ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2010 オフシアター・コンペティション部門入選
沖縄映像祭2010 準グランプリ
終わらない青
- 「死にたいんじゃない。生きていくためには切らなければ。」自傷癖のある少女が診察室で語った言葉が、作品を見ているあいだ、ずっと心にこだましていた。:香山リカ(精神科医)
- 絶句した。僕が取材してきた自傷癖のある女の子たちに当てはまるパターンのオンパレード!この映画の重みは、当事者ではなくそれ以外の人々が「心の痛みを疑似体験できる」 ところだ。:ロブ@大月
http://paranoidkitchen.com/movie/neverendingblue/
2011年6月4日(土)より、渋谷アップリンクにて3週間レイトショー上映!
目を背けたくなればなるほど「現実」なんだ。
――橘ジュン(VOICES編集長)
20代前半の女性7人に1人が経験する自傷行為。この社会的現象に真摯に向き合う作り手は、会話や行為、間などの省略を避け、音楽を使わずリアルに肉迫する。観終わって無力感、罪悪感の残るアンチ・ファンタな問題作。リアル・リスト・カッター水井真希を主演に迎えた本作は、2010年にゆうばり国際ファンタスティック映画祭で上映、沖縄映像祭で準グランプリを受賞し、過激な描写等で審査員や観客の間で賛否両論を巻き起こした。映画祭上映では、発作を起こす人や号泣する観客も出た問題作が劇場公開決定。
幼い頃から両親の求める「いい子」を演じていた。
日常的に行われる自傷行為は、心のバランスを保つためのものだった。
数週間、生理が来ていない。しかし、誰にも相談できないまま時間が経過する。
あるとき、小さな命の、楓に対しての無条件の愛を感じ取り、『産みたい』と思い、そして絶対に守ろうと誓う。徐々に体に変化が現れ始め父の虐待はエスカレートしていく。
楓の置かれた現実に対し、皮肉にも空はいつも美しく、ただ楓をじっと見ているかのようだ。
2011年6月4日(土)より、渋谷アップリンクにて3週間レイトショー上映!
監督・脚本・撮影:緒方貴臣
この題材を選んだ理由ですが
ある本で、20代前半女性の7人に1人に何らかの自傷行為を経験している
ということを知ったことによります。
また、3日に1人のペースで両親による虐待で
幼い命が失われているともありました。
その事実を知った当時、私はかなりの衝撃を受けました。
もしかしたら友人の中の誰かに自傷行為を経験している人がいるかも、と。
また、自分の中には大きな偏見がありました。
「みんな苦るしいのに自分だけ苦しがって」や「死に損ない」などと。
間違っていた自分を知り、同時に私のように偏見や差別心を持った人々が
世の中には、数えきれないくらい存在することも感じました。
そこで、私は過去の私のように偏見を持った人たちや無関心な人たちに向けて
作品を制作することにしました。
当初は、自傷行為者に偏見を持った人たちに向けて作りましたが
当事者にとっても救いになる場合があるかもしれないと
今では、思っております。
そして、少しでも自傷行為者への偏見や無関心よる悲しいニュースが減る
きっかけになればと願っています。
出演:水井真希、小野孝弘、三村純子、池崎みなみ、八木亜由美、樋口海生、高橋永、もも
予告編ナレーション:若松かずさ 撮影助手:杉本博史 録音:野田花子 照明:植野雅子
記録:中川薫 美術:狩野恵 特殊造型:戸塚聡 特殊メイク:若松直人 助監督:鳴海潤、 原野柊人
制作進行:草本雄志、 野村新作 整音:武田慎二 編集:澤井祐美 スチール:福田晃弘
協力:下川友理子、 中村さやか、 後藤将士、 五代聖人、 宮本学弥、 藤本幸治、 山岡直人
宣伝協力:酒井慧 グラフィックデザイン:木下デザイン事務所
2009/日本/HDV/66min
http://paranoidkitchen.com/movie/neverendingblue/
2011年6月4日(土)より、渋谷アップリンクにて3週間レイトショー上映!
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