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ホンマタカシ
ニュードキュメンタリー映画
特集上映

現代の写真表現において第一線で活躍し、
国際的に注目されている日本人写真家ホンマタカシ。
2002年より写真活動として平行し、制作してきたドキュメンタリー映画4作品を
『ニュードキュメンタリー』と題して限定上映。
期間中は公開を記念したトークイベントも開催。

公式サイト 公式Facebook

2016年12月10日(土)、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開

本特集上映では、初の長編ドキュメンタリー『After 10 years』をはじめ、これまで美術館やギャラリーなどでインスタレーションとして発表されてきた作品を劇場用に再編集した『最初にカケスがやってくる』、演出家であり美術家の飴屋法水の演劇を捉えた『あなたは、あたしといて幸せですか?』、2004年に公開された『きわめてよいふうけい』は、追加ショットを加えた新バージョンと、関連作品『暗室』(2016年制作)が併映される。
また、公開を記念して、異なるフィールドで活躍する三名をゲストに、ホンマタカシ監督が『ニュードキュメンタリー』について語るトークイベントも開催される。

トークイベント情報 ※ 場所はすべて渋谷シアターイメージフォーラム
12月10日(土)19:00の回 西沢立衛(建築家)
12月15日(木)19:00の回 倉石信乃(明治大学教授)
12月21日(水)21:00の回 長嶋りかこ(グラフィックデザイナー)

ニュードキュメンタリーによせて

ここで僕がニュードキュメンタリーと言っている、いくつかの映像は、いわゆる メッセージのはっきりしたドキュメンタリーではありません。ましてや物語のある映画とは全く異なります。
「映像の自生性」というものについてダイ・ヴォーンという人がエッセイを書いています。彼が言うには、映画創成期リュミエールの短い映像の中には、物語性と、もうひとつ、撮り手の思いを超えてカメラが写し撮ってしまった映像の自生性があり、それはまたもうひとつの映像の可能性だと書かれています。(そしてその実現不可能性にも)僕はその映像の自生性を信じています。例えば固定カメラが偶然写してしまったもの、作者の思い通りにいかず 、自然現象に人間が不可抗力的に飲み込まれてしまうといった状況に惹かれるのです。それは今までやってきた写真でも同じことだと思います。僕はその可能性を写真と映画の間の何処かに見い出したいと思っています。 (ホンマタカシ)

ホンマタカシ 1999 年『東京郊外』(光琳社出版)で第24回木村伊兵衛写真賞受賞。 2011年から2012年にかけて、個展「ニュー・ドキュメンタリー」を日本国内3ヵ所の美術館で 開催。著書に『たのしい写真 よい子のための写真教室』(平凡社)がある。2016年イギリスの出版社「 MACK」より、カメラオブスキュラシリーズの作品集『 THE NARCISSISTIC CITY』を刊行した。

上映タイトル一覧
After 10 years (2016年/日本/101分/カラー/16:9/日・英字幕)
『After 10 years』初の長編ドキュメンタリー。2004年12月スマトラ島沖地震の津波によって、甚大な被害を被ったホテルの10周年追悼式典までの1週間を追う。10年の時を経たひとつの出来事が、人々の記憶の中でどのように変容し、立ち現れるか、当時を振り返る人々の証言と静謐な映像で描き出される。舞台となる海に面した美しいリゾートホテルは、スリランカの建築家ジェフリー・バワの傑作Heritance Ahungalla Hotelだ。
『最初にカケスがやってくる』最初にカケスがやってくる
美術館におけるホンマ初の巡回展「ニュー・ドキュメンタリー」(2011年東京オペラシティ アートギャラリー、金沢21世紀美術館など)で発表された、狩猟の痕跡を捉えた「trails」シリーズの続編。8年をかけ、知床のエゾジカ猟を取材・撮影。真冬の雪山で猟師によって捕えられた鹿は、血抜きのためその場で内臓を抜かれ、山に還される。そこに、最初についばみにくるのはカケスだった。68分、225分というふたつの異なるアプロ−チにより、映し出されるのは大自然のリアル。
・68分バージョン(2016年/日本/68分/カラー/16:9/英語字幕)
増え続けるエゾジカと高齢化する猟師など、現代の狩猟文化が抱える問題を浮き彫りにし、猟から解体、流通、食卓までを映す。
・225分バージョン(2016年/日本/225分/カラー/16:9/日・英字幕)※1回の限定上映
血抜きのため山に放置されたエゾジカの内臓。これらが、どのように他の動物たちに捕食され、消えていくのか、定点観測のワンカットで捉える。
あなたは、あたしといて幸せですか?
(2016年/日本/70分/カラー/16:9/出演:飴屋法水ほか/英語字幕)
『あなたは、あたしといて幸せですか?』本作は、演出家の飴屋法水とその妻コロスケ、そして6歳の娘くるみ、実の家族3人が出演する舞台『教室』を、上演された清澄白河にある小劇場「SNAC」に面する歩道から捉えた作品。中で繰り広げられている演者たちの台詞と熱気による、非日常的な気配と、歩道を行き交う人々の街の日常がスクリーンで交錯する。
青柳いづみを追ったドキュメンタリー『女優』(2016年制作15分)を併映。
きわめてよいふうけい(2004年/日本/40分/カラー/4:3/出演:中平卓馬、森山大道ほか/英語字幕/製作・配給リトルモア+スローラーナー/製作協力:オシリス)
『きわめてよいふうけい』写真を撮る、日記を書く、自転車を漕ぐ、海辺に佇む……。中平の暮らす横浜の風景を織りまぜ、彼の日常を穏やかに切り取った、ホンマタカシの意欲作。森山大道が語る中平像も必見。12月の公開では、追加ショットを加え上映。さらに関連作品『暗室』(2016年制作20分)を併映する。
CREDIT
© Takashi Homma New Documentary
制作:between the books  配給協力・宣伝:mejiro films

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2016年12月10日(土)、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開

たのしい写真―よい子のための写真教室 単行本 たのしい写真―よい子のための写真教室 単行本
たのしい写真3 ワークショップ篇 単行本 たのしい写真3 ワークショップ篇 単行本

2016/12/07/19:58 | トラックバック (0)
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