ジャック・リヴェット追悼特集
2016年8月6日(土)~12日(金)まで早稲田松竹にて開催!
『美しき諍い女』©1992 Pierre Grise Productions – France 3 Films Production – A.D.A.C.P. – Paris
『修道女』©1965 STUDIOCANAL - SNC - Gladiator Films
『彼女たちの舞台』今年1月29日に逝去したジャック・リヴェットは、ジャン=リュック・ゴダール、フランソワ・トリュフォー、エリック・ロメール、クロード・シャブロルらと共に、フランスの映画運動ヌーヴェルヴァーグを支えた一人。
リヴェットは、彼らの活動の拠点となった伝説的な映画雑誌『カイエ・デュ・シネマ』で編集長を務める一方、映画作家としても、ヌーヴェルヴァーグの先鋭に立ち、最初に短編作品『王手飛車取り』を発表した。リヴェットの発言はゴダールでさえも重要視していたと言われ、彼の作品と映画哲学は世界中に大きな影響を与えていった。
日本では、90年代のミニシアターブームの中で注目された『美しき諍い女』(91)が余りにも有名だが、晩年に発表した作品もカンヌ・ベルリン・ヴェネツィアなどの国際映画祭で上映されるなど、最期まで活発な作家活動を続けた映画人だった。
ジャック・リヴェットの追悼上映は、新文芸坐の『ジャンヌ・ダルク』(94)オールナイトを皮切りに、アンスティチュ・フランセ開催の『恋愛のディスクール 映画と愛をめぐる断章』で遺作となった『ジェーン・バーキンのサーカス・ストーリー』(09)ほかの上映、6月に開催されたフランス映画祭で幻のデビュー作である『パリはわれらのもの』(60)が上映されるなど、既に多くの作品が様々な形で上映され、彼の業績を回顧する機会を得ている。
その流れを受け継いで、今回早稲田松竹でもリヴェットの代表作である『美しき諍い女』(ジェーン・バーキン&エマニュエル・ベアール出演)と、『修道女』(66/アンナ・カリーナ出演)と『彼女たちの舞台』(88/35mm/ビュル・オジエ出演)が特別上映される。特に『修道女』と『彼女たちの舞台』は上映権が切れているとのことで、今回の劇場上映はファンならずとも見逃せない貴重な機会となる。
また、追悼上映の初日にあたる8月6日(土)には、「カイエ・デュ・シネマ」の日本版「カイエ・デュ・シネマ・ジャポン」で活躍していた映画批評家の大寺眞輔氏と、アンスティチュ・フランセの映画プログラム主任の坂本安美氏によるトークショーも開催される。ディープな話が聞けることになりそうなこちらのトークショーも必聴だ。
なお、現在、大寺氏が主宰するIndieTokyoでは、来年の一周忌を目指してリヴェットの幻の大作である『アウト・ワン』(71)の日本語字幕付きでの上映を目指すクラウドファンディングを行っている(2016年8月12日23:59まで)。『アウト・ワン』は、「シネフィルのホーリー・グレイル(幻の秘宝)」とまで呼ばれる逸品でありながら、12時間43分という上映時間がネックとなり、これまで日本で上映されることが殆どなかった作品であり、興味のある人は是非このプロジェクトを支援していただきたい。
8月6日~8月8日(3日間上映)
『彼女たちの舞台』【8/6(土)★トークショーあり】10:00/16:45【8/7(日)・8(月)】11:00/16:30
『修道女』
【8/6(土)★トークショーあり】13:00/19:45(~終映22:00)【8/7(日)・8(月)】14:00/19:30(~終映21:45)
8月9日~8月12日(4日間上映)
『美しき諍い女』10:00/14:20/18:40(~終映22:45) ★1本立て上映のため、ラスト1本割引はなし。
【料金】大人:1300円 学生:1100円 シニア:900円
2016年8月6日(土)~12日(金)まで早稲田松竹にて開催!
- 監督:ジャック・リヴェット
- 出演:ジェーン・バーキン, セルジオ・カステリット, アンドレ・マルコン, ジャック・ボナフェ
- 発売日:2012/09/29
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