たまたま Cafeにあったチラシに
「フィルム文化を存続させる会」という
大袈裟なタイトルのついたものがあり、ふと手に取った。
中身はシングル8の存続について。
フジフィルムが今年、シングル8の製造中止を発表したのだ。
シングル8……という響きに
気持ちが揺れ ざわつく方は多くいる、と思う。
かつて、80年代の中頃までは、
自主制作とは8㎜フィルムを指し
16㎜や35㎜は、まだ見ぬ憧れの遥か憧れの存在であった。
なくなってしまうのかぁ……その事自体は
感傷にひたるには十分な事実である。
実際、今8㎜で映画を撮ろうと思ったら
コストも手前もかかるわけで
インターネットが席巻する時代にまったくそぐわないのだ。
しかし撮影し、ビュワーでシコシコ編集し
小さな闇の中で上映する喜びは、決してビデオでは味わえない。
数年前に CMの仕事で知り合ったミュージシャンに
PVを撮ってくれないかと頼まれた。
予算はびっくりする程なかったので自主制作したのだが
その時に彼が言ったオーダーは
中身は任せるから、8㎜で撮って欲しいとの頼みだった。
残念ながらオレの愛機Z・C1000は盗まれてしまったので
後輩の知り合いを頼り借りたカメラで撮ったのを楽しく思い出す。
江古田の町工場みたいな現像屋に
夜、フィルムを出しに行ったことも懐かしい。
社外に出て、初めて35㎜の回る音に
あんまり大きいのでびっくりしたことも懐かしい。
8㎜と35㎜には確実にヒエラルキーがあり、
その仕様の差は、憧れを超えた存在であった。
できればなくさないで欲しい。ノスタルジーばかりでなく。
オレもなくなる前に、もう一度
原点回帰の8㎜で映像を撮りたい気持ちになってきた。
なくさないために活動をしてるところは……
http://filmmover.exblog.jp/
映研の諸君、頼みます。
つーか、えいけん……と打ち、
英検と変換されたことにショック……。
まぁ……そうだよな……だいたい映研なんて
今、大学にあるんだろうか?
カタカタカタカタカタカタカタカタ……。
主なキャスト / スタッフ
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