第7回 死刑映画週間
~死刑という刑罰~
2018年2月17日(土)~23日(金)、渋谷ユーロスペースにて開催
「死刑制度について考えるきっかけを提供したい」と、毎年2月に行われている「死刑映画週間」が、今年も2月17日(土)から渋谷ユーロスペースで開催される。
7回目となる今年は、「死刑という刑罰」をテーマに選りすぐった8作品――『スペシャリスト~自覚なき殺戮者~』(エイアル・シヴァン監督)、『獄友』(金聖雄監督)、『弁護人』(ヤン・ウソク監督)、『新・あつい壁』(中山節夫監督)、『プリズン・エクスペリメント』(カイル・パトリック・アルバレス監督)、『HER MOTHER 娘を殺した死刑囚との対話』(佐藤慶紀監督)、『ヒトラーへの 285 枚の葉書』(ヴァンサン・ペレーズ監督)、『白と黒』(堀川弘通監督)を上映する。
上映作品の監督や作品テーマに造詣の深い方をゲストに招いたトークショーが毎日行われ、死刑制度がなぜ存在するのか、また死刑しかありえないのか、なぜ私は、あるいは私たちは死刑を選ぶのかを一緒に考える機会にして欲しいとのこと。
上映タイトル一覧
- 『スペシャリスト~自覚なき殺戮者~』( エイアル・シヴァン/1999/イスラエル・仏・独・墺・ベルギー )
アウシュビッツ収容所長だったアイヒマンが死刑判決を受けた「アイヒマン裁判」をハンナ・アーレントの『イスラエルのアイヒマン』を下敷きに編集した作品。トークゲスト:鵜飼哲氏(大学教員) - 『獄友』( 金聖雄/2018/日本 )
2/17に1回のみプレミア上映(2018年3月ポレポレ東中野にて公開予定)。布川事件、足利事件、狭山事件、袴田事件の各事件で無実の罪で長く刑務所や拘置所に拘束された人たちはお互いに「獄友」と呼ぶ。社会に出てからの彼らの生きる姿と友情を追ったドキュメンタリー。
トークゲスト:金聖雄監督(本作の監督) - 『弁護人』( ヤン・ウソク/2013/韓国 )
元・韓国大統領ノ・ムヒョンの 1980 年代の弁護士時代をモデルとした作品。韓国の名優:ソン・ガンホがこの作品でも好演。
トークゲスト:黄英治氏(作家) - 『新・あつい壁』( 中山節夫/2007/日本 )
無実なのに死刑が執行されたケースの一つ:菊池事件(1962 年に死刑執行)を題材にした作品。ハンセン病患者への差別構造もあぶりだされる。 - 『プリズン・エクスペリメント』( カイル・パトリック・アルバレス/2015/米 )
アメリカの大学で実際に行われた心理実験をもとにした劇映画。
トークゲスト:坂上香氏(映像ジャーナリスト。国内“初”刑務所ドキュメンタリーを制作中) - 『HER MOTHER 娘を殺した死刑囚との対話』( 佐藤慶紀/2016/日本 )
娘を殺された母親が、加害者であり死刑囚となった青年と対峙する劇映画。
トークゲスト:森達也氏(映画監督(『A』『A2』『FAKE』))、佐藤慶紀氏(本作の監督) - 『ヒトラーへの 285 枚の葉書』( ヴァンサン・ペレーズ/2016/独・仏・英 )
ドイツ人作家がゲシュタポの文書記録をもとに執筆した小説を映画化し、ペンと葉書を武器にナチス政権に抵抗したドイツ人夫婦の運命を描いた劇映画。
トークゲスト:木下昌明氏(映画評論家) - 『白と黒』( 堀川弘通/1963/日本 )
1963 年公開の未ソフト化作品。死刑廃止論者の弁護士とその妻たちをめぐるサスペンス。トークゲスト:太田昌国氏(評論家)
【チケット料金】
前売り料金:1 回券 1000 円 / 3 回券 2800 円 / 5 回券 4500 円 (ユーロスペース窓口にて販売中)
当日料金:一般 1500 円 / 大学・専門学生 1300 円 / シニア、会員 1100 円 / 高校生以下 800 円
2018年2月17日(土)~23日(金)、渋谷ユーロスペースにて
さらば、わが友 実録大物死刑囚たち【DVD】
- 監督:中島貞夫
- 出演:磯部勉, 愛川欽也, 永島敏行, 岡田奈々, 亜湖
- 発売日:2011/09/21
- おすすめ度:
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