第12回 CO2 東京上映展
2017年2月25日(土)~3月3日(金)、渋谷ユーロスペースにて
21時よりレイトショー
大阪を映像文化の創造・発信拠点にすべく、全国の優れた才能を秘めた映画制作者たちから劇映画企画を募集し、制作支援をしているシネアスト・オーガニゼーション大阪(CO2)は、過去には石井裕也監督、横浜聡子監督、三宅唱監督といった俊英を輩出するなど、近年の日本の映画界に様々な形で新風を吹き込み続けている団体だ。
今回東京で上映されることになったのは、第12回目の助成対象となった『食べられる男』(近藤啓介監督)、『見栄を張る』(藤村明世監督)、『私は兵器』(三間旭浩監督)の3作品。いずれも選考委員のいまおかしんじ監督、元木隆史監督、シネ・ヌーヴォ支配人の山崎紀子氏、吉田浩太監督、日本映画研究家のローランド・ドメーニグ氏による企画選考、面接を経て制作された。
『食べられる男』は、ドイツの映画祭ニッポンコネクション2016でニッポン・ヴィジョンズ審査員特別賞を受賞、『見栄を張る』は、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016でSKIPアワード賞を受賞するなど、既に国内外の映画祭で評価を受けた作品もあり、是非この機会に今後の活躍が期待される三監督の才能に触れみて欲しい。
料金 前売り 1,200 円 当日一般 1,500 円
大学生・専門学校生 1,300 円 会員・シニア 1,200 円 高校生 800 円
2017年2月25日(土)~3月3日(金) 渋谷ユーロスペースにて
21時よりレイトショー
2/25(土)・ 2/28(火)・ 3/1(水)
2016/100分/カラー/Dolby Digital/HD
監督:近藤啓介 脚本:小村昌士:ワインちゃん 脚本協力:上田誠 助監督:青木伸和
撮影:千田瞭太 照明:夏梅北斗 録音:木村健太郎 美術:松本真太郎 音楽:スミダケンスケ
制作:西島雅偉 プロデューサー:吉田和睦 製作:YAMATON PRODUCTION ヨーロッパ企画/オポス
出演:本多力,時光陸,吉本想一朗,ひと:みちゃん,中野陽日,石川ともみ,川口新五,杉山まひろ,申芳夫
2017年4月29日(土)~5月5日(金)、新宿 Kʼs cinemaにて一週間限定公開決定
「僕なんて、美味しいのかな?」悲しみに溢れるコメディ映画
地球平和のため1週間後に宇宙人に食べられることを告げられた村田良夫は、万歳三唱の中退職金を受け取る。娘に会いに行くとお金の話ばかりする元嫁。突然できた友達・木下。村田の疑問はただ一つ「僕なんて美味しいのかな」。宇宙人に食べられる男の1週間。宇宙人が支配している地球では、宇宙課から手紙が届くと1週間後に宇宙人に食べられないといけない。工場に25年務めた友達、両親、家族の いない悲しい男が、宇宙人に美味しく食べられるためにクリームを塗り、ヘッドギアをつけ、下ごしらえを行う。宇宙人に食べられるという、さらに悲しい事実を知った、悲しい男が過ごす1週間とは……。
監督:近藤啓介 1993年大阪府生まれ。2011年、映画監督を志し大阪芸術大学芸術学部映像学科入学。共同監督した『小村は何故、真顔で涙を流したのか?』が第17回京都国際学生映画祭長編部門にてグランプリを受賞。翌年、大阪芸術大学芸術学部映像学科卒業制作『APOLO』を監督。今作が3本目の長編映画となる。
2/26(日)・ 3/2(木)
SKIP シティ国際 D シネマ映画祭 2016 長編コンペティション部門 SKIP アワード受賞
2016/93分/カラー/HD
監督・脚本:藤村明世 プロデューサー:今井太郎 助監督:永井和男・磯部鉄平
編集:磯部鉄平 撮影:長田勇市 録音:杉本崇志 美術:塩川節子
衣装・ヘアメイク:霜野由佳 小道具:加賀谷静 制作:山口理沙・水取拓也
出演:久保陽香,岡田篤哉,似鳥美貴,辰寿広美,真弓,齋藤雅弘,時光陸,小栁圭子(特別出演)
人間誰しも、どこかで見栄を張って生きている。 それは、死ぬときも。
CMに出演するなど、活躍はしていたものの、最近はパッとしない女優・吉岡絵梨子(28)。惰性でオーディションに通い続けるほぼフリー ターのような生活を送っていた。そんな彼女の元に、疎遠だった姉の訃報が飛び込んでくる。葬儀のために地元和歌山へと戻った絵梨子を待ちうけていたのは、“東京で浮ついて故郷に顔を出さない絵梨子”に対して冷たい親戚と、姉が女手一つで育てていた甥っ子の和馬だった。姉の代わりに和馬の引き取り手になろうとする絵梨子だったが、料理といえば、カップ焼きそばしか作れない。その様子を見た親戚に「綺麗な女優さんに子供の世話は無理なんじゃないか」と責められてしまう。そこで絵梨子は生活のために姉が働いていたという葬儀で参列者の涙を誘う、“泣き屋”の仕事をはじめる。しかし、「葬儀の時まで見栄を張る」この仕事の大義が理解できずにいた絵梨子だった……。
監督:藤村明世 1990年東京都生まれ、東京都在住。明治学院大学文学部芸術学科にて映画学を専攻。大学時代に通っていた、映画学校NCWで撮った『彼は月へ行った』が、第36回ぴあフィルムフェスティバルや仙台短篇映画祭2014、第6回下北沢映画祭などで入選し、評価される。大学卒業後、東宝系の商業映画の制作部や助監督を経て、再び映画監督の道を志す。本作『見栄を張る』は4本目の監督作品であり、初の長編映画となる。
2/27(月)・ 3/3(金)
2016/88分/カラー/2.35:1(シネスコ)/5.1ch/DCP
監督/脚本:三間旭浩 撮影・照明:西佐織 助監督:登り山智志 録音:中村崇志
整音:鈴木昭彦 美術:宇山隆之 編集:孝学直 制作:山根美加 五味聖子
ヘアメイク:中村晴菜 音楽:重盛康平 製作:ディレクターズ・ユニブ
出演:辻伊吹,玉井英棋,平原夕馨,山本剛史,橘賢将,西山真来,佐藤考太郎,菅田俊
すべての善悪を飲み込む、無情な「痛み」の世界。
少年時代、父が母の浮気相手を撲殺する現場を目撃してしまった丸瀬望都は、自分にもいつか暴力衝動が芽生えるのではと怖れていた。人との関わりを避けピアノ調律師となった望都は、自分と共通するものを感じる少年・藤井釈と出会い、ピアノを教えるようになる。釈の母・伊津佳の別れた夫・清一郎は、ジャーナリストとして各地で起こる不可解な無差別暴力事件を調べていた。同じ頃、望都は謎の復讐代行組織「代弁者たち」に取り込まれていく。しかし、清一郎が組織の存在を暴き始めて……。
監督:三間旭浩 1985年京都府生まれ。東京在住。京都造形芸術大学映像舞台芸術学科在学中に制作した『消え失せる骨』(08)がイメージフォーラム・フェスティバル2009にて優秀賞を受賞。その後、東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻監督領域に進学。修了制作として初長編『ユートピアサウンズ』(12)を監督。大阪アジアン映画祭、ニッポンコネクションなどの映画祭で招待上映される。『私は兵器』は2作目の長編映画となる
2017年2月25日(土)~3月3日(金)、渋谷ユーロスペースにて
21時よりレイトショー
主なキャスト / スタッフ
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