ 〜over the rainbow〜 【英題】I am what I am. –Over the Rainbow-

『私はワタシ 〜over the rainbow〜』【監督】増⽥⽞樹 2017|⽇本|75分|⽇本語

痛み、苦悩、ファンタジー、希望……。企画・キャスティング・プロデューサーの東ちづるさんをインタビュアに、 40 ⼈以上のセクシュアル・マイノリティの⼈たちの⾔葉を紡いだ記録映画。ゲイ雑誌「バディ」や「G-men」の創刊や、現在も HIV 陽性者ネットワーク・ジャンププラス理事などで活躍しつづける⻑⾕川博史さんを軸に、ピーターさん、はるな愛さんなどの著名⼈や活動家たち、⽣きづらさを感じる⼈たちのメッセージが⼼に染みる。
『きみは海』きみは海 【英題】You Are The Sea

【監督】⾼橋知⼦ 2016|⽇本|64分|⽇本語

ヘテロセクシュアルの⼤学⽣・快人は、バイト先で知り合ったと付き合って初めて本当の愛の存在を実感する。しかし透⼦は、公園で出逢ったに胸のときめきを覚え、昔から⼥性へ特別な感情を持つ⾃分に改めて気付いてしまう。彼⼥の秘密を知った快⼈は、透⼦の気持ちを⾃分に留めるために様々な努⼒をするのだが…。セクシュアル・マイノリティ作品の新たな可能性を⾒せてくれる傑作。

QUEER × APAC 〜APQFFA 傑作選 2017〜 ※海外短編集
アジア・太平洋地域での LGBT 映画の⽀援・振興を⽬的として 2015年に設⽴された Asia Pacific Queer Film Festival Alliance (APQFFA)。このアライアンスに加盟する映画祭が推薦する短編映画の中から6作品をピックアップして上映。★全作⽇本初上映

  • 始まりの駅』【監督】タオ・ジア 2016|アメリカ、中国|17分|英語、中国語
  • 晴れ舞台』【監督】アミナ・マリク 2016|パキスタン|14分|ウルドゥー語
  • 誕⽣⽇パーティー』【監督】ジャナ・パク・ムーア 2016|アメリカ|16分|英語
  • ある⽇』【監督】リカント・アナンスクリシュナン、ヴィクラント・ドテ
    2016|インド|12分|英語
  • モモ』【監督】チャン・ヨンジュ 2016|韓国|15分|韓国語
  • ダム』【監督】ブレンドン・マクドナル 2016|オーストラリア|16分|英語

レインボー・リール・コンペティション ※⽇本短編集
当映画祭恒例の⼀般公募による⽇本の短編作品を集めたプログラム。来場した観客の皆さんの⼀票⼀票が、グランプリ(観客賞)を決定します!

  • 君と違う空は⾒たくない』【監督】⻑濱勇太 2016|⽇本|20分|⽇本語
  • いとしいひと』【監督】丸⼭夏奈 2016|⽇本|19分|⽇本語
  • 染⾊体の恋⼈』【監督】⽮野ほなみ 2017|⽇本|5分|⽇本語
  • お前、本当に梅吉か?』【監督】⾼⼭直美 2014|⽇本|23分|⽇本語
  • 春みたいだ』【監督】志萱⼤輔 2017|⽇本|31分|⽇本語
  • カランコエの花』【監督】中川駿 2017|⽇本|39分|⽇本語

【主催】レインボー・リール東京運営委員会/NPO 法⼈レインボー・リール東京
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2017年7月8日(土)~17日(⽉・祝) 計10⽇間
7⽉8⽇(⼟)〜14⽇(⾦)、シネマート新宿
7⽉14⽇(⾦)〜17⽇(⽉・祝)、スパイラルホールにて開催!

2017/06/30/22:07 | トラックバック (0)
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