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第11回 世田谷フィルムフェスティバル
特集「名優・森繁久彌」

「猫と庄造と二人のをんな」(c)東宝株式会社
「猫と庄造と二人のをんな」(c)東宝株式会社
世田谷ゆかりの映画人や映像作品など、映画と世田谷の深い結びつきを紹介する「世田谷フィルムフェスティバル」が、今年も世田谷文学館で開催されている。
第11回目となる今年は、日本を代表する俳優であり、世田谷区内に在住の森繁久彌(1913年~)の業績を紹介している。変幻自在の演技で日本映画黄金期の数々の名作に出演し、やがて「屋根の上のヴァイオリン弾き」をはじめとする舞台人として、「知床旅情」などの歌手として、また文筆家として、多彩な活躍を繰り広げた稀代の名優・森繁久彌の多彩な魅力に迫る。

10月6日(火)から12日(月・祝)に開催される映画上映では、文芸映画やサラリーマン喜劇など代表作を上映。多数の作品で共演した女優の淡島千景、淡路恵子を招いたトークショーも実施する。
また、代表作の映画台本、写真、ポスターなどのほか、貴重なメイキングフィルムなど、貴重な資料が閲覧できる特集展示は12月6日(日)まで開催しているので、この機会に是非覗いてみて欲しい。

10月6日(火)~12日(月・祝)まで、世田谷文学館にて開催

スケジュール
6日(火) 11:00『夫婦善哉』 14:00『次郎長三国志 第三部 次郎長と石松』
7日(水) 11:00『恍惚の人』 14:00『猫と庄造と二人のをんな』
8日(木) 11:00トークショー『スラバヤ殿下』 14:00『青べか物語』
9日(金) 11:00『喜劇 女は男のふるさとヨ』 14:00『駅前旅館』
10日(土) 11:00『青べか物語』 14:00トークショー『社長道中記』
11日(日) 11:00『警察日記』 14:00トークショー『夫婦善哉』
12日(月) 11:00『次郎長三国志 第八部 海道一の暴れん坊』 14:00『猫と庄造と二人のをんな』

トークショー
10月8日(木)11:00~11:30
『スラバヤ殿下』上映前 出演:小林のり一(俳優)
10月10日(土) 14:00~14:45
『社長道中記』上映前 出演:淡路恵子(女優)、聞き手:田中眞澄(映画史・文化史家)
10月11日(日) 14:00~14:45
『夫婦善哉』上映前 出演:淡島千景(女優)、聞き手:田中眞澄

「社長道中記」(c)東宝株式会社
「社長道中記」 (c)東宝株式会社

上映タイトル一覧
10月6日(火)11:00~/11日(日)15:00~

夫婦善哉 ( 東宝/1955年/121分/35mm/モノクロ )

製作:佐藤一郎/原作:織田作之助/脚本:八住利雄/監督:豊田四郎/撮影:三浦光雄/録音:藤好昌生/照明:石川緑郎/美術:伊藤熹朔/音楽:團伊玖磨/編集:岩下広一
出演:森繁久彌、淡島千景、司葉子、浪花千栄子、小堀誠、田中春男、山茶花究ほか

大阪・法善寺界隈を舞台に、化粧問屋の若旦那・柳吉(森繁)と芸者上がりの女・蝶子(淡島)の恋模様を描く織田作之助の同名小説を文芸映画の巨匠・豊田四郎が監督した、日本映画屈指の名篇。森繁はどこか憎めない放蕩息子の柳吉を上方独特の飄逸味をもって好演し、代表作となった。のちに数々の作品で鴛鴦コンビを演じることになる淡島千景との初共演作でもある。

※11日は上映前にトークあり

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10月6日(火) 14:00~

次郎長三国志 第三部 次郎長と石松
( 東宝/1953年/87分/35mm/モノクロ )

製作:本木荘二郎/原作:村上元三/脚本:松浦健郎/監督:マキノ雅弘/撮影:山田一夫/録音:西川善男/照明:西川鶴三/美術:北猛夫、阿久根巌/音楽:鈴木静一/ 編集:長田信
出演:森繁久彌、小堀明男、若山セツ子、久慈あさみ、小泉博、田崎潤、河津清三郎、森健二ほか

村上元三の原作を巨匠・マキノ雅弘が監督した、いわゆる“次郎長”ものを代表する傑作シリーズの第三作。追分三五郎と道連れになった森の石松(森繁)は、宿場の賭場で投げ節お仲(久慈あさみ)の妖艶な壺ふりに身ぐるみ剥がされる。一方、博打開帳中に捕らえられた次郎長(小堀明男)一家は、横暴な牢名主をとっちめる。

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10月7日(水) 11:00~

恍惚の人 ( 芸苑社(東宝配給)/1973年/100分/35mm/モノクロ )

製作:佐藤一郎、市川喜一/原作:有吉佐和子/脚本:松山善三/監督:豊田四郎/撮影:岡崎宏三/録音:原島俊男/照明:榊原庸介/美術:小島基司/音楽:佐藤勝/編集:山地早智子
出演:森繁久彌、高峰秀子、田村高廣、乙羽信子、篠ヒロコ、市川泉ほか

原作は有吉佐和子の同名ベストセラー小説。老人性うつ病になった舅(森繁)と、献身的に介護する嫁(高峰)との交流を、老人問題としてよりも、人間同士の愛情に満ちた交流としてユーモラスに描いた一編。撮影時、60歳だった森繁は84歳の老人に扮し迫真の演技をみせた。

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10月7日(水) 14:00~/12日(月・祝) 14:00~

猫と庄造と二人のをんな
( 東京映画(東宝配給)/1956年/135分/35mm/モノクロ )

製作:滝村和男、佐藤一郎/原作:谷崎潤一郎/脚本:八住利雄/監督:豊田四郎/撮影:三浦光雄/録音:藤好昌生/照明:猪原一郎/美術監督:伊藤熹朔/音楽:芥川也寸志
出演:森繁久彌、山田五十鈴、浪花千栄子、香川京子、三好栄子、山茶花究、田中春男ほか

異常なほど愛猫リリーを可愛がる甲斐性なしの庄造(森繁)を中心に、母(浪花)、先妻(山田)、後妻(香川)が繰り広げる愛憎喜劇。豊田監督が谷崎文学に挑んだ意欲作。森繁は『夫婦善哉』に続いてダメ男を演じ絶品の演技を見せたが、原作者谷崎は、森繁より猫の名演を礼讃したという。

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10月8日(木) 11:00~

スラバヤ殿下 ( 日活/1955年/86分/16mm/モノクロ )

製作:高木雅行/原作:菊田一夫/脚本:柳沢類寿/監督:佐藤武/撮影:山崎安一郎/録音:沼倉範夫/照明:安藤真之助/美術:木村威夫/音楽:松井八郎/編集:藤岡弘司
出演:森繁久彌、島秋子、馬淵晴子、有島一郎、丹下キヨ子、飯田蝶子、三木のり平、内海突破ほか

菊田一夫の原作を、川島雄三作品の脚本などで知られる柳沢類寿が脚色したドタバタ喜劇。物理学者の兄に間違われスパイに狙われる詐欺師の弟は、漂着したスラバヤ殿下に変装し国外脱出をはかる。一人二役に妙技をみせる森繁と、話術の神様・徳川夢声のほんわかとしたナレーションがミスマッチ。可笑みを誘う。 ※上映前にトークあり

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10月8日(木) 14:00~/10日(土)11:00~

青べか物語 ( 東京映画(東宝配給)/1962年/101分/35mm/カラー )

製作:佐藤一郎、椎野英之/原作:山本周五郎/脚本:新藤兼人/監督:川島雄三/撮影:岡崎宏三/録音:原島俊男、西尾昇/照明:榊原庸介/美術:小島基司/音楽:池野成/編集:広瀬千鶴
出演:森繁久彌、フランキー堺、池内淳子、左幸子、乙羽信子、井川比佐志、山茶花究ほか

山本周五郎の名作を、川島雄三が叙情性あふれる風景の中に描く名品。都会生活に疲れ、浦安の漁村を訪れた文士先生(森繁)と、そこに生きる人々との奇妙な交流が描かれる。森繁は控え目な演技に徹し、深い余韻を残している。水辺の風景を捉えた岡崎宏三のカラー撮影が美しい。

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10月9日(金) 11:00~

喜劇 女は男のふるさとヨ ( 松竹大船/1971年/90分/35mm/カラー )

製作:小角恒雄/原作:藤原審爾/脚本:山田洋次、森崎東/監督:森崎東/撮影:吉川憲一/録音:小林英男/照明:津吹正/美術:梅田千代夫/音楽:山本直純/編集:杉原よ志
出演:森繁久彌、中村メイコ、倍賞美津子、緑魔子、犬塚弘、伴淳三郎、河原崎長一郎ほか

藤原審爾原作、森崎東監督の『女』シリーズの第一作。ストリップ斡旋所“新宿芸能社”を舞台に、人情家の経営者・金沢(森繁)とその妻・竜子(中村。以後作品ごとに女優が代わる)と踊り子たち(倍賞、緑)が織りなす笑いと涙と怒りを森崎監督独特の力強い演出で描く人情喜劇。

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10月9日(金) 14:00~

駅前旅館 ( 東京映画(東宝配給)/1958年/109分/35mm/カラー )

製作:佐藤一郎/原作:井伏鱒二/脚本:八住利雄/監督:豊田四郎/撮影:安本淳/録音:渡会伸/照明:石川緑郎/美術:松山崇/音楽:團伊玖磨/編集:岩下広一
出演:森繁久彌、伴淳三郎、フランキー堺、淡島千景、淡路恵子、草苗光子、市原悦子ほか

井伏鱒二の原作を豊田四郎が演出した文芸喜劇。上野駅前の旅館の番頭(森繁)、ライバル旅館の番頭(伴)、旅行会社の添乗員(フランキー)を主人公に、淡島千景、淡路惠子ら女優陣が絡み、時勢の移り変わりと、雑多な人間模様が描かれる。本作以後、『駅前』シリーズとして、『社長』シリーズと並ぶ東宝の長寿シリーズへと発展する。

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10月10日(土) 15:00~

社長道中記 ( 東宝/1961年/90分/35mm/カラー )

製作:藤本真澄/原作:源氏鶏太/脚本:笠原良三/監督:松林宗恵/撮影:鈴木斌/録音:矢野口文雄、下永尚/照明:猪原一郎/美術:浜上兵衛/音楽:古関裕而/編集:岩下広一
出演:森繁久彌、小林桂樹、加東大介、三木のり平、淡路惠子、三橋達也、新珠三千代、久慈あさみ、団令子ほか

1950年代後半から60年代を通じて東宝の人気シリーズであった『社長』シリーズ。森繁演じる浮気者の社長に真面目な小林桂樹や慎重な加東大介、宴会好きの三木のり平らを配して毎回てんやわんやの仕事ぶりが描かれる。第15作目の本作は、宴会で披露される缶詰ダンスをはじめ爆笑シーンが満載されたシリーズ屈指の一編。 ※上映前にトークあり

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10月11日(日) 11:00~

警察日記 ( 日活/1955年/111分/35mm/モノクロ )

製作:坂上静翁/原作:伊藤永之介/脚本:井出俊郎/監督:久松静児/撮影:姫田真佐久/録音:中村敏夫/照明:岩木保夫/美術:木村威夫/音楽:團伊玖磨/編集:近藤光雄
出演:森繁久彌、二木てるみ、三島雅夫、十朱久雄、三國連太郎、小田切みき、宍戸錠、殿山泰司ほか

東北の田舎町にある警察署を舞台に、地元の人々が巻き起こす様々な出来事をスケッチ風に描いた名作。捨て子の幼い姉に扮した二木てるみの演技が話題となった。森繁は純朴な人情派警官を好演。以後、久松静児監督と数々の秀作を作り名コンビとなる。

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10月12日(月・祝) 11:00~

次郎長三国志 第八部 海道一の暴れん坊
( 東宝/1954年/103分/16mm/モノクロ )

製作:本木荘二郎/原作:村上元三/脚本:小川信昭、沖原俊哉/監督:マキノ雅弘/撮影:飯村正/録音:西川善男/照明:西川鶴三/美術:北辰雄/音楽:鈴木静一/編集:庵原周一
出演:森繁久彌、小堀明男、越路吹雪、青山京子、水島道太郎、川合玉江、上田吉二郎、志村喬ほか

シリーズ最高傑作との呼び声高い第八作。次郎長の愛刀を金比羅へ奉納に行く石松(森繁)は、旅の帰りに遊女・夕顔を見初めるが、闇討ちにあい斬られてしまう。石松は潰れた片目をカッと見開き、無残な死を遂げる。

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チケット

10月6日(火)~12日(月・祝)まで、世田谷文学館にて開催

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  • 出演:小林桂樹, 永島敏行, 金田賢一, 古手川祐子, 中井貴一
  • 東宝
  • 発売日: 2009-11-20
  • おすすめ度:おすすめ度5.0
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2009/09/29/16:23 | BBS | トラックバック (0)
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