インタビュー

ローレン・グリーンフィールド監督
オフィシャルインタビュー
映画「クィーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落」について

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2014年8月16日(土)より、新宿武蔵野館ほかにてロードショー

アメリカ最大の自宅を建てるという大富豪の壮大な夢を追いかける記録映画を撮影中、突如襲った経済危機(リーマンショック)により彼らの資産が消滅、一転して大富豪の転落を収めた作品として完成。サンダンス映画祭ドキュメンタリー部門の監督賞を受賞したのを皮切りに、全米で大反響を呼んだドキュメンタリー映画『クィーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落』のローレン・グリーンフィールド監督の公式インタビューをお届けする。

ローレン・グリーンフィールド監督 写真家/映画作家。1966年ボストン生まれ。ハーバード大学でビジュアルと環境を学ぶ。若者カルチャー、ジェンダー、消費主義に関する数々の写真作品を発表。写真作品は広く出版、世界中の一流美術館やギャラリーで展示及び収蔵され、アメリカン・フォトによって最も影響力のある現役写真家25人の内の一人にも選ばれた。
映像作品としては、『THIN』『kids + money』『Beauty CULTure』『クィーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落』を発表。摂食障害のための治療センターを扱った自身初の映像作品「THIN」は2006年サンダンス映画祭のコンペ部門に正式招待、優れたドキュメンタリー映画に授与されるイギリスの権威あるグリアソン・アワードを受賞した。また2009年「kids + money」でノンフィクションの映画と映画製作者に授与されるシネマ・アイ・オナーズ世界のノンフィクションショート作品のトップ5に選出された。
『クィーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落』では、サンダンス映画祭ドキュメンタリー部門監督賞を見事受賞した。

ローレン・グリーンフィールド監督――シーゲル夫妻が豪邸を建築をしていることを何で知り、なぜ彼らのことを映画にしようと思ったのですか? 興味を惹かれた理由を教えて下さい。

グリーンフィールド監督 私がジャッキー・シーゲルと出会ったのは、2007年、ELLE誌のためにドナテラ・ヴェルサーチを写真撮影していた時でした。ジャッキーはその当時、ヴェルサーチの上客の一人で、洋服に100万ドルを使っていました。彼女は、とても社交的かつフレンドリーで、彼女の7人の子供たちが自家用機のタラップに立っている写真を私に見せてくれました。そして彼女の友人たちが、私がフロリダに行き、ジャッキーと子供たちの写真撮影することを提案したのです。
その後、ジャッキーからアメリカ最大の邸宅を建設していると聞いた時、私はその話に惹かれて、ぜひ家を見たいと思いました。家を持つことと、アメリカンドリーム、そしてそのアメリカンドリームが、好景気の間にどんどん大きくなっていく様、この三つの関係性に、私は長い間、興味を掻き立てられていたからです。
ヴェルサーチの開店パーティの晩に、私が撮影したジャッキーと彼女の友人たちの金色のバッグの写真は、TIME誌によって「新・金メッキ時代」というタイトルとともに、「今年の一枚」に選ばれました。
それから初めてオーランドに行き、ジャッキーの家に滞在して、彼女と夫のデヴィッド、子供たち、ベビーシッターたちと共に時間を過ごした際、ただの一連の写真を撮るより、ここには映画的な要素があると感じ、最初のインタビューを行いました。そして、私はジャッキーとデヴィッドたちを知れば知るほど、彼らの人生を興味深く思えるようになっていきました。
映画を撮影しているさなかに金融危機が起こると、二人の性格のもっともっと魅力的な面が明らかになっていきました。
デヴィッドは、億万長者であるにも関わらず、持っていたもの全てを自分の事業に賭け、彼の事業における最大の遺産、ラスベガスタワーを失います。ジャッキーは逆境に負けない人で、夫には彼らのライフスタイルをこれ以上続けられる資金がないかもしれないと思った時でも、夫に対し本物の愛情を示します。彼らの人生に起きたドラマティックな出来事によって、彼らの人格がより魅力的な形で浮彫りになったのです。

――サンダンス映画祭に出品された時、観客やメディアの反響はいかがでしたか?

グリーンフィールド監督 サンダンス映画祭のオープニングナイトで、3000人の観客の前でプレミアを行いました。ロバート・レッドフォードが映画を紹介し、ジャッキー・シーゲルがレッドカーペットを歩き、観客の間に座りました。今まで経験したことがないような興奮でした。メディアもマーケットも映画を気に入り、私たちはその朝、午前3時、マグノリア・ピクチャーズ(映画配給会社)に劇場配給権の契約をしました。(配給者たちに会って映画を売るため、私たちはこの映画のパーティから帰っていたのです)。
信じられない数のメディアの取材を受け、私はサンダンス映画祭ドキュメンタリー部門監督賞を受賞しました。しかし、それはただの始まりにすぎませんでした。200以上の劇場での興行収入の総額は200万ドルを超え、ブラボー局での初回放送の視聴者は百万人。その後、ブラボー局、CNBC局、世界中の放送局での放送における視聴者は数百万人にもなりました。とてもわくわくするような経験が今でも続いています。

――監督から見た大富豪夫妻の面白いと思った点と、疑問に思った点はどんな所ですか?

「クィーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落」 グリーンフィールド監督 デヴィッドとジャッキーの人生すべてに興味をそそられました。二人が貧しい生まれであることと、無一文から大富豪になったという物語が、皆が思う「普通」の億万長者より、もっと地に足がついた、親しみやすい存在にしているのです。
ジャッキーは信じられないくらい寛容で、心が広く、付き合いやすい女性です。デヴィッドの労働観や、事業や従業員に対するひたむきな献身ぶりは、尊敬に値します。しかし、二人はアメリカ最大の邸宅を建設するという計画を持ち、並外れた生活を送っていました。ほとんどの人が、常軌を逸していてやりすぎだと考えるような目標です。しかし、リーマンショックや、財政的な苦労によって、彼らは現実の世界に呼び戻され、それがある意味、思いもよらなかった形で、彼らを共感できる存在にしたのです。
撮影で彼らを知るにつれ、本当に驚いたことがありました。一つはデヴィッドがラスベガスでではなく、自分の事業において、ギャンブラーだったということ。彼は10億ドル以上の大金を持っていましたが、6億ドルのラスベガスタワー(その当時、世界で最も高いタイムシェアのビルになる予定でした)建設に必要だったビジネスローンの、個人的な保証人になり、資産の全てを事業の成長に賭けたのです。
また私は、最初はジャッキーにも驚かされました。彼女は自家用機や豪邸を持ち、買い物三昧する億万長者の生活を愛しているように見えます、しかし、金融危機に見舞われると、家族を大事にする思いや、夫への愛が引き出されます。
私が思っていたほど、彼女にとってお金は重要ではなく、どんなことがあっても夫のそばにいるであろうことは明白でした。ジャッキーは自分にお金が無い時でも、困っている友人にお金を貸してあげていましたし、つらい時期も家族をまとめようと努力していました。ジャッキーもデヴィッドも、金融危機による厳しい日々を通じ、サバイバーとしての彼ら本来の姿を見せてくれたのです。

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クィーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落
監督:ローレン・グリーンフィールド
プロデューサー:ダニエル・レンフルー・ベーレンス エグゼクティブプロデューサー: フランク・エヴァーズ
撮影監督:トム・フルヴィッツ 編集:ビクター・リビングストン 音楽:ジェフ・ビール
出演:デヴィッド&ジャッキー・シーゲル一家ほか
2012年/アメリカ、オランダ、イギリス、デンマーク/英語/100分/カラー/DCP
原題:THE QUEEN OF VERSAILLES/字幕:大西公子 提供:スターサンズ/マイシアターD.D.
配給:スターサンズ ©2012 Queen of Versailles, LLC. All rights reserved.
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2014/08/10/22:47 | BBS | トラックバック (0)
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