
SKIP シティ国際 D シネマ映画祭 2024 国内コンペティション長編部門優秀賞受賞
第 20 回 大阪アジアン映画祭 協賛企画 〈映像研究表彰〉上映
令和 6 年度 芳泉文化財団 <学部生対象>研究表彰 大賞受賞
第 25 回 TAMA NEW WAVE 「ある視点」選出ほか
折にふれて
不思議なまちの鮮彩な表現と、引きこもり と家族を感受性豊かに描く物語
新人監督の登竜門、 数々の映画祭で称賛された 23 歳による初長編


2025年5月31日(土)~6月6日(金)まで
新宿 K’s cinema にて一週間限定上映
鯨の声に導かれ、引きこもりの兄と再び出会う、
もう一つの町で止まったままの時間が動き出す
もうすぐ 20 歳になり、一人暮らしをすることになった〝ふみ〟。おせっかいな父と、 10 歳年上の兄〝むっちゃん〟と 3 人で暮らしている。むっちゃんは 10 年間部屋に閉じこもったままで一度も姿を見せず、部屋の前に食事を置き、ノックで知らせるのがふみの役目。徐々に透明な存在となっていくむっちゃんと、見て見ぬふりをする父。彼らを残していくもどかしさを抱えたふみはある日、日の沈まない不思議なまちに迷い込み、むっちゃんと邂逅する。幼い頃のようにたのしい時間を共にするふたり。だがふみはいつまでもここにはいられないと思っていた。息苦しい日常とむっちゃんと一緒に目いっぱい笑った夏の日々が、ふみの視界で交錯していく──。
若手映画監督の登竜門、数々の映画祭で称賛された 23 歳による初長編
日常を飛び越え、たしかにあった時間を映画の中で再生させる──
京都芸術大学映画学科の卒業制作として 9 人の学生が中心になって製作した『折にふれて』。 SKIP シティ国際 D シネマ映画祭 2024 国内コンペティション長編部門優秀賞受賞のほか各地の映画祭で注目を集め、待望の劇場公開を迎える。「いるのにいないような存在の家族を描く」ことから構想を得たこの物語は、刺繍や扉を印象的に映し出し、画面サイズを自在に変化させ、見えない存在を音で表すなど、大胆かつ繊細な演出で主人公をとりまく2つの世界を表現した。
メインスタッフ、キャストのほとんどは、今作が長編デビュー作となる。主演の本田朝希子をはじめとする、若手俳優たちの瑞々しい演技に加え、近年『福田村事件』 (23/森達也監督)、 NHK 大河ドラマ『青天を衝け』 (21)などに出演するベテラン俳優の水上竜士がチャーミングな父親役を演じている。




☆併映作品として村田監督が 2021 年に制作し、 ショートショートフィルムフェスティバル&アジア 2022 ジャパン部門に入選した短編映画『水魚の交わり 』 の上映が決定。 各回トークイベントを予定。
併映作品『水魚の交わり』
2021/15min/日本/カラー/DCP/1.85:1/ステレオ ©村田組 2021
出演:岸水小太郎、細井春平、寺田智彦、上野翔剛、鈴木一博
企画・脚本・監督:村田陽奈
製作: 2021 年度京都芸術大学映画学科短編ゼミ A
ショートショートフィルムフェスティバル&アジア 2022 ジャパン部門入選
水を失った魚は泳ぎ続けることができるのか
中学三年生の魚住と水城。二人は共通点が多く、登下校を共にしている。いつもと変わらないように見える日常の中でも少しづつ二人は変化していく。水城の存在を追いかけた魚住が辿り着いた先とは……。


企画・監督・脚本:村田陽奈
監督補・編集:園木杏実 撮影照明・カラーグレーディング:山本優里
録音・音響効果・ VFX:浅野楓季 美術・衣裳:吉川凜 音楽・劇中歌:ビードロ・ポンピイ
スチール:ソネソラ、吉川凜 フライヤーデザイン:ヒロナカシュン
製作: 2023 年度京都芸術大学映画学科卒業制作村田組
配給・宣伝: Hina Murata 協力 SKIP シティ国際 D シネマ映画祭、 公益財団法人芳泉文化財団
2024/80min/日本/カラー/DCP/4:3,1.66:1/5.1ch ©村田組 2023