映画『私は絶対許さない』初日舞台挨拶レポート【2/3】

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テアトル新宿にて上映中!4月14日(土)より名古屋・シネマスコーレ、4月28日(土)より大阪・第七藝術劇場にて公開ほか全国順次

隆大介隆大介 佐野史郎佐野史郎 出口陽出口陽

3年前に台湾で傷害事件を起こしており、久しぶりの映画出演となる隆大介は、事件直後より葉子と愛人関係を持つやくざ者の早田役を好演した。神妙な表情でお詫びの言葉を述べたあと、「社会的な意義深い作品だと思います。この役で和田組に参加できたことを俳優として誇りに思います。ありがとうございます」と映画復帰への想いを語った。

葉子の夫となる雪村を演じた佐野史郎は、「主演お二方の体当たりの演技には頭が下がるばかりです」と称えたあと、「“東北の出身”ということがちょっと僕の中でキーワードになりました。僕自身は東北の出身ではないですが、友川カズキさんや三上寛さんといった先輩たちの存在がとても大きくて。性犯罪にとどまらずもっと大きい暴力そのものについて描いた映画ではないか?と、監督の意図はわかりませんが、相当深い映画なんじゃないかと僕自身は受け止めました」と独自の解釈を示して一同を唸らせた。

主題歌『迷宮』を歌う出口陽は、「映画の主題歌を歌わせていただくのは初めてで、とても光栄なことだと思っています。この作品を観て、どんな暗闇の中でも強く生きていこうという主人公の想いを感じて勇気をもらいました。音楽を通してこの作品の良さをたくさんの方に届けていけたらいいなと思います」と語った。

和田秀樹監督は「初日にたくさんの方に来ていただけてとても嬉しいです。変わった撮り方をした映画ですが、つないでみたらとても好きな映画になりました。また私は精神科医でトラウマと取り組んできたのでどうしても撮りたい作品でした。どう伝わるかドキドキしています」と、まずは初日を迎えての真情を明かした。続けて司会者より、原作手記を映画化したいと思った理由について尋ねられ、「日本ではレイプされたあとPTSDになって悪夢を見るだとか、トラウマを通り一遍な捉え方をする映画やドラマが多いけれど、トラウマの怖さは時間の連続性を断ち切ってしまうというところにあります。また、レイプ被害者が、自分が堕ちた人間になったような感覚を持ってしまって風俗やAVの世界に入り、それを『もともと好きだったんじゃないか?』と言われてさらに傷ついていくというケースを見聞きしていたので、この手記に出会ってすごく納得できるものがありました。性犯罪のひどさを伝えるために、私なりの撮り方で映画にしました」と語った。

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私は絶対許さない ( 2018/DCP/5.1ch/119分 )
監督・企画・製作総指揮:和田秀樹 プロデューサー:小林良二
原作:雪村葉子(ブックマン社) 脚本:黒沢久子 撮影:高間賢治 音楽:三枝成彰 編集:太田義則
照明:上保正道 録音:植田中 美術:畠山和久 VFX:立石勝 特殊造形:百武朋
制作担当:嬉野智裕・酒井織人 助監督:上野貴弘 ラインプロデューサー:大原盛雄
主題歌: 出口陽「迷宮」 制作・配給:緑鐵 配給協力:渋谷プロダクション
製作:「私は絶対許さない」製作委員会 ©「私は絶対許さない」製作委員会
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テアトル新宿にて上映中!
4月14日(土)より名古屋・シネマスコーレ、
4月28日(土)より大阪・第七藝術劇場にて公開ほか全国順次

2018/04/11/18:42 | トラックバック (0)
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