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第62回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリ受賞!
第83回米アカデミー賞®外国映画賞ノミネート!(※ギリシャ映画として史上5本目)

『籠の中の乙女』1

籠の中の乙女

http://kago-otome.ayapro.ne.jp/

2012年8月18日(土)より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開!!

INTRODUCTION

世界中の映画祭で絶賛された“現代の神話”

“ギリシャの希望の星”―――本作『籠の中の乙女』(原題:『Dog Tooth』)を形容するのに、これほどふさわしい言葉はないだろう。カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でのグランプリ受賞、その後ギリシャ映画としては史上5本目となるアカデミー賞外国語部門にノミネートという快挙を成し遂げた上に、監督のヨルゴス・ランティモスは本作が長編初監督作。“家の中だけで子供を育てている家族”という奇抜な設定はもちろん、人間の心理を絶妙に切り取る演出の鋭さは、多くの批評家から喝采を浴び、一夜にして世界中の映画祭から注目を集めることとなった。

『籠の中の乙女』2 『籠の中の乙女』3
Story

狂おしいまでの両親の妄執、無垢ゆえに鋭い刃物と化す子供たちの純潔な心
現代社会の未来を映し出す、人間心理の極限を描いたアート・サスペンス!

ギリシャ郊外にある高い塀に囲まれた裕福な家庭。だが、一見普通に見えるこの家には秘密があった。外の世界の汚らわしい影響から守るために、両親が子供たちを家の中から出さずに育ててきたのだ。邸宅の四方に高い生垣をめぐらせ、子供たちに「外の世界は恐ろしいところ」と信じこませるために作られた“厳格で奇妙なルール”の数々。
彼らの生活はまったく普通のものではなかったが、子供たちは純粋培養の中すくすくと成長し、幸せで平穏な日々は続いていくかのように思われた。しかし、ある日父親が年頃の長男のために、外の世界からクリスティーナを連れてくる。彼女の登場が、家族の中に思わぬさざ波を起こしていくのだった…。

『籠の中の乙女』4 『籠の中の乙女』5
インタビュー

監督・脚本:ヨルゴス・ランティモス

1973年ギリシャ・アテネに生まれる。ミュージック・クリップやCMの監督からキャリアを始め、TVドラマや演劇の演出も行うようになる。2004年アテネ・オリンピックのオープニング、クロージングセレモニーにも関わる。共同で監督した「My best Friend」で長編映画の製作に乗り出す。本作で2009年のカンヌ国際映画祭‘ある視点部門’グランプリを獲得し、また第83回アカデミー賞外国映画賞にノミネートされた。最新作「Alpies」が第68回ヴェネツィア映画祭脚本賞を受賞し、現在世界中に注目されている映画監督の一人だ。

――非常に特殊なホーム・ドラマですが、構想はどこから得たのですか?

『籠の中の乙女』6『籠の中の乙女』のアイディアは、「未来の家族」はどういうものになるのだろう?というところから思いつきました。社会の基盤を支える家族というものが、将来どのように変化していくのか?そして、仮に「家族を守るためにどんな犠牲をも払う」という親がいたとして、その想いに巻き込まれた子どもたちはどうなるのか?家に閉じ込められて、それと気づかぬうちに様々な制約を課されて育てられたら、一体彼らはどのような大人になるのか? それが本作の出発点になりました。

――閉じ込められて育つ子どもという割には、オープンな印象も受けます。

本作は、家の中に閉じ込められて育つ子どもたちを描いていますが、私はいわゆる閉所恐怖症を起こさせる映画とは逆のものとしてこの『籠の中の乙女』を作るつもりでした。そこで、プール付きの広い庭のある裕福な家を舞台に選んだのです。この美しい庭でいくつものシーンを撮影しました。もちろん、その庭はとても高い塀に囲まれているわけですが、どちらかと言えば“開かれた”閉所恐怖症的な映画になったかなと思います。

――演出が難しかったのでは?

俳優たちには頭でわかってもらうより、身振りや口頭で指示して演じてもらいました。私たちが今とは異なる特殊な環境におかれた場合に、そこで日常的に起こりそうな会話や言葉を少しでも理解してもらいたかったのです。あまりにも極端なシチュエーションの下で、どんな結末が彼らを待ち受けているのかを…。
でも、『籠の中の乙女』の世界は、あくまで私の創作物ですから、今日まさにこの瞬間に起こっていることとか、予言のようなものを意図してはいませんよ。

C R E D I T
出演:クリストス・ステルギオグル、ミシェル・ヴァレイ、アンゲリキ・パプーリァ、マリア・ツォニ、クリストス・パサリス、アンナ・カレジドゥ
監督・脚本:ヨルゴス・ランティモス 脚本:エフティミス・フィリプ 製作:ヨルゴス・ツルヤニス 製作総指揮:イラクリス・マヴロイディス
製作補:アティナ・ツァンガリ 撮影:ティミオス・バカタキス 美術・衣裳:エリ・パパゲオルガコプル
編集:ヨルゴス・マブロプサリディス 録音:レアンドロス・ドゥニス 進行:スタヴロス・クリソヤニス
2009年/ギリシャ/96分/シネマスコープ/BD/ステレオ/ギリシャ語
原題:DOGTOOTH/日本語字幕:石田泰子/字幕監修:柳田富美子
後援:駐日ギリシャ大使館 協力:ギリシャプラザ 協賛:(有)ノスティミア
© 2009 BOO PRODUCTIONS GREEK FILM CENTER YORGOS LANTHIMOS
HORSEFLY PRODUCTIONS – Copyright © XXIV All rights reserved
配給:彩プロ 宣伝:アステア 宣伝協力:Playtime 映倫:R18+
http://kago-otome.ayapro.ne.jp/

2012年8月18日(土)より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開!!

2012/08/06/23:05 | トラックバック (0)
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