特報
予告編
実録・連合赤軍―あさま山荘への道程(河田)
(2007年 / 日本 / 若松孝二) 『連合赤軍』への或る個人的な感想。 河田 拓也 以下、個人的かつ概念的な感想に終始した文章になってしまいましたが、この映画を正面から受け止め考えるにあたって、どうしてもこの道筋を避ける訳にはいきませんでした。 映画そのものについての具体的な感想については、こちらの僕のblogの文章を併読していただけると幸いです。 大まかに言って、物の考え方には2つのタイプがあると思う。 一つは、「いかに生きるか」「何が正しいことなのか」と、現在を疑い、保留しながら答えを求めていくことが芯になっているタイプ。 もう一つは、物事を既に定まったものと見て、それを味わい、吟味し、掘り下げていくタイプ。 勿論、実際にはそうきっぱりと二つに分かれているわけではなく、一人の人間の中でも両者が補完しあいながら存在しているも 続きを読む
2008/03/15/20:14 | トラックバック (0) | 「し」行作品 ,河田拓也 ,特集「実録・連合赤軍」
実録・連合赤軍―あさま山荘への道程(佐藤)
(2007年 / 日本 / 若松孝二) “カワイイ女”で何が悪いか――“革命”にすべてを賭けて 佐藤 洋笑 暴力革命への過度の憧憬をこめるでなく、スキャンダラスに内ゲバを描くでなく、青臭い男子と女子の集団劇として、愚直なまでに誠実にゴロンと提示したことがこの映画のヴィヴィドな衝撃の根底にあるとオレは感じています。 ――もう、お察しでしょうが、オレは若松孝二監督の新作『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』についてこれから綴っていきます。 “「革命」に、すべてを賭けたかった…”といったキャッチコピーや、あまり食事の場などで相席できそうにない方がチラホラと名を連ねる映画へのメッセージに、懐疑心も少々抱きながらの鑑賞でしたが、いやいや、映画は観るまでわからぬもの。タイトルに偽りなしの構えに圧倒されたことを、まず自白しておきます。 “同士殺し 続きを読む