ラシダ・ジョーンズ
映画「セレステ∞ジェシー」について
2013年5月25日(土)より、渋谷シネクイントほか全国ロードショー
学生時代につき合い、そのまま結婚したセレステとジェシー。誰もが羨む完璧な関係の二人だったが、セレステの提案で30歳を機に離婚するべく別居を始める。二人は「親友」として変わらぬ生活を送っていたが、ある出来事がきっかけで二人の距離は離れてしまう。ジェシーに会えなくなったことで、セレステはジェシーの存在の大切さに気づくが――。わずか4館の限定公開から586館まで拡大公開を果たし、全米の女性から共感を得た本作でセレステを演じただけでなく、共同脚本と製作総指揮を務めたラシダ・ジョーンズの公式インタビューをお届けする。
ラシダ・ジョーンズ 1976年、カリフォルニア州・ロサンゼルス出身。父親はミュージシャンのクインシー・ジョーンズ、母親は女優のペギー・リプトン。ハーバード大を卒業後、97年テレビミニシリーズ「The Last Don」で女優デビュー。テレビシリーズ『ボストン・ハブリック』(00)、『ジ・オフィス』(05~)等への出演で注目を集める。女優のほか、ミュージシャンやモデルとしても活躍し、雑誌ピープル誌では「世界で最も美しい女性」部門に3回、Harper's Bazaar誌では「アメリカのベスト・ドレッサー」部門に選出される等ハリウッドセレブとしても絶大な人気を誇る。映画の出演作には、デヴィッド・フィンチャー監督の『ソーシャル・ネットワーク』(10)、『ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して』(10)、『ザ・マペッツ』(11)などコメディからドラマまでこなす多才ぶりを発揮している。
本作は、彼女の執筆パートナーであるウィル・マコーマックと共同で書いたもので、二人はバラエティー誌に”注目の脚本家”としてリストアップされ、2013年もインディペンデント・スピリット・アワードでは第一回脚本賞、ブラックリールアワードでは、主演女優賞・脚本賞にノミネートされるなど、ハリウッドで脚本家としての地位も確立している。
STORY
女性版『(500)日のサマー』とも称された、可笑しくもホロ苦いセレステとジェシーの物語。
セレステとジェシーは学生時代に恋に落ち、そのまま結婚。 いつも一緒の二人は音楽や食べ物の好みもノリもぴったりで、だれもが羨む完璧な関係…… 離婚をするために別居していることを除いては――。メディア・コンサルティング会社を経営し、忙しくも充実した日々を送るセレステ。一方、夫のジェシーは、売れないアーティストで燻りながらもマイペースに過ごす日々。ある日、セレステの提案で「永遠に親友でいられるように」と2人は30歳を機に離婚をすることに。とはいえ、家は隣同士、毎日のように一緒で、親友としての関係を満喫していた。しかしある出来事がきっかけで、いつも一緒にいることが当たり前だったジェシーに会えなくなったセレステは、自分にとってジェシーがどれだけ大切な存在だったのか気づくが……。
――今回『セレステ∞ジェシー』の脚本を執筆するにあたり、セレステ役は最初から自分と決めて書いたのですか?
ラシダ そうです。最初は私と共同脚本のウィル(・マコーマック)が演じるつもりであて書きをしていたけれど、ウィルが精神的に大人になったのでジェシーの役はアンディ・サムバーグがいいだろうっていうことになりました。
――なぜこの脚本を書こうとしたのですか?
ラシダ 私やウィルというよりも、周囲のカップルが大人になるに従って向いている方向が変わり、お互いに一緒にいるのも違うんじゃないかとなって別れていくというケースが多かったので、それをホンにしてみようと思いました。それに、書くことでイマジネーションをどこまで広げられるかということに興味もあったし。
――この作品ではセレステをどのようなキャラクターとして描きたかったのですか?
ラシダ ロマンチック・コメディが好きなんだけど、ロマコメでいつも気になるのはキャリアも上手くいっていて、欠点は男がいないという女性を描いていることが多いということ。成功しているから、それが邪魔をしているのだと決めつけている描き方が多いでしょ。でもそんなことはなくて、恋人がいないのは女性自身に欠点があるからなのに、そこを描いていないのよ。セレステは仕事面では上手くいっている反面、人間関係が上手くいっていない。見た人に「なんなのこの女」って思わせるような描き方をしたかった。
それに、映画で描かれる別れのシーンは美しいけど、実生活で誰かと別れた時って、女性はメイクもファッションもボロボロになるし、スナック菓子のドカ食いとかしちゃうでしょ?そういうリアルさを描きたかったの。
――ジェシーとリップクリームやベビーコーンを使ってふざけるシーンは、あなたが実際にやっていることですか?男女の中で下ネタが言えるかどうかは重要ですか?
ラシダ ウィルとファーマーズマーケットに行った時によくふざけてやっていました(笑)。最初は脚本に入れていなかったんだけど、下品すぎず、かわいらしくて二人の関係性がよく分かるやり取りだと思ったから、盛り込んだの。私とウィルの共通のユーモアはちょっと下品。この人とは下ネタは苦手、というのは友人にはなれないか、相手に恋心があるからじゃない?友達になるならそういう感覚もシェアできないとね。
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監督:リー・トランド・クリーガー 脚本:ラシダ・ジョーンズ、ウィル・マコーマック
製作:ジェニファー・トッド、スザンヌ・トッド
製作総指揮:ラシダ・ジョーンズ、ウィル・マコーマック、ケビン・フレイクス
音楽:サニー・レヴィン&ザック・カウイ(BIGGEST CRUSH)
出演:ラシダ・ジョーンズ、アンディ・サムバーグ、イライジャ・ウッド、エマ・ロバーツ、クリス・メッシーナ、アリ・グレイナー、エリック・クリスチャン・オルセン、ウィル・マコーマック
原題:CELESTE AND JESSE FOREVER 提供:クロックワークス、パルコ 配給:クロックワークス
©C & J Forever, LLC.All rights reserved.
2013年5月25日(土)より、渋谷シネクイントほか全国ロードショー
- 監督:ジョン・ハンバーグ
- 出演:ジェイソン・シーゲル, ラシダ・ジョーンズ
- 発売日:2011/04/28
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- 監督:リー・トランド・クリーガー
- 出演:アダム・スコット, ブリタニー・スノウ, アレックス・フロスト, J・K・シモンズ
- 発売日:2011/06/24
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