プレゼント

『息子の部屋』のナンニ・モレッティ監督最新作は、次期法王のプレッシャーに耐えきれず、ヴァチカンから逃げ出してしまった新・ローマ法王が、ローマの街を小さな逃避行を繰り広げる姿を描いたユニークなヒューマン・ドラマだ。本作『ローマ法王の休日』の一般試写会に5組10名様をご招待します。

『ローマ法王の休日』
©Sacher Film . Fandango . Le Pacte . France 3 Cinema 2011
◆日時:7月18日(水) 18:00開場、18:30開映
◆会場:シネマート六本木 (港区六本木3-8-15 シネマート六本木3階)
◆『法王の休日 試写』(メールでご応募の場合は件名)と、「お名前・ご住所・電話番号 ・年齢」を明記の上、こちらのアドレスか、メールフォームからご応募下さい。
◆応募締め切り:2012年7月10日(火)応募受付分 終了
◆公式サイト:http://romahouou.gaga.ne.jp/
註)ご提供いただいた個人情報は、本プレゼント以外の目的では一切使用いたしません。また、個人情報そのものも招待状発送後一週間で破棄します。当選者の発表は、招待状の発送をもってかえさせていただきます。なお、当選に関するお問合せへの回答はいたしかねます。予めご了承下さい。

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『ローマ法王の休日』タイトルロゴ

http://romahouou.gaga.ne.jp/

2012年7月21日(土)より、TOHOシネマズ シャンテ、
新宿武蔵野館ほか全国順次公開!

INTRODUCTION

法王様が、ローマの街に逃げ出した――?!
人生のつかの間の休息に、笑ってホロリ。
ナンニ・モレッティ監督が贈る、法王版「ローマの休日」。

『ローマ法王の休日』2まさかの事態。あわてたヴァチカン報道官は、なんとかコトが外界にバレないよう画策し、街中に捜索の網を張る。
一方メルヴィルは、街の人々との触れ合いを通し、人生において大切なもの、人間の信仰心や真心、そして“法王”の存在意義を見つめ直していくが、演台に戻らねばならない時間は迫っていた。果たして、ローマの街で彼が見つけた大切な答えとは――?
自ら脚本・演出から出演までをもこなし、その創作スタイルと、現代が抱える問題を人間的な視点でユーモラスかつシニカルに描く作家性によって、イタリアのウディ・アレンとも呼ばれるナンニ・モレッティ監督の新境地。本作は2011年カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、イタリア、フランスでもスマッシュヒットを飛ばしている。『息子の部屋』(01)でカンヌ国際映画祭パルムドールを、『親愛なる日記』(93)で同映画祭監督賞を受賞、本年度カンヌ国際映画祭では審査委員長を務めるナンニ・モレッティ監督が見たヴァチカンとは、どんなものなのか。主演に『昼顔』『美しき諍い女』をはじめ150本以上の作品に出演しているフランス映画界の重鎮ミシェル・ピッコリを迎えて描く物語の迫力と深さ、美しい映像、そしてイタリアの華麗にして繊細な文化。法王を悩める一人の人間として描き、カンヌ映画祭を沸かせた話題作が遂に登場。
あなたも人生の束の間の休息に、一息ついて、大切なものを見つめ直してみませんか?

Story

プレッシャーに耐えきれず、ヴァチカンから逃げ出してしまった新・ローマ法王。
ローマの街で人々と触れ合いながら、彼は本当に大切なものを見つめ直していくが――。

『ローマ法王の休日』3イタリアのローマ市内にある世界最小の主権国家ヴァチカンでは、厳粛なムードの中、大々的な葬儀が執り行われていた。ローマ法王が逝去したのだ。システィーナ礼拝堂には各国の枢機卿たちが集まり、次期法王を決める法王選挙を開催。サン・ピエトロ広場では各国のマスコミの他、世界中のカトリック教徒たちが新法王誕生の歴史的瞬間を心待ちにしている。そんな中、投票の行方を見守る枢機卿たちは、全員が必死で神に祈りを捧げていた。
「神様、一生のお願いです。どうか私が選ばれませんように――」

Production Note

法皇を人として描く。聖域に踏み込むという挑戦

全世界11億人以上にのぼるカトリック教徒の最高指導者たる「法王」を主人公に据え、しかも就任演説を前に逃走するという大胆な構想に至った過程について、監督のナンニ・モレッティは語る。「もともとは、本作の共同脚本を手掛けたフェデリカ・ポントレモーリとフランチェスコ・ピッコロと私の3人で、新作の企画として別々のアイデアを練っていたが、“新しく任命されたローマ法王が、彼の登場を期待して待つ信者たちの前になかなか姿を現すことができない”というシーンを思いついたことから企画が絞られ、話を膨らませていった。確かにかなり挑戦的な題材に見えると思うが、決して宗教批判をするつもりで作ったわけではないんだ。」
彼は続ける。「宗教批判がしたいのであれば、近年カトリック教会でおこっている様々なスキャンダルなどを扱う手もある。しかし、そもそも私はカトリックを批判する気などないし、既に人々に知られていることをわざわざ映画を通して描きたいとも思わない。描きたかったのはあくまでも、着想シーンから膨らませた、私なりの“法王”という役職についた人物の物語であり、ヴァチカンであり、コンクラーヴェでした。」
『ローマ法王の休日』4挑戦的な題材に、本国の公開時、一部のカトリック信者より批判の声も上がったというが「作品自体への批判ではなく、“カトリックの教えを反映していない”という注意だね。実際、ヴァチカンからは何の干渉もなかったよ。」と、モレッティ監督は話す。
ちなみに、監督自身がカトリック教徒かという質問に対しては、「それなりにカトリックの教育を受けたが、私自身は信奉者ではない。だが、私はこの映画の中で神を信じる人を批判的な目で見てはいません。私は人間を描きたかったのであり、教会を告発しようとしたのではないのだから」と答えている。

生きる伝説、名優ミシェル・ピッコリ

主演を務めるのはミシェル・ピッコリ、86歳。60年以上にわたるキャリアを持ち、数々の名作に出演し、名だたる名優たちと共演を重ねてきた“映画界の生きる伝説”ともいわれる名優。いきいきとしたチャーミングな演技で、「法王になりたくなかった気弱な新・法王」という役柄に生命を吹きこんでいる。
モレッティ監督はピッコリについて、「この映画の成功の鍵は、彼のキャスティングにあったと言っても過言ではない」と話す。「存在感、演技力は言うまでもないが、彼の素晴らしいところは、大ベテラン名優にして、柔軟であり、すぐに私たちのやり方に合わせてくれて、撮影現場に親密で熱い関係をつくりだしてしまうことだ」と賞賛を惜しまない。
しかしピッコリは、当初監督がキャスティングに際して慎重だったことを暴露。「法王の役を演じないかと提案された時、私は即座に承諾したが、監督は何日間か試し撮りをして、その後やっと私に決めてくれたんですよ」と話す。またモレッティ監督は撮影にも一切妥協しない姿勢で臨んだようで、ピッコリに「過酷な撮影だった。『ローマ法王の休日』5長年やってきた私が、もう俳優という仕事を辞めてしまおうかと思ったくらいだ」とまで言わせている。
こうして監督が引き出した役者たちの演技が、深いことを面白く、難しいことを易しく表現することを成功させた。「ピッコリのまなざし、動き、笑顔、そのすべてが作品に予想を超えた輝きをもたらせてくれました。彼がいなければ、単なる“悲しい映画”になってしまったかもしれないんだから」と監督は語っている。

ローマ市内に現存する、荘厳な歴史的建造物での撮影

コンクラーヴェが行われるシスティーナ礼拝堂や、サン・ピエトロ大聖堂のバルコニーなど、本作の大半の舞台となるヴァチカン内の場所は撮影不可能であったため、制作陣はそれに似つかわしい撮影場所を見つけることから着手しなければならなかった。彼らは、荘厳でありながらもバロック様式が主張しすぎない空間、富を誇示しすぎない空間を必要としていた。“自分はローマ法王には不適格ではないか?”と不安を覚える主人公メルヴィルの疑念や苦悩が、どこか反映されているような環境を探し、結局ローマ市内にある複数の歴史的建造物を使っての撮影を敢行することとなった。
なお冒頭の、人で埋め尽くされたサン・ピエトロ広場での前法王の葬儀シーンには、ヨハネ・パウロ2世の実際の葬儀の映像が使われており、そのシーンからフィクションへと移りかわるシスティーナ礼拝堂へ向かう枢機卿たちの列が映し出されるシーンは、17世紀に建造されたバルベリーニ宮殿で撮影された。バルベリーニ宮殿は、「ローマの休日」でも撮影に使われていることで有名である。
室内のシーンには、ローマにある1500~1600年代の建築物が使われており、法王の住居はムッチョリ宮、ナンニ・モレッティ演じる精神科医が枢機卿たちに聖書の一節を読み聞かせるレクリエーションルームは、カンピテッリ広場にあるスピノーラ宮、法王がためらいつつさまよう廊下は、ムッチョリ宮やサッケッティ宮といった個人の邸宅だ。また、枢機卿たちがバレーボール大会を行う広場は、イタリアのフランス大使館として使用されている盛期ルネサンスの建築ファルネーゼ宮の庭である。
『ローマ法王の休日』6一方、法王がローマの街を散策するシーンにおいては、チェーホフの舞台上演は1927年創建のヴァッレ劇場、正体を知られていない法王が若い神父の説教に耳を傾けるのは1756年創建の聖ドロテア教会、そしてヴァチカン報道官と逃亡中の法王が出会う場所は、アウグストゥス帝時代の広場の遺跡が使われている。その他ローマ以外で撮影されたシーンもあり、衛兵たちが演習をしているヴァチカン庭園のシーンは、ローマとオルヴィエートの中間に位置するバニャイアという小さな町にある、16世紀に建設されたイタリア有数の庭園ヴィラ・ランテで撮影されている。

CREDIT
出演:ミシェル・ピッコリ、イエルジー・スチュエル、レナート・スカルパ、ナンニ・モレッティ他
監督・脚本・製作:ナンニ・モレッティ
脚本:フランチェスコ・ピッコロ、フェデリカ・ポントレモーリ 撮影:アレッサンドロ・ペシ 美術:パオラ・ビザーリ
衣装:リナ・ネルリ・タヴィアーニ 音響:アレッサンドロ・ザノン ライン・プロデューサー:ルチアーノ・ルッチ
アシスタント・ディレクター:バーバラ・ダニエル 編集:エズメラルダ・カラブリア 音楽:フランコ・ピエルサンティ 製作:ドメニコ・プロカッチ
原題:Habemus Papam/2011/イタリア、フランス映画/105分/ビスタ/ドルビーデジタル、ドルビーSR/
字幕翻訳:岡本太郎 配給:ギャガ ©Sacher Film . Fandango . Le Pacte . France 3 Cinema 2011
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2012/06/27/14:51 | トラックバック (0)
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