パパとママとクルッタボク
優等生が引き起こした凶悪事件

地方都市郊外に両親と3人で暮らす中3の市原マサシ。​過保護な両親にうんざりしながらも、高校は彼らの望む通りの進学校に合格、全てが社会の規範通りに進んでいた。​​​​​しかし、中学最後の春休み、​ある出来事をきっかけにマサシは変わっていく……。

監督を手がけたのは、本作が劇場公開デビュー作になる佐藤慶紀。
地元・愛知で撮影を行い3年間かけて完成させた。2013年の5月にはロサンゼルスアジア太平洋映画祭にて「夢売るふたり」「鍵泥棒のメソッド」と共に上映され、父・母・子、それぞれの葛藤を重層的に描いた物語の強度と、予測不能なズレを起こすストーリー展開が高く評価された。

地方都市郊外に両親と３人で暮らす中３の市原マサシ。
過保護な両親にうんざりしながらも、高校は彼らの望む通りの進学校に合格、全てが社会の規範通りに進んでいた。
しかし、中学最後の春休み、ある出来事をきっかけにマサシは変わっていく……。

そのきっかけとは、同級生の彼女から妊娠を告げられたこと。
マサシは彼女と共に子供を育てていくことを選ぶ。

自分の決断をなかなか父に伝えられないマサシは、うまくコミュニュケーションが取れない苛立ちから、ある時、人に頼んで父を殺そうとする。

しかし、その計画は失敗。逆に父親がその男を殺してしまう。
そんな中、母は、父が殺人を犯した事実だけを知る。

父は進学を控えるマサシのためにも、何もなかったように振る舞うよう母に指示するが、彼女はそれに耐えられなくなり、家を飛び出す。

一方その頃マサシは、彼女から妊娠は嘘だったと告げられ、その嘘を許せないマサシは彼女と別れてしまう。

その後、マサシは父と二人で暮らし、高校生となる。
そして何とか母を家に連れ戻そうとするが……。