デモ 田中監督/『リリカルスクールの未知との遭遇』

デモ 田中 (監督)
映画『リリカルスクールの未知との遭遇』について【4/5】

シネマート新宿にて絶賛公開中!!
6月18日(土)よりシネマート心斎橋、6月25日(土)より名古屋シネマスコーレ奇跡の夜の上映決定!以降全国順次公開

公式サイト 公式twitter 公式Facebook (取材:深谷直子)

『リリカルスクールの未知との遭遇』場面6 『リリカルスクールの未知との遭遇』場面7 『リリカルスクールの未知との遭遇』場面8――撮影期間はどれぐらいだったんですか?

田中 彼女たちが出演しているシーンは5日間でやりましたね。他に合成のパーツ撮りとか、実景を撮りに行ったりとかしましたけど、全部で6日半ぐらいですね。

――そんなに短かったんですか。美術だとかもすごく凝っていましたよね。

田中 ラジカセとかレコードとか、あのへんは重要なアイテムなのでこだわりました。

――あと名台詞も多かったですね。バムさんいいこと言うなあと思って結構感動しました。

田中 え、本当ですか? 嬉しいです、ほめられ慣れていないんで(笑)。特にどんな言葉がよかったですか?

――最初の出会いのシーンで「アイドルになりたい」というayakaさんに対して「それはただの手段に過ぎん」と言うところで、まず深いなあと。

田中 はいはい、「目的があって手段がある」ってやつですね! それはロケバスかなんかで昔、実際にああいう会話を聞いたんです。「女優になりたいんですけど、どうしたらいいでしょう?」とスタッフに相談している人がいて、そのスタッフが同じことを言っていたんですよね。「いい言葉だな」と思って心にメモしていました(笑)。それを台詞に反映させています。あと僕が好きなのは、意味が分からない指令を出されてみんなが「ハア?」となってるときに、「でもやるんだよ」って。あれは自分でもいいなと思いますね(笑)。

――あの台詞もいいですよね。よく聞く言い回しではあるんですけど、説得力がありました。

田中 「無駄なことあんまりしたくない」っていう若い人が多い中で「いいからやれよ」みたいなことをやりたかったです。それをおじさんが言うと説得力ないけど、宇宙人が言うと意外にハマるなと(笑)。

――(笑)。でも確かにそうですね。バムさんの言葉は感心しながら聞いてしまいました。

田中 嬉しいです。台詞とかドラマがいいとはあんまり言われたことがなくて、ライブがとにかくいいとみなさん言ってくださいます。

――ライブは本当にカッコよかったですけど、ドラマも私はよかったなと。でも修行のシーンとかもすごく短いんですよね。あっという間に極意を身に付けている感じで。

田中 そうですね、とにかくリズムがいい映画にしたかったんです。撮影にあまり時間をかけていないので、編集に関しては丁寧にやらなきゃいけないなと思ってひたすらコツコツやりましたね。多分普通の映画の編集の2倍の手間をかけてやったと思います。デラックス感を出したかったので。あと、尺をあえて伸ばしてダラッとした感じの作品が、よくは分からないけど結構氾濫している気がしていて。「可愛いからいいでしょ? これもファンへのサービスでしょ?」とは僕は全然思わなくて、やっぱりリズムでスパスパ作っていくほうが絶対いいと思っていました。それがリリカルスクールっぽいですし、この作品に合うなと思ったので、テンポはすごくこだわりました。「ちょっとせっかち過ぎるんじゃないか?」っていう意見ももらうんですけど、僕はこれぐらいが気持ちいいんですよね。

――私もちょうどいいように思います。前半がテンポよく進むので、ライブに間に合うのか?というところですごくハラハラするんですよ。で、ライブはしっかり見せるという。このバランスがすごくいいなと思いました。

田中 パーティーシーン、ライブシーンに関しては、フィクションから彼女たちの実像にガラッと変わるみたいに気持ちよくスライドできればいいなと思っていました。渋谷の丸井の屋上を使わせてもらっているんですけど、そこは彼女たちがいつもライブしている場所で、いつも来ている本当のお客さんに来ていただいて、年末にイルミネーションと喧騒の中やるライブ、それをUFOを呼ぶためにやるっていう。「なんてロマンティックなんだ」って思いますね。最終日に撮ったんですけど、撮影が終わりに近づいてきたという高揚感もプラスされて、いいシーンになったんじゃないかと思います。何の演出もしなかったですけどね。

――演出なしで十分ですね。ドラマのときとは違う本当に生き生きしたリリカルスクールがカッコよかったです。3曲フルで演奏するのも見ごたえがあって嬉しかったです。

田中 メドレーっぽくして7、8分にするべきなのかとかいろいろ考えたんですけど。「ここはもうガツンといつものようにやろう」と、やっていただきました。

123 4 5

リリカルスクールの未知との遭遇 2016年/日本/カラー/75分/
主演:リリカルスクール<ayaka、mei、yumi、ami、minan、hime>
監督・編集:デモ田中 スーパーバイザー:M.C.BOO 脚本:加藤淳也、デモ田中、M.C.BOO
出演:ANI(スチャダラパー)、バッファロー吾郎A、BIKKE(TOKYO No.1 SOUL SET)他
声の出演:塩屋浩三(アニメ『ドラゴンボール』シリーズ魔人ブウ役)
主題歌「RUN and RUN」lyrical school(キングレコード)
「リリカルスクール」映画製作委員会(キングレコード+日販+DLE+ブートロック)
© 2016 lyrical school Film Partners
公式サイト 公式twitter 公式Facebook

シネマート新宿にて絶賛公開中!!
6月18日(土)よりシネマート心斎橋、
6月25日(土)より名古屋シネマスコーレ
奇跡の夜の上映決定!以降全国順次公開

2016/06/05/10:04 | トラックバック (0)
インタビュー記事
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

主なキャスト / スタッフ

記事内容で関連がありそうな記事
キャスト&スタッフで関連がありそうな記事
メルマガ購読・解除
INTRO 試写会プレゼント速報
掲載前の情報を配信。最初の応募者は必ず当選!メルメガをチェックして試写状をGETせよ!
新着記事
アクセスランキング
 
 
 
 
Copyright © 2004-2024 INTRO