『ジョン・ラーベ~南京のシンドラー~』
上映会レポート
次回:2014年8月23日(土)、文京シビックセンター小ホールにて上映予定
5月17日(土)に両国の江戸東京博物館ホールで「ジョン・ラーベ~南京のシンドラー~」の上映会が2回あった。第一回のシンポジウム付き上映会に行ってきたのでレポートする。
「ジョン・ラーベ~南京のシンドラー~」は2009年製作のドイツ・フランス・中国の合作映画である。監督はドイツ人のフロリアン・ガレンベルガーで出演者はドイツの名優ウルリッヒ・トゥクールがローベ役、ダニエル・ブリュール、スティーブ・ブシェミ、日本からは香川照之、杉本哲太、柄本明、井浦新など。これだけのキャストを揃え、冒頭に20世紀フォックスのロゴが出る大作ながら日中戦争が始まって間もない1937年の南京占領を描いているために(南京事件、南京大虐殺とも言われる時期)日本では公開されなかった(ドイツ映画賞で主演男優賞・作品賞・美術賞・衣装賞を受賞)。
今回の上映は「南京・史実を守る映画祭」が主催で行われた。映画はきっちり作られていて史実をうまく組み合わせて134分を見せきる作品だった。社会問題を扱った娯楽映画としては「ホテル・ルワンダ」に通じるものがある(サスペンスの盛り上げ方なども共通項あり)。南京での百人斬り競争も描かれているので日本公開は今後も難しいと思うが8月23日に文京シビックホールで上映があるので興味ある方は見てほしい。
上映後のシンポジウムは姫田光義氏(中央大学名誉教授)、永田喜嗣氏(大阪府立大学大学院 人間社会研究科博士後期課程)をゲストに熊谷真一郎氏(「世界」編集部)を司会に行われた。ジョン・ラーベに詳しいゲスト2人の言葉は映画では分からなかった多くのことを補足していた。なお、2回目の上映時は出演者の井浦新氏が舞台挨拶したとのことである。上記したが興味ある方は今後、上映が続くので公式webや公式ツイッターをチェックしていただきたい。(わたなべりんたろう)
「南京・史実を守る映画祭」実行委員会では、5月17日に東京・両国の江戸東京博物館ホールで上映を行い、その後も各地で上映活動に取り組みたいと考えています。そこで映画上映に賛同する皆様にカンパをお願いする次第です。ご協力いただける方は是非ともご送金ください。宜しくお願い致します。
・ゆうちょ銀行 【店名】〇〇八 【店番】008 【預金種目】普通預金
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※一口1000円より。複数口の寄付を頂ければ幸甚です。
監督・脚本:フローリアン・ガレンベルガー
製作:ベンヤミン・ヘルマン,ミシャ・ホフマン,ヤン・モイト
音楽:アネッテ・フォックス 撮影:ユルゲン・ユルゲス 編集:ハンスイェルク・ヴァイスブリッヒ
出演:ウルリッヒ・トゥクル,ダニエル・ブリュール,スティーヴ・ブシェミ,アンヌ・コンシニ,
ダグマー・マンツェル,チャン・チンチュー,香川照之,マティアス・ヘルマン,杉本哲太,柄本明,ARATA
2009年/ドイツ・フランス・中国/134分/原題:JOHN RABE/デジタル
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