梅田 誠弘 (俳優) 映画『かぞくへ』について【5/6】
2018年7月15日(日)~21日(土)15:00より、深谷シネマにて上映。
※7月15日(日)のみ上映後に春本雄二郎監督の舞台挨拶あり
※7月17日(火)休館
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――公開以来、『かぞくへ』の評判はじわじわと広がって、サポーターのように応援してくれるファンもいますよね。いい映画だから自信はお持ちだったかもしれませんけど。
梅田 ここまで広がるとは思っていなかったですけど、やっぱり最初に脚本を読んだとき、できあがった作品を観たときから「これは何かなるだろうな」というものはありました。
――チラシ配りなどの宣伝も熱心にされていますが、お客さんと直に接する体験の中で印象に残っていることはありますか?
梅田 自分ではそんなに意識していない部分の感想を言われることが結構あって、「こんなところに感動してくれるんだ」と新鮮に思うことが多いです。無意識にしている仕草だとかも「あれはこういう意味があるんですか?」って訊かれたりして。そういうことも答えられたほうがいいな、無意識にやっていることもあとで考えないといけないんだな、って勉強になります。で、そこまで観てくれるならチラシ配りだとかの宣伝をもっとがんばっていこうと思いますし。
――海外の映画祭でも高い評価を受けてきましたね。
梅田 はい、フランスのヴズール国際アジア映画祭とかドイツのニッポンコネクションとかに呼ばれて行って、賞をもらったりしました。
――梅田さんはどちらかに行かれたんですか?
梅田 ニッポンコネクションに行きました。海外には高校のときに中国に行ったぐらいで、それ以来行ったことがなかったので、映画祭もドイツの街も楽しかったですね。ニッポンコネクションはとてもアットホームな映画祭で、日本の監督などの参加も多かったですし、映画祭スタッフも日本語が話せて。ドイツの街並みも、向こうは地震がないから古いお城みたいな建物も残っていてすごくきれいでした。8日間ぐらい行っていたんですけど、未練が残らないように最後の二日間は「疲れた、早く日本に帰りたい」って思うぐらいまで遊びました(笑)。マイン川の川べりでみんなで朝ぐらいまで飲んで。「もう帰って寝たいわ……」ってなるまで。
――(笑)。満喫しましたね。また行きたいでしょうね。
梅田 行きたいです。いろんなところに。
――英語は話せるんですか?
梅田 できないですけど、ドイツに行って思ったのは、文法をしっかり覚えていなくても単語を組み合わせれば伝わるんだなって。それをやっているうちに喋れるようになると思うので、単語帳を買って暇なときに見て覚えようって思っています。学生のときも英語を勉強する気持ちはあったんですけど、だんだん挫折してしまって。何の役に立つかわからなかったからだと思うんですけど、映画祭で海外の俳優とか監督とかに「伝えたい」っていう気持ちが湧いて、その感覚が掴めたら覚えられるんじゃないかなって思って。外国人の彼女でも作って「この子にしっかり気持ちを伝えたい」って目的を持ったらうまくいくんじゃないかなって思います(笑)。彼女じゃなくて友達でもいいんですけど、教えてもらいたいですね。
――(笑)。日本と海外の映画作りの違いなどは感じられましたか?
梅田 海外の映画製作システムって、詳しくは知りませんけど、まず才能があって、企画があって、それが素晴らしいとなったらいい役者を集めたりしていちばんいい形で作品を作るために力を注ごうとするイメージがあって羨ましいです。海外の映画を観ていて「演技というものをしっかり考えているんだな」という印象があって。日本でもそういうところを大事にしようという根底ができたら面白いだろうなあと思います。
出演:松浦慎一郎,梅田誠弘,遠藤祐美,三溝浩二,おのさなえ,下垣まみ,瀧マキ,森本のぶ
監督・脚本・編集:春本雄二郎
撮影:野口健司 照明:中西克之 録音・整音:小黒健太郎 制作:福田智穂 助監督:浅見佳史
音楽:高木聡 プロデューサー:深谷好隆,春本雄二郎,南 陽 海外セールス:植山英美(ARTicleFilms)
配給:『かぞくへ』製作委員会 配給協力:コトプロダクション ©『かぞくへ』製作委員会
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