岩瀬 亮 (俳優) 映画『ひと夏のファンタジア』について【5/6】
2016年6月25日(土)よりユーロスペース(東京)にてレイトショー、
7月2日(土)よりシネ・ヌーヴォ(大阪)、シネマスコーレ(名古屋)、
7月9日(土)より横浜シネマリン(神奈川)にてロードショー!
以降、全国順次公開予定(群馬・シネマテークたかさき他)
公式サイト 公式twitter 公式Facebook (取材:深谷直子)
――岩瀬さんは第1章の武田と同じように大学に通っているときに俳優をやり始めたということですね。武田が俳優を志したのは、普通のサラリーマン生活に魅力を感じなかったから、ということでしたが、そこも岩瀬さんご自身と一緒なんですか?
岩瀬 違います(笑)。僕は大学に入って割と真面目に勉強していたんですけど、4年生のときに友達と一緒に映画サークルを作ったんです。「遅いよ」という感じなんですけど(苦笑)。そこから映画人生がスタートして、監督とかもやってみたかったんですけど、役者がいないから「出てよ」と言われて友達の作品に出たりしているうちに「ああ、俳優面白いな」と思って、そのまま続けてきた感じですね。
――舞台をメインに俳優活動をされていますね。
岩瀬 そうですね。でも映画と舞台のどっちを中心にやりたいというのはなくて、特に役者を始めたころはどうやって活動していくかもよく分からないところがあって、お声がかかったらすべてやるスタンスでいて。そうしたら舞台のほうですごくいい出会いがいっぱいあって、いろいろ演じる場をいただけることが多かったから舞台中心になっていますけど、特に舞台だけをやりたいということではないんですよね。
――俳優さんって日々どんなふうに演技の練習をしているのでしょうか?
岩瀬 僕は演技の学校とかには行っていないので、普段は個人的に身体を動かしたりする感じですね。舞台の稽古場というのがお芝居の勉強をする上ではいい場所で。ひとつの作品に向き合って1ヵ月・2ヵ月同じことをやっていく、その場が自分にとっての糧になっていますね。
――今回の作品のようなアドリブのお芝居も経験はあったのですか?
岩瀬 数は多くないですけど、そういった芝居をやったことはあります。あとは、演劇の稽古で“エチュード”といって、設定だけを与えられて俳優が自由に演技するというのがあって、そういう訓練のようなものはよくやっていました。
――映画ファンから注目を浴びることになった『イエローキッド』に出るきっかけは?
岩瀬 真利子監督が、ポツドールという劇団のお芝居に僕が出ているのを観て、声をかけてくださいました。
――じゃあ真利子監督もお芝居がお好きなんですね。
岩瀬 今はどうか分からないですけど、一時期はすごく観ていたみたいです。
――岩瀬さんは最近映画での活躍が目立ちますね。真利子監督の『ディストラクション・ベイビーズ』(16)や去年の『バクマン。』(15)も、脇役ながら存在感がありました。韓国でも『ひと夏のファンタジア』がきっかけでお声がかかり、『最悪の一日』(16)という作品で主演をされたそうですね。
岩瀬 主演は主演なんですけど、4人しか登場人物がいない映画で、同じぐらいの比重で出ている感じなんです。監督はキム・ジョングァン監督とおっしゃる方なんですけど、僕が『ひと夏のファンタジア』のプロモーションで韓国に行っているときに「会いたい」と連絡をくださって、お会いしたら「新作映画に出てもらえませんか?」というオファーでした。本当にこの作品がきっかけで、観て気に入って声をかけてくれたんです。
――すごいですね。日本人の役なんですか?
岩瀬 日本人の小説家の役です。基本的に日本語と拙い英語しか喋っていなくて、韓国語は喋っていないです。
――では日本語でお芝居をしたキム・セビョクさんには負けちゃっていますね(笑)。
岩瀬 もうまったく、全然(笑)。彼女はすごいです。
――(笑)。でも岩瀬さんのツイッターを見ると、韓国のファンの方には韓国語でお返事をされていますね。
岩瀬 そうですね。韓国の方には韓国語で答えられたらいいかなと。翻訳サイトとかを駆使しているんですけどね(笑)。
監督・脚本:チャン・ゴンジェ プロデューサー:河瀨 直美、チャン・ゴンジェ
出演:キム・セビョク、岩瀬 亮、イム・ヒョングク、康 すおん
製作:NPO法人なら国際映画祭実行委員会・MOCUSHURA
配給:「ひと夏のファンタジア」プロジェクト2014-2016 © Nara International Film Festival+MOCUSHURA
公式サイト 公式twitter 公式Facebook