真利子哲也レトロスペクティブ『マリコ三十騎』
真利子哲也レトロスペクティブ『極東のマンション』

京都を中心とする関西圏の大学生で構成された京都国際学生映画祭実行委員会が企画・運営を行う、日本唯一の国際学生映画祭である京都国際学生映画祭が、今年も11月26日（土）～12月2日（金）の7日間にわたって京都シネマで開催される。
同映画祭は、国内外を問わず、学生制作による優秀な映画や映像作品を上映することで、これからの映画文化を担う新しい才能を発掘することを目指すとともに、 学生映画の魅力や可能性を京都から発信することで国際交流や相互理解の場として京都を活性化することを目指して毎年開催されている。19回目となる今年は、史上最多となる43の国と地域から応募された539作品の中から厳選した16作品が上映される。
また、「真利子哲也レトロスペクティブ」と題して、今年『ディストラクション・ベイビーズ』でメジャーデビューを果たし、同作がロカルノ国際映画祭で最優秀新進監督賞を受賞するなど、国内外で注目を集める真利子哲也監督の『マリコ三十騎』（03年／第7回京都国際学生映画祭グランプリ作品）と『極東のマンション』(03年)を上映するほか、海外の大学院で映画づくりを学んだフィルムメーカー3名の卒業制作を上映し、映画留学や作品づくりについてトークをする「映画留学 ～海外で映画づくりを学ぶ～」、京都で映画をつくる学生にスポットを当て、作品上映と京都の学生の「いま」を語ってもらう「京都企画」、中南米の学生作品3本をピックアップした「ラテンアメリカ映画特集 ～水魚の交わり～」といった特別企画も実施される。
なお、11月19日（土）には、『第19回京都国際学生映画祭・目前祭』という開幕プレイベントも開催される。日本とドイツの学生映画監督の作品を通して「格差」について検討するこの特別イベントは申込不要・入場無料とのことなので、ご都合のあう人は参加してみてはいかがだろうか。

第19回京都国際学生映画祭のチケットは、1プログラム券が500 円、フリーパス券が前売り 1,000 円／当日 1,500 円。公式サイト、または京都シネマにて販売中。