デモ 田中 (監督)
映画『リリカルスクールの未知との遭遇』について【3/5】
シネマート新宿にて絶賛公開中!!
6月18日(土)よりシネマート心斎橋、6月25日(土)より名古屋シネマスコーレ奇跡の夜の上映決定!以降全国順次公開
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――リリカルスクールのみなさんも演技が上手でしたね。コメディのセンスがあって、素人っぽいのもちゃんと魅力になっていました。
田中 みんなピュアなんですよね。バムさんのキャラクターにハマっていただけて。こういう宇宙人が実在したら本当に「かわいそう!」って言いそうな子たちで、そういうピュアさに助けられました。あと、himeさんが「はじめまして」と転校生みたいな感じで入ってきて、6人一緒のシーンばかりの中で、やりながら深まっていったというか。見ていても彼女たちのボルテージが上がっていくのが分かりました。みんな楽しんでやっていた感じがすごくしましたね。
――アクションにも挑戦していましたね。
田中 やれるだけの要素を全部入れてジェットコースターみたいな映画にしたかったんです。短いシーンでもいろんなフレーバーをぶち込んで、全部のせトッピングの感じにしたかったので、アクションも無理やり入れたんですよ。衣装合わせのときに、今回スナックのママ役で出演もしているアクション女優の亜紗美さんに来てもらって、ひとりひとりに殺陣を教えてもらいました。みなさんダンスをずっとやっているのでアクションの飲み込みも早かったです。僕はただみんなのボルテージを上げていただけ。ひとりで大声で「奇跡を起こすんだ! レッド・カーペットを歩くぞー!」とかわめいていましたね(笑)。
――(笑)。映像はかなりドラッギーだったりしますよね。
田中 やっぱりリリカルスクールの楽曲は中毒性があるというか、クセになるグループだなという印象があって、映像も繰り返し観たくなるようなものにしたいと。あと、ヒップホップのサンプリングやスクラッチの感じを、構造として映像に入れたら面白いんじゃないかな?と思って、ああいう感じになりました。
――本当にパーティームービーという感じで楽しかったです。撮影のフォトグラファーハルさんは、映画はそんなに撮られていない方ですよね。
田中 そうです。今回のスタッフィングについては、僕も一応映画の人たちとはコネクションもあるんですけど、実はそういう方は最低限にして、いろんな業界の人にお願いしているんです。リリカルスクールも映画は初めてだし、映画作りのフォーマットにあまり左右されないスタッフにしたいなと思って、広告や雑誌やミュージックビデオの方たちとの変則チームで挑んだ感じです。それがフレッシュな感じがして、慣れないことをやっているんだけど新しいことをやっている感じ、そういうのが現場に出ればいいなと思っていました。脇を固めるキャストも(スチャダラパーの)ANIさんや(TOKYO No.1 SOUL SETの)BIKKEさん、ZEN-LA-ROCKさんなど、映画には多分初めていらっしゃるような方も多かったので、遊んでいるような感じ、パーティー感が出たらいいなあと。
――作り方自体もパーティーを目指していたんですね。
田中 そうですね。「監督でござい」みたいな感じではやらないようにしました。そういうのって絶対に画面に出るなと思ったので。
――そういう現場で監督としても気持ちよく撮れましたか?
田中 そうですね。僕が今まで参加してきた撮影現場は、大作だとか潤沢な感じのものはあまりなく、ロー・バジェットでアイディアをひねった、異端な感じの作品が多かったんです。そういう現場で、監督たちの独特な個性とか勢いとか、その背中を見てきました。その人たちは本当に熱いんですよね。「ひっくり返してやろう!」みたいに。そういう魂は持っておかないと大変なことになるぞと、それだけは貫こうと思って気合を入れてやりました。
主演:リリカルスクール<ayaka、mei、yumi、ami、minan、hime>
監督・編集:デモ田中 スーパーバイザー:M.C.BOO 脚本:加藤淳也、デモ田中、M.C.BOO
出演:ANI(スチャダラパー)、バッファロー吾郎A、BIKKE(TOKYO No.1 SOUL SET)他
声の出演:塩屋浩三(アニメ『ドラゴンボール』シリーズ魔人ブウ役)
主題歌「RUN and RUN」lyrical school(キングレコード)
「リリカルスクール」映画製作委員会(キングレコード+日販+DLE+ブートロック)
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