花田少年史
幽霊と秘密のトンネル
8/19(土)より〈夏休み〉ロードショー!
純粋な心を持つわんぱく少年が授かった、幽霊が見える不思議な能力。
少年は、幽霊たちが地上に残した愛する者への思いを通して、
大切な家族の絆を知っていく―――
小さな港町で評判のわんぱく少年・花田一路は、ある日、 トラックと衝突する大事故にあってしまう。九死に一生を得た一路は、幽霊が見える不思議な能力を身につけていた。 その日から彼の周囲には、いろんな幽霊が出現して願い事や相談を持ちかける。それだけでもパニックなのに、 なんと、自分が本当の父親だと名乗る見知らぬ男の幽霊まで現れた! 元気でにぎやかな花田家に、 誰にも言えない秘密が隠されていたのだろうか? 一路は様々な幽霊たちとの出会いの中で、 これまで意識しなかった家族の絆、そして「愛する者が幸せであってほしい」という幽霊たち、 生きている人間たちの優しい思いに気づいていく……。
原作は、現在「モーニング」(講談社)で連載中の「ピアノの森」も人気を集めている、
一色まことの大ヒットコミック「花田少年史」(講談社刊)。このコミックは、少年の日のノスタルジー、
幽霊たちと少年の交流を描くファンタジー要素、少年が幽霊たちの持ち込む事件の謎を解いていくミステリー性、
そしてなによりも、家族や友人たちとの愛を描く人間ドラマの魅力で幅広い年齢層の圧倒的支持を獲得。現在も、
単行本として販売部数90万部を突破するロングセラーを続けている。
その原作の人気を受けて03年にはアニメも製作、日本テレビ系で放送され、OA時間が深夜だったにも関わらず、
平均視聴率3.8%をキープする大ヒットを記録。またこのアニメーションのクオリティの高さは、
「東京国際アニメフェア2003」で最優秀作品賞を受賞、「第8回アジア・テレビジョン・アワード」
で長編アニメーション部門最優秀賞を受賞したことでも実証されている。
そして遂に、待ちに待った実写映画版が完成した。
映画オリジナルのストーリーを加えながらも、愛犬ジロ、一路の親友・壮太と父親の写真、
桂ちゃんのハムカツなど原作やアニメでおなじみのモチーフがたっぷり登場。
原作ファンにも見逃せない物語が展開していく中で、私たちが忙しい日常の中で忘れてしまいがちな、
家族の絆の尊さ、そして愛する者への思いに気づかせてくれる、心温まる感動作に仕上がった。
また、実写映画ならではの魅力を発揮するのは、キャスティングの妙。主人公の花田一路役は、大ヒット作
『ALWAYS 三丁目の夕日』で注目を集め、東山紀之主演のTVドラマ「喰いタン」でも大活躍した名子役・須賀健太。
一路の母・寿枝は、映画版では、原作コミックやアニメ版とはひと味違う、ユニークな過去を持つ魅力的な女性に設定。
この役を舞台、映画、ドラマとさまざまな分野で活躍、『冷静と情熱のあいだ』『THE 有頂天ホテル』の篠原涼子が演じる。
また、一路の父で、こちらも映画版オリジナルのドラマチックな過去を持つ大路郎役は、『ラヂオの時間』『お受験』
などで活躍する実力派、西村雅彦。さらに、北村一輝、安藤希、杉本哲太、もたいまさこら、個性的な顔ぶれが結集。
このユニークな物語をまとめあげた監督は「池中玄太80キロ」「恋も2度目なら」「恋のバカンス」
など人気ドラマの演出を手掛け、舞台演出家としても活躍する、水田伸生。今回が劇場公開映画初監督作品となる。脚本は
『お墓がない!』『39 刑法第三十九条』『黒い家』『命』などさまざまな分野を手がける大森寿美男。また、主題歌
「愛しさと心の壁」を人気ユニットのサンボマスターが歌っている。
幽霊たちが教えてくれた、今まで気づかなかった大切なこと……
漁港に近い小さな町で暮らす9歳の花田一路(須賀健太)は、
町のみんなが知っているわんぱく坊主。タクシー運転手の陽気な父・大路郎(西村雅彦)、明るくてたくましい母・
寿枝(篠原涼子)、クールな中学生の姉・徳子(大平奈津美)、冗談好きな祖父・徳次郎(上田耕一)
の5人家族はいつも賑やかで笑いが絶えない。ある日、
自転車に乗っていた一路はトラックと衝突する大事故に遭うが、天国に向おうとする途中で、
目の前に現れた謎の女子高校生の幽霊・聖子(安藤希)に助けられ、九死に一生を得る。その時から、
一路は幽霊たちの姿が見えるようになってしまうのだった。
次々と現れる幽霊達の声を聞き、彼らの願いを聞き届けていく一路。そのうち、沢井(北村一輝) と名乗るキザなスーツ姿の幽霊が現れ、「君は僕の息子だ!」と告げられる。突然のことに驚いた一路は、沢井は母・ 寿枝の恋人だったのだろうかと疑問を抱く。さらに一路は、親友・壮太(松田昂大)の父親の死が、父・ 大路郎のせいだという噂を耳にしてショックを受ける。しかも沢井の幽霊までもが「僕もあの男に殺されたんだ」と囁き、 一路の心は混乱してしまう。
父・大路郎は自分の本当の父親ではないのか、そして本当に人を殺したのか? 一人思い悩む一路に救いの手を差し伸べたのは、幽霊たちだった。幽霊の不思議な力で過去にタイムトリップした一路は、 母と父の若き日の姿を目撃する――。
須賀健太 花田一路役
1994年 東京都生まれ。
第29回日本アカデミー賞にて、作品賞や監督賞などほとんどすべての賞に輝いた『ALWAYS 三丁目の夕日』(05)
での古行淳之介役で見事な演技力と存在感をアピールしたのは記憶に新しい。東山紀之主演の連続ドラマ「喰いタン」(NTV)
でも活躍。その他主な出演作品として「謎を解け!まさかのミステリー」(NTV)、「ナイトホスピタル」(NTV)、
「東京庭付き一戸建て」(NTV)、「昨日の友は今日の敵?」(NHK)、「大奥 第一章」(CX)、「人にやさしく」
(CX)。映画としては『雨鱒の川』(04)、『GODZILLA FINAL WARS』(04)、『感染』(04)、
『コワイ女 うけつぐもの』(06)など。本作で映画初主演を果たした。さらに2006年は「ディズニー・オン・アイス」
のメインプロモーションサポーターを務めるなど、映画・
TV界にとどまらない人気と実力を兼ね備えた名子役として高い評価を得ている。
篠原涼子 花田寿枝役
1973年 群馬県生まれ。
TV・映画・CMと幅広い活躍で、OL・学生など若い世代の女性を中心に圧倒的な人気を誇る。主演の連続ドラマ
「アンフェア」(CX)は〈オリコンスタイル06年冬の制作テレビドラマ 放送直後満足度ランキング〉
にてほとんどの世代で満足度一位を獲得している。CMでも彼女を見ない日はないと言っても過言ではなくローソン、
オリックス・クレジット、資生堂"MAQuillAGE"、ツムラ"ソフレ"、KDDI"メタルプラス"、
ダイハツ"COO"、日本コカ・コーラ"アクエリアス アクティブ ダイエット"、
UHA味覚糖"e-ma のど飴"など多数のCMで活躍。近年映画での活躍も目覚しく『冷静と情熱のあいだ』(01)、
『下妻物語』(04)、『姑獲鳥の夏』(05)、『THE 有頂天ホテル』(06)など話題作に次々と出演を果たしている。
西村雅彦 花田大路郎役
1960年 富山県生まれ。
独特の存在感でコメディーはもとより、シリアスな役までこなす確かな演技力は、幅広い層からの人気と熱い支持を得ている。
『ラヂオの時間』(97)では、第21回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞に輝いた。そのほか代表作として『マルタイの女』
(97)、『黒い家』(99)、『お受験』(99)など。舞台では、「笑の大学」
が第4回読売演劇大賞最優秀作品賞を受賞。 本作の水田伸生監督が演出した舞台「Wブッキング」、TVドラマ
「ぼくの魔法使い」「サイコドクター」にも出演している。
監督 水田伸生
1958年、広島県広島市生まれ。
1981年、日本テレビ入社後、テレビドラマの助監督からスタート。主なテレビドラマ演出作は、「恋も2度目なら」
「恋のバカンス」(明石家さんま主演)「ぼくの魔法使い」「サイコドクター」など多数。向田邦子原作「冬の運動会」では、
放送文化基金賞を受賞している。また、舞台「ありがとうサボテン先生」(いかりや長介主演・日生劇場)、
「七人ぐらいの兵士」、「JOKER」(明石家さんま主演)など舞台演出も手がけるなど多彩な才能を発揮している。
●● 演出のことば ●●
私自身「花田少年史」を読み、密かに号泣する原作ファンのひとりです。
一色まこと先生のお描きになる世界は物語も勿論のこと『画』の持っている『ちから』が巨大で、
果たして実写映画として原作と肩を並べることが出来るのかと大変悩みました……。
幸いなことにキャストに恵まれ、脚本家の大森寿美男さんと出逢い、スタッフとロケ地・
広島県竹原市の皆さんとが一丸となって「映画・花田少年史」を完成できました。
軍人で戦犯として抑留されていた父を『人殺し?』と疑い、その父を中学の頃に亡くして母の再婚に悩んだ私の経験は、
この映画の一路と壮太の体験そのものです。
人前では気丈に振る舞い、ひとりきりで涙する桂ちゃんも私の中にいます。
いや、この映画の登場人物は、今を生きる皆さんの中に必ずいるのでしょう。
皆さんが『一路』のからだを借りることなく、『大切なひとに』素直な気持ちを伝えられますように……
撮影中に考えていたことです。
脚本 大森寿美男
1967年、神奈川県生まれ。演劇活動を経てシナリオライターに。映画脚本作品には、『お墓がない!』(原隆仁監督・98)
、『39 刑法第三十九条』(森田芳光監督・99)、『黒い家』(森田芳光監督・99)、『木曜組曲』(篠原哲雄監督・
02)、『命』(篠原哲雄監督・02)・『昭和歌謡大全集』(篠原哲雄監督・03)、『星になった少年 Shining
Boy and Little Randy』(河毛俊作監督・05)など。テレビ脚本作には、「夜逃げ屋本舗」(NTV)、
「てるてる家族」(NHK)、「一番大切な人は誰ですか?」(NTV)、「クライマーズ・ハイ」(NHK)など。
そして来年放送予定のNHK大河ドラマ「風林火山」の脚本も控えている。
出演
須賀健太
篠原涼子
西村雅彦
北村一輝
安藤希
杉本哲太
もたいまさこ
中島ひろ子
小林隆
大平奈津美
松田昂大
鬼頭歌乃
六平直政
半海一晃
濱田マリ
上田耕一
監督:水田伸生
原作:一色まこと(講談社刊)
脚本:大森寿美男
音楽:岩代太郎
主題歌:サンボマスター
「愛しさと心の壁」(Sony Music Records Inc.)
企画製作:鈴木光
製作:高田真治・平井文宏・西垣慎一郎・中村仁・松本輝起
エグゼクティブプロデューサー:奥田誠治
プロデューサー:原田文宏・佐藤貴博
音楽プロデューサー:長崎行男・高桑晶子
撮影:藤石修(J.S.C)
照明:上田なりゆき
美術:小澤秀高
録音:小野寺修
編集:田中愼二
装飾:西渕浩祐
助監督:城本俊治・相沢淳
製作担当:宿崎恵造
テクニカルスーパーバイザー:都築正文
VFXプロデューサー:篠田学・瀬巌
VFXスーパーバイザー:進威志・稲葉貞則・小田一生
オリジナルサウンドトラック:バップ
製作プロダクション:光和インターナショナル
企画製作:日本テレビ放送網・光和インターナショナル
製作:バップ・読売テレビ・読売新聞・報知新聞・
読売エージェンシー・松竹/STV・MMT・CTV・HTV・FBS
配給:松竹
(c) 2006「花田少年史」製作委員会
8/19(土)より〈夏休み〉ロードショー!
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